第615話 サポート
気付けばまた5日経過...。今回ばかりはバイトの方が忙しくて遅れました...。他のアルバイトの方が急に辞めることになってシフト増えたことによるあれですね...。え?スプラ?スプラなんて少ししかやってませんよ。えぇ...。
「なんだこのドラ○ンボール感...。」
「それについてはよー分からんけど地上で何もできず見てるだけの俺らって惨めだよな。」
「まじそれなー」
「...。」
屋根の上ですずを観察していたらいつの間にかお隣さんができてたんだけど。彼らは私と一緒に屋根の上に座ってすずを見てる。
「アヤネたんも戦わなくていいんすか?」
「うん。今日はすずが張り切ってるみたいだからね。...っ。」
───...キンッ...!
「どうしたっすか?」
「ううん。なんでもない。」
「塵になりなさい!」
──ドゴォオオオオオオオオンッッッ!!!
「...私の魔法攻撃が防がれている...?分からぬ...。」
「なんの事?」
「いや、それごと突破するのみ。」
すずに飛来するであろう黒い槍を出現と同時に刀で消し飛ばし、同時に出現した白い円版も木っ端微塵にする。
「スズカさんすごいよなぁ...だって鑑定班総出で鑑定して出た鑑定結果やばかったらしいじゃん。」
「せやな。ステータス俺らの何百倍なんだろうな。」
「スズカさんのステータスも中々高いけどそれでもあのバケモンに比べたら断然劣るしなぁ...あ、ステータスだけ見たらの話ですからね?」
「...それは分かってるよ?」
...いけないいけない。すずが劣るって聞いてついカッとなっちゃった。確かにステータスだけ見るとほとんどが6桁。HP、MP、そしてSTRとINTが7桁と相当強いけど攻撃なんてさせないからすずが勝つはず。
「...スクリーンショットってどう撮るんだっけ...。」
「メニューの欄にカメラがあるはずっすよ。」
「ありがとう助かりました。」
目の前に浮かぶカメラのウィンドウ。それを通してすずを見る。いい笑顔で戦ってるね...。あとで写真見せたら恥ずかしがるかな?
「...アヤネたんの不敵な笑み...スクショしとこ...。」
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──スズカside
「《インフィニティ・サンダー・マイン》《ショック》!!!」
杖を振ってあの犬っころに雷を落とす。避けられることが多いがそれでもかすり傷を与えられる。
「おのれ小癪な...。フンッ!!!」
「さっさとあの世に帰りなさい!《ライズ・ボルテージ》《インフィニティ・サンダー・マイン》《サンダースピアー》!!」
勢いよく投げられる槍に合わせてこちらも高火力の雷槍を射出する。相手はSTRが100万を超えているらしいからこれぐらいしないと相殺できないだろう。
───ズドオオオオオオオオオオオンンッッ!!!
「お主のことは認めようぞ。」
「っ...!?」
カッと広がる光。その光に紛れて犬っころが距離を詰める。メイジにとって距離管理は大切。こんなふうに一気に距離を詰められると厳しいものがある。だけど...
──...ギィッ...ィィンッ....!
「なっ...。」
「残念だけど私...金属の女神でもあるのよね。」
クリティカル以外の全ダメージを1にする体質だからこんな攻撃は痛くない。それに本来受ける分のダメージの20分の1を相手に返すから相手が強ければ強いほど反射も強くなる。つまり本来なら100万ダメージ受けるのを1ダメージに抑えたとするなら、相手は5万ダメージを受けることになる。これを知らない犬っころは無駄に強く殴る羽目になるだろう。
「ぐっ...ほう...つまり力強く殴ればその分返ってくる、と。ならば連撃すれば良かろう!!」
「嘘...!?気づくの早すぎよ...!!」
私金属の女神としか言ってないわよね...?まさか受けたダメージの感覚から推測したのかな...?
「自分の殴る力の強さぐらい把握はしておる。」
「なるほど、ね...。」
私の背中に浮遊する6つの銀雷玉を操作して私の体を移動させる。そうすることで相手の攻撃を避けられるが如何せん攻撃が速すぎる。たまに掠った攻撃でダメージが入ってしまうからジリ貧かもしれない。...ん...?
──キンッ...
───キキンッ...
私の体に掠った時以外の攻撃からなぜか全て金属同士が当たったかのような音がする。まさかと思ってあやを見てみると思いっきり目を逸らされた。...これはあやに助けられたってことでいいよね。
「ふ、ふふ...」
「なんだどうした...?」
「今度はこっちの番よ!」
...それはそうとしてあやにはお仕置が必要だと思うのは人類共通よね。
ね...?
最強のサポートがついたスズカさんに負けは無い...!




