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第690話 旅行と嫉妬と




「旅行は別にいいんだけど...準備はどうするの?」

「ふっふっふ...ちょっとまっててね。」

「???」



「...あ、もしもし、私だけど。えぇ。今から旅行行きたいから車で迎えに来て。10分?分かった。学校の近くの公園で待ってるわね。えぇ。もう切るわね。」



「おまたせ。10分後に行けるって!」

「え、えぇ...着替えとかはどうするの...?」

「もちろんそれも込みで10分よ!」

「...」



数ヶ月も前から予め決定していたかのようにトントン拍子で進む旅行計画。ま、まぁすずのことは信じてるしメイドさん達も練度が凄いから準備不足にはならないと思うんだけど10分はさすがに早すぎると思う...。



と、困惑していると近くに近寄ってくる人の気配を感じた。



「おろ?こぉんなところに可愛い子達がいるじゃーん!ねぇねぇそこの君たちぃ...俺たちと遊ばね?」

「いやいやまじで可愛いやん君ら。どう?今暇でしょ?」



「は?今あやとお話してるんだけど?邪魔しないでくださる?」


「おー怖い怖い。随分気が強いみてぇだけど俺らと一緒に遊べばきっと楽しめるぜぇ?」

「ほら、さっさと行こうぜ。向こうに車があ────。」


「ちょっと君たち俺たちとお話しようか。」


「「あ?」」


「いデデデデデデッッッ!?!!?」

「ちょっ!?痛っ!?は、離せっ!!!」



どうしようかと悩んでいるとどこからともなくめちゃくちゃスーツ姿でサングラスを掛けた筋骨隆々の男性達がチャラ男さん達を拘束して連れていった。たしかすずのSPさん達だっけ。昔私たちが迷子になった時にどこからともなくやってきて保護してくれたから覚えてるなぁ...。




「お嬢様方、ご無事でなりよりです。」

「ちょっと遅かったんじゃない?」

「は...申し訳ございません。」

「まぁいいけど。準備は整ってる?」

「勿論にございます。どうぞ此方へ。...さ、彩音さんも。」

「ちょっとあやは私が連れていくの!」

「は、重ね重ね申し訳ございません...。」



10人ぐらいのSPさんに守られながら、そしてすずにエスコートされながらリムジンに乗る。旅行だからってすごい気合い入ってるなぁ...なんて現実逃避をしてみる。



こうして私達は自分の住む街を出ていった。行き先?さぁ?どこなんだろうね?



────────────────


───────────


──────



一方その頃。



「...足りない。」

「どーしたのアリス〜?」

「足りないのです...」

「だ〜か〜ら〜、何が足りないの〜?」

「アヤネニウムが...足りません...!」

「あ〜...気持ちは分かるかも〜?私もアイリスがいないとダメだし〜。」

「メルさんはいつでもアイリスさんに会えるので良いじゃないですか!私は、私は...!」

「むぅ〜私だってアイリスを躾け...えーっと...アイリスが素直になるまで時間かかったんだよ〜?大変だったんだから〜。」

「そ、そうなんですか...?で、ですが私はあの日を除くともう3ヶ月近く会っていないのです...。私は、寂しいです...」

「おー...よしよし...辛かったね〜...。」



「何を見せられてるんだろう私...てか毎日メルにイタズラされる私の方が辛いんですけど??」

「あ!アイリス〜!また()()()()()()の〜?」

「は!?違うってば!!...その、アリスが落ち込んでるってアンナから聞いたから...。」




ベッドの上で蹲るアリスの両隣にメルとアイリスが座り、アリスを宥める。そのおかげか、アリスの目に浮かぶ涙はこぼれ落ちずに済んだのであった。




『涼香に嫉妬してるわねぇ?』

『うるさいです。もう貴女の好きなようにはさせませんから!』

『ふふふ。私もアヤネが欲しいのだけれどねぇ?』

『アヤネは渡しません。絶対に...!』

『そう?精々がんばってね?ふふふふっ...!』


○TIPS○

・旅行回

そんなものはありません()どこに行ったのかは各自想像してください。ちなみに夜は案の定熟れてます。


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