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第689話 イチャイチャラブラブ

九連休開幕の狼煙




あのよく分からない夢から覚めるとラベンダーの甘い香りが鼻腔をくすぐる。まだ夢の中かもしれないね。...なんてそれっぽく言ってみたけどラベンダーの香りを私は知らない。でもずっと嗅いでいたい程の良い匂いであることは間違いない。



「すん...すん......。」

「んっ...ちょ...あ、あや起きたの...?」

「んー...。」



すずの声と共にようやく意識がハッキリする。私が嗅いでいた匂いはすずの大きなお胸様の匂いで私は思わず奥まで顔を突っ込んでしまった。


「んひゃっ!?え、あ、えぇ!?あ、あや!?」

「すんすん...ふぶおふぁょぅ(すずおはよう)...。」

「んっ...もうあやったら今日は積極的ね...。」

「んへへ...。」



最近はこうしてすずと抱き合うことが少なかったからいつもよりちょっと甘えてみた。すずの微笑みは数少ない私の宝物のうちの1つ。これがなきゃ私の一日は始まらなくなってしまったのだ。



「んっ...ほらあや起きて?」

「ん......うん。」



お口同士のキスはこれが初めてではない。すずに教えられて以降、何度も何度も交わしたそれだけどいつまでたっても恥ずかしさは消えない。



今日は終業式。二学期が終わって明日から冬休みだ。



───────────────


─────────


────



「おはよー紗ちゃん!」

「おはよー華ちゃん。明日何するー?」


「おー康太おは。」

「おう。終業式まじだりぃな...」

「それな...」



みんなどこか浮かれている少し騒がしい教室。そこに2人の美少女が入ってくる。ピンク色のハートが飛び交うのが目に見えて分かるほど彼女らはイチャコラしながら登校していたせいで騒がしかった教室は一瞬で静まり返る。



「いつにも増してラブラブですな...」

「むぅぅ...」

「凛ちゃんの嫉妬顔かわよ。」

「...うるさいですよ真理ちゃん。彩音たんとの登校権は私にあるというのに涼香さんは...!」

「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて。」



「おはよ凛ちゃん!」

「あ、おはようございます彩音ちゃん。」

「...おはよう凛。」

「...おはようございます涼香さん。」



お互いに思うところがあるのかぎこちない挨拶を交わす2人に彩音は「?」を頭に浮かべ、真理はため息をついた。



───ガラガラ...


「おはようみんな。ホームルーム始めるぞーおいそこの女子達座れ。」

「「「「はーい。」」」」



─────────



恙無く終業式が終わり、帰りに彩音と涼香の元にクラスメイト...主に女子達が集まる。



「今日はこれからどうするんですか?」

「もちろんあやと一緒にデートに行くわ。」

「「「「「きゃぁぁぁぁぁっ!!!」」」」」


「彩音ちゃんは涼香さんとは()()恋人関係になったんですの?」

「ふぇっ!?あ、その.........ぅん...ぇへへ。」

「「「「「可愛いぃぃぃっっ!!!」」」」」



黄色い声をあげられる涼香とペットを愛でるかのように揉みくちゃにされる彩音。今日こそはと彼女らを遊びに誘おうとした女子たちだったが、今日も彼女らの尊さに敗北を喫するのであった。



───────


「ねぇあやー今日は何がしたい?」

「んー...すずが一緒ならなんでもいいよ。」

「んもぅ可愛いなぁ私のあやは...。」



後ろから抱きついてほっぺすりすりしてくるすずに私もやり返す。最近ゲーム内では悪夢を見たりと何かと不運なことが起こるけれど、リアルだと逆に充実した毎日を送っている。私がすずと、その...()()、互いの本心をぶつけ合ったあの日、憑き物が取れたような気がするのだ。






「じゃあ...











───旅行行こっか!」

「え?」



○TIPS○

・彩音たん

久々に涼香さんとの絡みを書いてみて、あれ?こんなにこの子メスおt...じゃなくて素直だったっけ?って思いました。まる。


・涼香さん

彩音たんが素直すぎて逆にちょっぴり不安になっている。でもゲーム内で彩音たんに会えなくても心に余裕を持つことができるようになった。




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