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第567話 桁違い




「何かあったっけなぁ...。」



地面に腰を下ろしてインベントリを探る。流石にHPが100ぐらいで一撃でも貰えば死んでしまう体力のままボス戦は厳しい。少しでも体力回復に役立つ何かがあればいいんだけど...



「ん?これはたしか...」



そんな気持ちでインベントリをガサゴソしているとHP回復ポーション...じゃなくて原液を見つけた。品質も結構良くて回復量も凄まじいものだ。たしかメルが葉っぱを食べて髪から生成した物だったはず。



──キュポッ...こく...こく...こく...



「なんか...すごい爽やかで...甘い?」



なんだか体がポカポカしてくる。体力を見てみるとHPが2000回復していた。全体力の一割にも満たないけどこれぐらいならまだいけそう。...それにもうこの原液は無いしね。



なぜか火照ってきた頬を叩いて立ち上がる。目の前にある白い階段を登ればきっとまた状態異常が追加されるだろう。と思いながら階段を登りきると



《──プレイヤーネーム:アヤネ に状態異常:聖焼痕(極大)を付与──》


───────────

※聖焼痕:聖属性と焔属性の火傷ダメージを負う。普通の火傷より4倍のダメージ量。

───────────



「んー...何も感じない...?」



考えられる原因はたった一つ。私が煌属性持ちだから。きっとそれ以下の属性のダメージを受けないという種族特性があるから何も感じないのだろう。何はともあれ運が良かったとしか言えない。...もし他の毒とかそういった物だったらすぐに死んでいたはず。


相も変わらず色の違う蜘蛛たちに囲まれながら案内された私は刀を強く握って敵と対峙した。


▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】サンファイダースパルオン《BOSS》LV.550 状態:正常

【弱点】翠眼

【苦手属性】水、激流、風

【説明】雷魔法と焔魔法を両立させる蜘蛛蠍型の魔物。弱点は顔に着いている6つの翠色の目であり、明確な弱点である。しかし、物理魔法耐性共に優れている堅牢な外殻と闇を切り裂く強靭な鋭い足はその弱点を補って余りあるほどに脅威である。対策は魔法と物理攻撃両方に気をつけつつ、的確に弱点を攻撃する事だろう。...コピペ(以下略


HP:146437/146437

MP:96543


STR:35487

VIT:64328

DEF:66350

AGI:53274

INT:105579

DEX:86321

MND:76334

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


赤い体を持つ蜘蛛は唯一INTが10万に到達していたがそれ以外はほかの蜘蛛と負けず劣らず。魔法特化の敵だからどうなるかなと思っていた、が...



───ボォォォオオオオッッッ!!!



「...。」

「...。」



相手の魔法が煌魔法の下位属性である焔魔法だからか私に一切のダメージが入らなかった。私はというと魔法特化故に物理に弱い敵に対しては滅法強いから圧勝だった。



「ギ、ジャァァッッ...!」



呆気なく倒れた相手をインベントリにしまって()()階段を登る。この階は私にとってボーナスステージだったみたい。次がラストみたいだけどどんなボスだろうか...。これまで闇、水、土、焔と来てるから最後は光かな?



と予想しながら登るとそこは何もかもが真っ白な世界。空も白く地面も白い。辺りからやって来る蜘蛛たちの目の色だけが赤く染まっていた。



《──プレイヤーネーム:アヤネ に状態異常:聖なる威光(極大)を付与──》


───────────

※聖なる威光:聖なる輝きで受けた者の全てのステータスを減少させる。極小であれば一割減、極大であれば半減。

───────────


「うっ...。」


体力も2000から1000に減少して、力も抜け落ちる感覚がする。それだけならばまだ良かった...しかし




「キシャァァッ!」



案内してくれる蜘蛛達もいつも通りだが...何より大きい。それこそ今まで戦ってきたボス達と同じぐらいの大きさだ。まさかここにいる敵全員ボスだとは言わないよね...?


ステータス半減状態でこの蜘蛛達よりも強いだろうボスと戦うの...?



「うわぁ...。」



遠くに見える超巨大な蜘蛛。ここにいる蜘蛛たちが子蜘蛛に思えるような大きさ。




▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】サンダルフォンスパルオンクイーン《RAIDBOSS》LV.600 状態:正常

【弱点】水晶眼核

【苦手属性】

【説明】雷雨魔法と聖魔法を両立させる蜘蛛蠍型の魔物。弱点は顔に着いている6つの水晶のような目であり、明確な弱点である。しかし、物理魔法耐性共に優れている堅牢な外殻と闇を切り裂く強靭な鋭い足はその弱点を補って余りありすぎるほどに脅威である。対策は魔法と物理攻撃両方に気をつけつつ、的確に弱点を攻撃する事だろう。なお、1人じゃ絶対勝てないことは前提に置くとする。


HP:2006470/2006470

MP:865524


STR:855246

VIT:635447

DEF:688543

AGI:532465

INT:344617

DEX:653298

MND:524378

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼



「...。」



開いた口が塞がらない。レイドボスなんて聞いてないんですが...。


体力200万の化け物。それでもレイドボス化したアヤネたんのSTR(6500万)には遠く及ばないという現実()

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