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番外編 天使




───ドパァァアンッッ!!!



「ユウト...!ガンヅさんとこに!!」

「う、うんっ!」



突然汽車の進路に現れた盗賊共。後ろ側の客車から侵入してきた盗賊に水の弾丸を一発浴びせる。身を伏せた敵の隙を突いてユウトをガンヅさんの所へと向かわせた。



「何が目的だ!」


「けっ!こんな大層なもん動かしてんなら金目のもんぐれぇはあるだろぉ?大人しく出しな!!」

「ついでに...お前さんも俺らに着いてきな。」

「そうだな。後で気持ちいいことしようぜぇ...?」



「お断りだボケがッ!!」



───ドドドパァァンッッ!!!



「ぐぁぁっっ!!?!」


連射モードに切り替えて客席のシートから顔を出して射撃。1人には当たったけれど、他の敵には当たらなかった。あれを避けるとは中々やるな...。



「面倒だな...。」



「──《火炎弾》!」

「っ...クソったれ...」



───ドパァァンッ!!

──バシュッ...!



微かに聞こえてきた不穏な詠唱に気づき、シートから慌てて顔を出す。案の定火の玉が沢山飛んできたからそれらを全て水の弾丸で消化する。車内は木造で火気厳禁だ。



「《火炎弾》」

「《風弾》」



「無駄だ、...ッ!?」


───ドドドパァァンッッ!!


「貰ったぁッ!!!」

「ぐっ...」



──バタンッ...



いつの間にか敵に近づかれており、私の水の魔銃が弾き飛ばされる。私は左手に持っていた剣を突き出すが、左手も掴まれて床に押し倒された。



「くっ...そが...」

「げへ...大人しく○されな」

「やなこった...!!」



敵の金的を思いっきり蹴り上げ、悶絶している内に剣を拾い上げ───



──ドスッ...



「かっ...は...」



「抵抗するな。さもなくば殺すぞ。」

「っ...っっ....」



敵の仲間も近寄っており、腹を思い切り殴られた。視界が歪む中、4人ほどの敵が私に近寄ってくるのがわかる。私も、ここまでか...。



───ドゴッッッッ!!!



「ぐはぁっっっ!!??!!?」



しかし、この世界の神は私を見捨てなかったようだった。


私よりも小さな背中に大きな龍の翼。肩の少し上で揺れる真っ赤な髪。そして立派な金色の角。そして見慣れぬ武器を()()に装備している少女。



「間に合って良かったです。」


相手を警戒してこちらを振り向くことは無かったが、その優しい声からこの子は味方であると認識できる。



「な、何もんだでめぇ...!!」

「魔法で攻撃だ!《水弾》!」

「《雷撃》!」



「ぁ、ぁぶなぃ...!」

「大丈夫です。」



真っ白な、片刃しかない剣で雷魔法を斬り伏せて水の弾丸を真っ二つにする少女。私はその光景に開いた口が塞がらなかった。魔法を物理でなんとかするなんて聞いたことがない...魔法には魔法を、それが普通なはず...。



「お返し。」



───バヂヂヂッッ!!!

───ドパァァンッ!!!



「「ぐはぁっっっ!?!!?」」


そして少女が白い剣を前に振ったと思ったらそこから敵の魔法よりも断然強そうな雷撃と水弾が飛び出す。そんな凄まじい弾丸の速さに避けきれず当たる敵2人。この少女は剣士だけでなく魔法使いでもあるのか...



「チィっ...」


「遅いよ。」



──トスッ...



「ぁぐ...」



両手に持った短剣で少女と近距離戦闘に持ち込もうとした敵が一瞬で剣の刃が付いていない方で首筋を殴られ、気絶する。



これで敵はいなくなった。私が少女の強さに未だに惚けていると件の少女がこちらを振り向いた。



「天使...」

「なんて?」



可愛い。可愛すぎる。こんな可愛い生物がこの世に存在していたのか。そう思わされる美しき美貌。幼いながらにもキリッとした顔立ちに私はさらに惚れてしまった。



「あの...大丈夫ですか...?」

「......あぁ、大丈夫だ、...です。」

「いやあの...私偉い人じゃないので敬語じゃなくても...」

「そ、そうか?じゃあ遠慮なく...それと私を助けてくれてありがとうな。」

「いえ!助けられて良かったです!」

「はうっ...」



いやいやいや...私はロリコンではないはずだ...落ち着けスリーナ...。とりあえずこの子の名前を聞こうか...



「それで、名前を聞いてもいいかい?」

「あ、そうでしたね。私はアヤネって言います。たまたま襲われてるところを見ちゃったので助けに来ました。」

「そうか...なんたる偶然...。私はスリーナだ。傭兵としてこの汽車に乗っているが汽車1つ守れんとは情けないよな...。」

「そんなことはないですよ。たくさんの敵に囲まれても諦めなかったですからね。」

「ふふっ...そう言ってもらえたら嬉しいな。」




...私も銃に頼るばかりじゃなくてこの子のような強い人間になりたいな...。



○TIPS○

・やる気

えー...昨日は書く気が起きなくて休みました。すみませんでした。多分これからもやる気が出ない時は休むかもしれません...。


・天使

アヤネたんは赤い天使です。


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― 新着の感想 ―
[一言] ツンデレ?なので、アヤネとアイリスとスズのエロエロ外伝を書くに違いない。
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