第一話 測量士、異世界に召喚される
第1話 測量士異世界で測量します。
俺の名前はの伊能 敬。ちなみに30歳だ。
日本で測量業者を営む測量士だ。
最後の記憶は
森林斜面の大規模測量をしていてたはずだが
いったいここはどこだ
何だあの樹は、でかすぎる!!
雲に届きそうな一本の樹木がそびえたつ
背景の太陽に輝き黄金色に輝いている
北欧神話で見たような世界樹のようだ
絶対に日本じゃないここはどこだ?
まるでアニメとかではやっている異世界転生なんじゃないのか
いったいここはどこなんだ
しばらくしていると、白いローグのようなものを身にまとった神官のようなものたちが来た
やっと転生に成功したと喜んでいる。
神官「異世界の勇者よ、よく来たここは樹木の国、エルデン
異世界から召喚したのは君が初めてだ
とりあえず王様に謁見してもらう」
樹木の根に包まれた家のような館だ、どうやらこの国はこの樹木と一体となっているのだろう
大広間に来た、広さは、奥行き30メートル、幅15メートルぐらいかなかなか大きい広間だ
王様だ、身なりからわかるがこの国の技術力は中世のヨーロッパ以下ぐらいかな
よく来た勇者よ。そなたが伝説の勇者か
王様「勇者よそなたの力を見せてくれ」
いったい何のことを言っているんだ
神官にそれとなく聞いてみる
伊能「いったい何をすればいいんですかね」
神官「そなたが保有しているスキルを見たいとのことです」
スキル!?
「ああ、はやりの異世界転生のまんまだな」
「スキルってゆうのはどうやって見せるんですかね」
神官「・・・・」
神官「まず、スキルを確認します。」
神官「あなたのスキルは測量です」
測量スキルって現代のまんまじゃないか、せっかくの異世界なんだからもっとこうないのか
伊能「異世界もので測量スキルって地味すぎるだろ」
神官「スキルを唱えてみてくださいそうすればあなたのスキルが使えるはずです」
伊能「よし、、 スキル 測量」
スキルを唱えると、測量機器が出現した。現実世界で使用していた測量機器とメージャー、三角関数の早見表が出現した。
現実とまんまじゃねーか
測量も俺が手動でやるのか!普通魔法の世界だと計算工程はすっ飛ばされるんじゃないのか
魔法要素なしか、ものが出現する以外現実と変わらねーじゃねーか
とりあえずの簡単な測量ができる機器はそろっている
神官「それは、何ですか?」
伊能「これらはもの距離を測定する機器です・・・・・」
王様、神官「・・・・・・」
王様と神官がこそこそと話し始めた
王様「おい、異世界勇者はこの国を救い繁栄をさせるものではないのか」
神官「伝承ではそのようになっていますが、いやはや」
王様と神官の話が続いている。
王様も神官も悪い人ではなさそうだが非常に困っているようだ。
それにしても測量スキルってなんなんだよ
転生ものなら、何かしらの魔法とかが使えるんじゃないのか
王様と神官の話が終わったようだ
王様「この度は、ご足労かけたな、異世界のものよしばらくしたら元の世界に戻れるように力を尽くすのでしばらくはこの国で滞在をしていただく、多少なりの金銭等を渡すので、ゆっくりとしてくれ」
王様の謁見の間から退出した。
神官と二人っきりになった
伊能「なんかすみませんお力になれそうになく」
神官「いえいえ、こちらこそ勝手に期待してしまって」
伊能「ちなみに私はいつ戻れますかね」
神官「異世界召喚には、この国の一流の魔術師が5年程かけて異世界召喚に成功したので、それと同様の時間がかかるかとおもいます。」
伊能「5年間!!」
5年間も帰れないのかと思う一方、5年間かけてまで召喚したのが俺だとは。
非常にむなしくなる気持ちだ。
5年間何をするのか、5年間こちらで過ごして日本に戻ったら向こうの生活はどうなるのか様々なマイナス面が脳裏をよぎった。
神官と一緒に宿へ向かった。役立たずの俺だが相当なお金をもらったらしい
王様から、勝手に召喚しまったお詫びとのことで、相当な生活を約束してくれているとのことだ
宿に向かう途中に人だかりができていた
調査隊員募集!!
調査隊員募集!!
世界のなぞを解くものよ、
勇気あるものよここに集まれ
大きな看板が出ていた
御多分に漏れずこの国の言葉はある程度理解できるようになている。
伊能「あれは何ですか」
神官「あれは、神樹の調査隊員の募集です。神樹のことはわからないことばかりなので年に数回調査隊員を出して調査・探険しているのですよ。神樹のことは未知のことばかりですから、数百年かけても神樹のことは何もわかってないですからね」
伊能「私の能力で、神樹の大きさぐらいだったらちょっと時間をいただければすぐわかりますけど」
神官は無理に決まっているような表情をしていた。
神官「まぁ、現状我々が把握したしているのは、調査隊が神樹に到達した根本までのルートと長さです。それ以上はまだ登れていませんし地図もかけていません、大きさを測るにも神樹の頂上まで登るのは難しいかと」
ここの世界では登って大きさを測っているのか、だんだんこの国の様子が分かってきた。
おそらく下手に魔法とかがある分、数学とかが発展しなかったんだろうな
伊能「いや、登らなくてもわかるんですが・・・」
神官は不思議な表情をしていた。
伊能「一日もすればわかるかと」
神官「まぁ、一日でできるとは思いませんが、大様に聞いてみますね、今日はお疲れでしょうからお休みください」
伊能は宿に連れられた木の根の中の空洞を利用した建物だ
まるで映画の世界だな、ロードオブザリング、いやハリーポターかな
高さは、2.5メートルほど幅は6メートルかな
ついつい測量士になってから物の大きさを測ってしまう
内部は明かりをともすような鉱石が部屋にちりばめられていた
魔法と生活が融合していた
中世のヨーロッパのような雰囲気は出している。
後日、目覚めると神官が家の前に来ていた
神官「伊能様直ちに王のもとへ向かっていただきたい、王様と大賢者様に昨日の件話したところ、大賢者様がとても興味をお持ちでして」
王宮へ向かうと、王様と大賢者らしい大きなひげを携えた人物と大柄の男がいた」
神官「王様、お連れしました」
王様「よく来た、神樹の大きさがわかるといったが誠か」
伊能「はぁ、お時間さえいただければできます」
大賢者「それはいかにやるのですか、建国から数百年かけてまだ、神樹の根元の上ににやっと届いたというのに」
大柄の男「そうだ、一日で神樹に登れるのはせいぜい100メルテル程根本に行くのにも一週間はかかります」
この大柄の男は、あとで聞いたが神樹調査隊の隊長で国の英雄とのことだ。何度も神樹に登っており登頂の記録を更新し続けている。
また、メルテルとの単位も後ほど聞いたのだがメートルと奇跡的に一緒だとのことが分かった。
伊能は頭を掻きながら話し始めた。
伊能「いや、神樹に登らずとも神樹の陰と長さでわかるのですが」
なるほどこの世界に転生された理由が分かったかもしてない
どうやらこの国には測量が必要そうだ
2話へ続く