第592話 世界同時多発スタンピード
【緊急】魔物に関するスレ【速報】Part19
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125.名無しの魔像
このスレももうすぐ20だなぁ...。色々あったけど他のスレに比べたらこのスレは伸びないし暇してるよね。
126.名無しの上級双剣士
≫125
いやそんなポンポン事件起こっても困るやろ...。
127.名無しの魔像
≫126
それはそう。でも暇だよなぁー
128.名無しの中級槍使い
緊急!始まりの地にて魔物のスタンピードが発生!近くにいるものは街の防衛に協力せよ!
129.名無しの上級大剣士
緊急。鍛治の国全域で超大規模のスタンピードが発生。戦える者達は前に出てくれ。俺たちは死んでも復活するがNPCはそれまでだからな。
130.ジークフリート
初めてこのスレを使うが、緊急だ。水の国でもスタンピードが発生した。近くにいる人達はできるだけ戦闘に参加してくれないか?
131.名無しの初級戦鎚士
なになになに!?唐突過ぎんだろ!?何が起きてるんだ!?
132.マオ
突然すまない。魔大陸の方でも大規模なスタンピードが発生してる。他の国は知らないが魔国の方で暇してる奴は手伝ってくれ。
133.名無しの魔像
うひゃーこれぞまさに世界同時多発スタンピードやな!ってそんなこと言ってる場合じゃねぇや。
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──ズドドドドォドドドッッッ!!!!
──グルルォォオオオオァアアッッ!!!!
「な、何この魔物の群れ...!」
「私たちには目もくれず...。」
試練の塔を後にして暫く。もうすぐで街に着くというところで私たちは大規模な魔物の群れに遭遇した。魔物の種類は多種多様で小さなスライムを始め、巨大な巨人までが一斉に街に向けて行進していた。
「街の方に急いで行こう。」
「そうね。」
「早く街の人達に伝えなければですね...!」
各々全力で走る。モネちゃんはジェットパックで飛んでいくみたいで私もそれに合わせて飛んでいく。地上の先頭はすずでその後ろを走るのはメルがスライム状になって強化したアイリス...がアリスを抱えている。その隣をアンナさんが並走している状態。
幸いこっちの方が魔物の群れよりは速いみたいで遠回りでもなんとか追い越して街にたどり着くことが出来た。
「何者だ!」
「旅の者です!」
「そ、そうか...!すまない!」
「いえ!それよりも魔物の群れがこっちに向かってきてるんですが...言うまでも無さそうですね。」
「うむ。スタンピードの前兆はあったからな。全世界でも同時に発生しているらしい。」
「え...。」
私たちが街にたどり着くと門の前でズラっと並んだ騎士さんやプレイヤー達に一斉に武器を向けられたが人だと分かるとすぐに下ろしてくれた。そしてどうやら魔物の群れが襲ってくることをスタンピード言うらしくそれが全世界で同時に発生している...こんな事今までなかったから少しビックリしてる。
「アヤネたん達がいるなら安心やな...!」
「私生で初めて見た...!」
「氷の国にいたんだ...。」
「あの子たちがいるから勝ったな。」
「バカやめろフラグ立て...立て...いや普通に勝てそうなんだけど...。」
なぜか歓声が上がり、この人たちからより一層のやる気を感じた。何でだろうね。
「逃げてきたところ悪いが戦闘に参加してもらえないか?どうやら君たちは異国の者達に歓迎されているみたいだからな。」
「もちろんです。その為に魔物を追い抜いて走ってきたんですから。」
「それは助かる!!.........魔物を追い抜いて...?」
──グォオオオオオオオオオッッッ!!!!
ビリビリと響く狼の声。まず最初に飛び出して来たのは白狼の群れだった。
「総員、構えぇぇえ!!!」
───オォオオオオオオオオオッッッ!!!
緊急とは緊急である。だから緊急なのだ。(?)




