表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/798

第68話 ぬこVSスズカ



スズカside



『──えぇーと、気を取り直して...コホンっ。...次はぬこ選手とスズカ選手でございます!!!ぬこ選手はその自慢の爪で相手を切り裂くことで有名ですがそこの所はどうでしょうか?』

『うむ。伸縮自在でその長さは最大40cmにも及ぶから下手な短剣よりもリーチは長いのじゃ!!』

『なるほどなるほどー!自分の爪ですから扱いも簡単そうですしね!これは物凄い連撃が見られそうです!!対するスズカ選手!スズカ選手はこの世界初の銀髪を持つことで有名なんですがあれは何故なんでしょう?』

『あれは種族の影響じゃな!確かメタルプリンセスといったか?これもこの世界で初めて確認された種族じゃ!』

『ほぅほぅ!さしずめ魔法を使ってくるメタルス○イムって事ですね!!』

『おい!』

『──』



「......ふぅー...。」



観客の笑い声を聞きながら私は息を整える。



「スズカさんよろしくね?」

「うん!こちらこそよろしく!」



腰まである長いストレートな黒髪を揺らし、その上に生えているケモ耳をピコピコさせながら挨拶をしてくる美女...ぬこさん。



『──それでは試合始め!』


「ふっ!」

「うぐっ!?」


──スパッ...!



ぬこさんの先制攻撃。咄嗟に横に避けたが、爪が左手を切り裂いた。



「──やるじゃん。」

「そりゃどうも!!《サンダーフィールド》《サンダーマイン》《サンダーボルト》」

「不発?」



2発目の攻撃がスカったと思い込んでいるみたいだけどそれは違う。《サンダーマイン》は床に半径30cmの踏んだ者を雷で攻撃するスキル。要するに地雷だ。この地雷は本来仕掛けるとそこが電気でビリビリしているので相手から分かってしまい、使えないスキルだと言われている。が、最初に《サンダーフィールド》を使ったのでこの闘技場の床全面がビリビリとしているため分からなくなるのだ。...ちなみに私も分からない。まぁ仕掛けた本人には作動しないからいいよね。この調子でどんどん仕掛けていこう。




────

──




「はっ!はっ!とりゃっ!!せいっ!!やぁ!!」


──スパッ!スパパンッ!!スパンッ!


「ぐっ!...《サンダーランス》!」

「当たらないわよ!!」


──バヂンッ!!



「ぐあぁぁあ!?!?くっ...うう!!な、何故!?」

「《サンダーマイン》。...ここら辺にはもう数えきれないほどの地雷が仕掛けてあるわ。」

「なに!?...まさか!その不発だったやつが!!」

「そういう訳ね!いつどこで踏むか分かったもんじゃないわよねぇ?」

「ぐぬぬ...!な、ならば!これで決める!」



下手に動くと帰って危ないと思ったのか短期決戦に持ち込もうとするぬこさん。



「《アバターズクロウ!!》」



私を囲う、ぬこさんの分身達。それは空中にも浮いていて、およそ100体はいるだろう。そして、それらが全部襲ってくると最大5受ける私の体では耐えきることは不可能。


しかし...



「《メタルの底力》!」



■■■■■■■■■■

【名前】《メタルの底力》消費MP:1000

【効果①(LV.1)】3分間全身が鉄になり、クリティカルを含め、使用者が受けるダメージが1になる。


【効果②(LV.1)】使用中に限りSTR、DEX、を0倍、AGIを5倍する。


【効果③(LV.5)】敵に背中を見せているとAGIが2倍になる。


【効果④(LV.☆)】完全に静止している時、ダメージを受けなくなる。



LV.1:AGI+30


※使用後、ゲーム内5時間使用不可

■■■■■■■■■■



───ギギギギギィィィィィンッ!!!!



100体を超えるぬこさんの分身達が同時に爪で攻撃をする。攻撃したあと、分身達は消えていった。まだスキルレベルが☆になってないから受けるダメージは100ぐらいだ。



「な!なな...!なん、なんで!?」



消えた分身達の奥から現れたのは全身が銀色に染まった対戦相手の姿。



「《サンダーストライク》!!」



───ズドォォォォォンッ!!!!!!



呆然としているぬこさんに放たれた《サンダーストライク》。《サンダーフィールド》の電気はもちろんのこと、試合中仕掛けていた《サンダーマイン》の電気を全て吸い付くし、攻撃力が増した一撃はぬこさんのHPを全損させた。



『決まったあぁぁぁぁぁぁ!!!!!銀色のスズカ選手!!ぬこ選手を打ち破りましたぁぁぁ!!!!』

『うむ!素晴らしいのじゃ!!あの変身は多分というか恐らく某ド○クエのアイツに近づくといったものじゃろうな!!』

『ぬこ選手も素晴らしい一撃でしたが防がれて仕舞いましたね!』

『ダメージカットが入っていればあの攻撃も受けれるもんなんじゃな!!』

『───!』

『──!』




歓声を聞きながら私は控え室に戻って行った。...その時足が速くなってて壁にぶつかりそうになったのは内緒...。





○今日のスキル○



今日は《サンダーマイン》《アバターズクロウ》の2つです!《メタルの底力》は本編中に出てきたので。あ、そういえばようやく出てきましたね《メタルの底力》。察している方はいると思いますが...あれは本来ならば逃亡用のスキルとして使うんですがねぇ...。


■■■■■■■■■■

【名前】《風魔法》:サンダーマイン 消費MP:設置につき40消費

【効果①(LV.1)】雷属性の地雷を設置する事ができる。威力は《風魔法》のスキルレベルに比例する。


【効果②(LV.5)】地雷を踏んだ者に帯電させることができる。


【効果③(LV.☆)】帯電した相手に踏むと威力が上昇する(中)。



■■■■■■■■■■

【名前】《アバターズクロウ》 消費MP:1000

【効果①(LV.1)】一度に10体の分身を出す事ができる。分身の数はスキルレベルに比例する。


【効果②(LV.5)】出した分身たちに命令することができるようになる。


【効果③(LV.☆)】分身に自律行動をさせることができるようになる。


LV.1:INT+25

■■■■■■■■■■



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 魔法を使ってくるメタルス○イムってあるけど、メタルなアイツって普通に魔法を使ってきたような…
[気になる点] 主人公以外興味ないんだけどいつまでつづくんだ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ