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自分の行いが基で起こるトラブル

正直、今の俺だって、


『何のために生きるのか?』


なんてことに明確な答えなんか出せねえよ。だって俺、まだ別に『何かを成し遂げた』ってわけじゃねえし。ただただ毎日の生活に追われてるだけだし。


まあ、その『毎日の生活に追われる』ってことについてこそ、『何のために生きるのか?』って気分になるということなんだろうが、それを評価できるのもやっぱり自分が死ぬ時になってようやくだと思うけどな。


ましてや、自分がまだ何者でもないクセに他所様の子供を<ガキ>呼ばわりするような奴の親は、本当にまともに生きてる親じゃないと思う。自分の子供が他所様の子供を<ガキ>呼ばわりしてるのを放っておくとか、怠けんのもいい加減にしろと思うんだよ。


とは言え、それを面と向かって言うのも『他所様のすることに口出し』してるってことだからな。俺はあくまでリーネやトーイがそうならないようにしなくちゃと思うだけだ。


となれば、俺がリーネやトーイの前で他所様の子供を<ガキ>呼ばわりしてちゃダメだよなあ。


なんてことも自分に言い聞かせる。こういう諸々をやり遂げてからでないと、<人生の意味>なんかとても語れねえだろ。他所様の子供をガキ呼ばわりしてるような輩にはそれこそな。


『礼儀礼節もわきまえてない奴がいっちょまえの口を利くな!』


って話だしよ。


それで言ったら、リーネもトーイも本当にいい子だよ。それこそ自分のことを棚に上げて他人を罵ったりしないしな。


『他人を不快にさせるようなコメントはしないでください』


と規約にあるところで他所様の子供を<ガキ>呼ばわりするような不快なコメントをしておいて『規則を守らないガキが悪い』とか、どの口が言う?


前世にはそんな奴も多かったし、他でもない俺自身がそういう奴だった。そんな自分が結局は自分を不幸にして後悔しかない人生を作り上げてきたんだ。人生の最後にあったのは、


<馬鹿な自分自身への怨嗟>


だよ。


自分の振る舞いが自分への不信感や反発を作り上げていったのに、他人が自分の思い通りに動いてくれないことに苛立ってたんだもんな~。馬鹿すぎる。


それを改めるだけでこれだけ平穏な毎日が送れるようになった。もちろん平穏なだけじゃないが、それは生きてればあれこれあるのは当たり前で、文句言う筋合いのことじゃねえ。自分の行いが基で起こるトラブルを減らせるってのが大事なんだよ。その努力もしなくて文句ばっかり言ってて、『他人の所為』にしてんじゃねーよ。



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