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第82話 遂に決着!ジークフリートVSアヤネ②




『あの骨のドラゴンがジークフリート選手...ですよね?』

『...うむ。』

『もう瓜二つ過ぎてどっちがどっちか分からなくなるからこういう差別化はいいですねぇ...。』

『どこに目をつけてるんだか...。』

『ダメだった?』

『いや...ダメではないが...。』

『───』



「じゃあ始めようか。──《硬質糸・ウェポン》」

「...凄い違和感が...。」



私の姿をした人から男の人の声が聞こえてくるのは凄く違和感を感じる。



──シュルルルルル......



ジークフリートさんの指から出た糸が大剣の形に変わっていく。



「はぁッ!!」

「ふッ!」



──ギィンッ!!



横薙ぎを斜めに構えた刀の刃の部分に沿うように逸らす。



「やぁッ!!《硬質糸》」

「くっ!」


──キキンッ!!



──バサッ!!



「やっぱりその翼は飾りじゃ無かったんだな...。よっ!...と」



──バサッ!!



「えぇ...?」



骨しかない翼なのに飛ぶの...?





「何気に空中戦は初めてなんで、ねッ!」


──キンキンキキンキンッキンッ!!


「そうなんッ!ですか。」


──キキンッキンキンキキキキンッ!!


「そうッ!だから今ッ!最高に楽しいッ!!」


──ドスッ!!.........ドサッ...


「グッ...ぅ...。」



空中で蹴られ、地面に落ちる。え、あの人空中戦初めてって言ってなかったっけ...??



「せいッ!」

「っ!?」



──ドゴォォォンッ!!!



私を中心に地面に亀裂が入り、クレーターが出来ている。




「...マジかよ...。」

「くっ...!」



──ググ...グ...



重力加速度のかかった大剣の攻撃を刀で受けると折れるのは分かりきっているので白刃取りをした。変身前にこれをやってたらSTR不足で私の体が真っ二つだろう。

若干ジークフリートさんが引いてる気がするけど気の所為だよね。


「はぁぁッ!!」

「がッ!?」



呆気に取られていたジークフリートさんの横顔を蹴る。変身したからこれだけの事でもジークフリートさんは簡単に吹っ飛んでいった。それを飛んで追いかけ、追撃を加えようとしたが、空中で体勢を整えられ、刃を交じ合わせることになった。



「っ...。まだまだァァァア!!《硬質糸》!!」



──シュルルルルルル!!



刃を交じ合わせながら、スキルを使ってくる。その糸は私達を...いや、私を囲うように展開されていて、同時に襲いかかってきた。


「──《霊体化》」

「はぁっ!?」



──ポワンッ......



細く鋭い糸は半透明になった私の身体を通り抜け、糸どうしが絡まりあった。



「はぁッ!!」

「ぎゃあッ!?」



あの最強のゲートキーパーさんに対してやった相手を通り抜けて斬り付ける技をする。ただ、今回は首を斬るのではなく、刺したんだけどね。



「ははっ...。やっぱ、強い...な...。」

「それはどうも...。」



そうしてジークフリートさんは消えていった。



『遂に!!遂に決着がつきましたぁぁぁぁあ!!!!本当にアヤネ選手は新しいものを見せてくれる!!』

『...うむ...。...そう...じゃな...。』

『どうしたの?ブラキじゃちゃん?』

『ちゃん付けやめいっ!!』

『えぇ?やだよ?』

『...はぁ...。...そうだな。アヤネは本当に凄いと思うのじゃ。だって...いや。なんでもないのじゃ。』

『えぇ!?なんでそこで切るんですかぁ!?すっごい気になりますよ!?』

『ま、まぁ。本人に迷惑になりそうだからのぉ...。』

『...それならば仕方ないですね!』

『実際アヤネは凄いのじゃよ?色んな戦い方が出来るんじゃからのぉ。剣に拳に空中戦...。これからもアヤネの動きには目を見張らせたいところじゃな!』

『ま、まぁ今もスレで監s...いやなんでもないです。』



「すれ?...まぁいいか。」



『こほん!で、では!優勝したアヤネ選手には特別な称号とアイテム選択権を贈与致します!!』


「「「「「うぉぉおおおお!!!!!!!」」」」」


「おぉう!?...ビックリして変な声が...。」


メニューにあるメールの欄に2つのメッセージがあったので開いてみる。



『アヤネ 様

貴女は今大会にて優勝なされましたので下記の報酬を贈呈致します。


・称号『第1回イベント覇者』

・アイテム選択権×1


○○2034年 6月 8日 運営より』


△△△△△△△△△△

【名前】『第1回イベント覇者』

【効果】HP、MPを除く全ステータスを1.25倍する。

【取得条件】第1回イベントで優勝する。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽



『第2位のジークフリート選手と第3位のスズカ選手にはそれぞれの順位に見合った報酬を!トーナメントに参加した人全員にはレベアプのポーションを1つずつブレゼント致します!!』

『そして!本イベント参加者全員には参加賞としての称号をプレゼントします!!』


「「「「「うぉおおおお!!!」」」」」


△△△△△△△△△△

【名前】『第1回イベント参加者』

【効果】HP、MPを除くステータスの内の1つを1.25倍する。

【取得条件】第1回イベントに参加する。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽




「ふわぁ......。もうそろそろ寝たいな...。」



『これにて第1回イベント終了致します!!解散!閉廷!!』

『なんで閉廷なんじゃ...。さて、ワシも帰るとす──』

『あ、ブラキじゃちゃんは向こうでお姉ちゃんとイイことしようね〜。』

『は!?いやじゃ!!は、はなしぇ!!やらぁぁぁあ!!!!─────』



ザワザワとしている闘技場から出て、ログアウトする。





あ、もう...無理ぃ...。




「.......すぅ....。」




○今日のスキル○


今日は《ウェポン》と《霊体化》です!



■■■■■■■■■■

【名前】《ウェポン》 消費MP:創る武器による


【効果①(LV.1)】《粘着質糸》《硬質糸》《超硬質糸》《耐熱糸》《耐斬糸》《耐打糸》のいずれかを使用して武器を創ることが出来る。


【効果②(LV.☆)】見た目が本物と同じになる。



LV.1:創る武器による

■■■■■■■■■■

【名前】武器スキル:《霊体化》 消費MP:1秒で50消費


【効果①(LV.1)】《霊体化》のスキルレベル×1秒だけ霊状態になることができる。効果時間内でも解除可能。


【効果②(LV.5)】魔法攻撃による被ダメージを減少させる(中)。


【効果③(LV.☆)】半透明状態から準透明状態になる。



LV.1:MND+15


※霊状態・・・半透明状態になり、物理攻撃を無効化するが、魔法攻撃による被ダメージが増加する(大)状態のこと。

■■■■■■■■■■




いやぁ...全35話...イベント編がこんなに長くなるとは...こんな長ったらしく書いてすみませんでした...。次回からは新章みたいな感じですね。初っ端から番外編ですけどね...。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 優勝商品がショボイこれだけ? [一言] しょぼくてガッカリした。
[一言] 見直したらちゃんとHP、MPを除く全ステータスを1.25倍する。と、 HP、MPを除くステータスの内の1つを1.25倍する。で違いがありましたね。 なんで見逃したんだろ?恥ずかしいっすOrz…
[気になる点] 優勝者と参加者の称号の効果がいっしょなのがもにょる トーナメント形式なんだしもうちょっと差があってもいい気がします
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