第583話 「…これがスーパー妹堕ち3だ。時間がかかってすまなかったな。まだこの変化に慣れてないんだ…」
『ちょっとちょっとスカーレットさん本当にどうにかしてくれませんか!?』
『...天力でなんとかしたら?それか大人しく受け入れて。』
『どうにもならないじゃん!!天力も使えないし!』
「あの...離してくれませんか?」
「だーめ。」
「ですよね。」
こうして話すことは許されているが、天力を放出しようとすると途端に力が抜けてしまうのだ。
「ひゃっ...。」
「使わせないって何度言ったら分かるのかしらぁ?」
『ひっ...な、なんか体がムズムズする...!』
『頑張ってアヤネ。』
『サムズアップしてるのが容易にわかる...。』
『よく分かったね。』
『むぅぅぅぅ!!!スカーレットも他人事じゃないんだからね!というかアイレーンさんとスカーレットの因縁でしょ!?なんで私が...』
『それはごめんなさい。...私の壁になって。』
『...へぇ。そんなこと言うんだ...。』
『...な、なにその含みのある言い方...。』
「あれ?アヤネちゃん?どうしたの?」
『この体は私の物...それと同時にスカーレットの物でもある...。』
『...?』
『前に一度2人とも意識ある状態で交代したことがあったでしょ?』
『......うん。』
『スカーレットだけが自由に交代できるなんてそんな都合のいいことがあるわけない...そうでしょ?』
『...ま、まさか...。』
『バトンタッチだよスカーレット。』
『や、やめてぇぇぇぇぇっ!!!』
「...。」
「つんつん...あれ?動かなくなっちゃった?...これは同意したというこ───」
「そんなはずないだろう!?バカなのかお前!?...あっ」
「おやおやおやぁ?その口調はスカーレットちゃんじゃないかぁ?」
「...違う、ます。」
「敬語にも慣れてないものねぇ...。じゃあ今度はスカーレットちゃんとイチャイチャしようかなぁ?」
「...おわった。」
ふっふっふ...この意識の深層にいれば感覚を遮断することが出来るのだ!前にもアイレーンさんの前で一度2人とも意識ある状態で交代したことがあったなぁ...。まぁそのお陰で理解することができたんだけど。
あとはスカーレットからの命令を遮断してしまえばしばらく交代することはない。頑張ってねスカーレット。だって元々私は関係無かったからね!ふふふ...すずがくるまでのんびりしておこうっと。
「だいぶこってるわねぇ...どう?気持ちいい?」
「うにゃっ!ひっ!ゃめっ...!あぅっ...!?」
「ここもほぐしてあげる♡」
「あぁぁあぁあああ!!?」
「どーしたのぉ?声が出ちゃうほど気持ちいい?」
「う、うん!!そうだからもう...──」
「───じゃあもっと声出しちゃおっか♡」
「あぁぁあぁっ!?あっあっ...やめ...もうやぁっ...!」
「もっと...もっとふにゃふにゃになろうね♡」
「あ...ぁぁ...」
『あ、あやにぇのうりゃぎりもにょめぇっ!!ひぅっ!?』
『私は何も知りません。』
ただのマッサージでそんな大袈裟な...とも思ったけど触り方がその...すずと同じ感じに思えたからきっと...っちなものなのだろう。どことなく心眼で見た私の目が虚ろになってたけどきっと気のせいだ。
「はぁ...は、ぁ......」
「疲れたねぇ?ちょっと休もっか。」
「ど、どの口がそれを言う...!」
「あれ?まだ元気ね?」
「ひっ...!つ、疲れたからもうやめて!!」
「ふふ...分かってるわ。貴女は私の妹なのだからちゃんと大事にするわ!」
「...。」
『今絶対私も含んでたよね...?』
『...旅は道連れ世は情け。裏切り者も私と一緒に妹になるべき。』
『あ、スカーレットはもうそれでいいんだね...。』
諦めたように吐き捨てるスカーレット。そうは言っても私はすずがくるまでここから出ることはないとだけ言っておきます。
『酷い最低この裏切り者め...!』
『うっ...ひ、酷くないもん!昔にスカーレットがアイレーンさんとちゃんと話し合いしてればこんな事にはならなかったはずだもん!』
『アヤネは知らないもん。アイレーンは妹のことに関しては強欲。あの女狐より強欲と言っても過言じゃない。』
『...そっか。頑張ってね。』
『やっぱり裏切り者...!』
私は心の中でスカーレットの無事を祈った。
───だから会いたくなかったんだぁぁぁぁっっ!!!
○TIPS○
・時には逃げる事も大事でしょう。しかし、逃げられない事も多々あります。その時は周りの人に助けてもらいましょう。
・スーパーサ○ヤ人3カッコイイよね。




