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第636話 地獄と地獄




「...彩音ちゃんがいないと寂しいな」

「...言うなって...みんなそう思ってる。」

「「「「「......。」」」」」



とある教室。いつもなら黄色い歓声が絶え間なく聞こえてくるはずの教室は今、地獄のような雰囲気だった。そう、彩音がいないことによるアヤネショックである。



「...はぁぁ......。」


「ほら見ろ涼香さんも悲しんでるよ...」

「っていうかなんで彩音ちゃんいないの...?」

「分からねぇ...しばらく休むらしいって先生言ってたけど...はぁ...」



この地獄のような暗い教室で、1番落ち込んでいるのは言わずもがな涼香であった。自分が彩音を追い詰めた事実について一晩中悩み、考え、結局たった1日で答えなど出るはずもなく今も尚頭を抱え、落ち込んでいるのだ。



「あやぁ...会いたいよ...」



まだ家出してから1日しか経っていないというのにもうコレである。涼香の彩音への依存度はもはや400%をゆうに超えているだろう。もうシンクロ状態だ。



「...はいみんな席につけー。まぁ気持ちは分かるが切り替えてけよ。」



担任の先生にも慰められる生徒達だが、やっぱりアヤネショックの影響は凄まじい。担任の先生でさえもどこか落ち込んでいてやる気が出ていないようにも見えるほどだ。



「...えーじゃあ前回の続きからだな。この問題、彩音解いてみ──ぁ...今日はいないんだったなすまない。」

「「「「「......。」」」」」



あーあもうこの教室だけ北極点だよ。


────────────────

──────────



「...アッハッハッハッハッ!それでここに来たと?面白いなぁ彩音ェ...。」

「えぇっと...まぁはい。」



ログアウトしてすぐ、私は体をスカーレットに受け渡した。ログアウト前に抵抗しないでと言われただけで初めはよく分からなかったけど現実世界での体を奪われてようやく気がついた。この世界にもスカーレットは存在したのだ。存在することができるようになった、かな?



「おい。」

「はっ...」

「今学校はどうなってる?」

「...刀夜様が学校に『しばらく休ませる』とご連絡したそうで大きな混乱は起きていません。しかし...」

「しかし?」

「彩音様のご学友である涼香様を筆頭に大変悲しみに暮れているみたいです。」

()()()、ねぇ?」

「...。」



黒い服に身を包んだ男性、千景兄が何も無いところから現れ、師匠に学校について伝える。相変わらず仕事が早いなぁ...私まだここに来て直ぐなんだけどね...?



「...それにしても彩音、大きくなっ...いや、すまなかった。」

「ククッ...ぷふっ...こ、こいつは変わってねぇぞ...ぷははっ...!」

「むぅぅ...。」



千景兄は前にあったのが、1ヶ月以上前かな?1ヶ月じゃそこまで身長も変わらないしそこまで怒ってもないんだけど、ん?別に怒ってないよ?これから伸びるからね!



「...彩音...そろそろ諦めな。その体でも娶ってくれる奴はいるだろ。清水家の長女とか清水の娘とか清水涼香とかな。」

「全部同じなんだけど!分かってて言ってますよね!?」

「さぁ?俺はただ可能性の話をしてるだけだ。ほれ、刀を取れ。()()()()()()()()の特訓だ。」

「『っ!?」』



真っ赤だった顔がすぐに元通りになる。師匠はいつ気がついたんだろう...?千景兄...は私と同じ反応だから知らなかったみたいだね。



『...体、貸して。』

『分かった。』



「...お初にお目にかかるアヤネの御師匠殿。我が名はスカーレット。」


「なるほどそう来たか。彩音よりもかなり年上と見た。」

「な、何がですか...?彩音?なんだいその口調は...?スカーレット??えぇ...?」

「カタナ、というのはこれであろう?アヤネがいつも使っているから知っている。」



そう言ってスカーレットは周囲に散らばっている木刀を1本無造作に拾い上げた。



「...なってないな。やはり別人か。」

「お、おう...?」

「彩音の特訓も良いが中のお前も特訓したいらしいからな。彩音には教えることはもうほとんどないが、無知なお前に色々と教えるのも楽しそうだ。」

「二重人格ってやつですか...?」

「それは知らん。彩音...は聞こえてるか知らんがスカーレットとやらを手伝ってやれ。ついでにお前も手伝ってやれ。」

「...はっ。」




なんかよく分からないけどスカーレットの特訓が始まりました。私は...正しい姿勢とかを教えれば良いのかな?



『よろしく頼む。』

『分かった。』



──スコーンッ!!



「あだっ!?」

「木刀のみだと彩音には勝てなくなったがまたボコボコにできるなぁ?」

「ちょ...アヤネ...お前の師匠性格に難ありすぎないか...!?」






それは...そうかもしれない...。




○TIPS○

・刀堂勝

性格が悪すぎる彩音の師匠。自分の弟子達の特殊能力(超人の能力。例えば彩音たんの完全模倣能力とか)を全て1/3の出力で使うことができる超人。ただし、弟子の方が自分を師匠と慕っていなければいけない。名付けるなら意味合いは違うけど「統率者」。ちなみに刀を極めし猛者である杏子さんと戦うと3:2で勝つ。そして???さんと戦うと0:100で負ける。



・清水

涼香さんの苗字。前にでてきたのいつだっけか...。



・千景

彩音が兄と慕う全身黒ずくめの男。イメージは顔が半分見える黒子(黒衣?)。彼は「心眼」持ちの超人で彩音に心眼を教えた人物である。



・わくちんって平仮名にすると卑w...(殴

この土日月の3日間は4度目のコロナワクチン接種で死にかけてました...。これ書いてる今(16時)も腕痛いワロス


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