第549話 四つ巴
『チーム「LOVERS」はここで脱落。練度の差がここに来て大きく響きましたね...。』
『そうじゃな。ジーク達は過剰な防衛をしておったからな。それもあって呆気なく終わってしまった。』
『反対側で戦っているチーム「救世者」とチーム「アヤネたんを愛でる会ver.elite」の勝負は未だに続いてますね。愛でる会曰く、今回のメイン戦力はアルキダスゼさんのようですがどうなんでしょう?』
『うむ。彼奴は表に出ずにひたすら鍛えていたらしいな。その結果、強力な固有スキル《蒸気機関》を手に入れたようじゃ。スキル内容とそれによって得られた称号は画面に表示させるぞ。あぁもちろん本人から許可はもらっているから安心してくれ。』
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【名前】固有:パッシブ:《蒸気機関》 消費MP:なし
【効果①(LV.1)】所有者に称号『豪脚の蒸気機関』を与える。
【効果②(LV.1)】その場の気温に応じてステータスが変動するようになる。
・~0℃:全ステータス0.5倍
・1℃~19℃:全ステータス1倍
・20℃:全ステータス1.2倍
・30℃:全ステータス1.5倍
・40℃:全ステータス1.7倍
・50℃:全ステータス2倍
・70℃:全ステータス2.5倍
・100℃:全ステータス3倍
・101℃~:全ステータス5倍
【効果③(LV.MAX)】1秒ごとに100MPを消費しながら自身から蒸気を放つことができるようになる。
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【名前】『豪脚の蒸気機関』
【効果①】両脚部が焔に包まれることでそれを動力源として浮遊できるようになり、空中を高速で移動できる。
【効果②】焔属性攻撃を受けるとSTRとAGIが1.5倍される。効果は重複するが制限は5回まで。
【効果③】温度がマイナスの場所にいるとMPを消費しながらHPを維持する。
【効果④】脚で攻撃すると与ダメージが1.5倍になる。
【取得条件】種族『スチームパンカー』になる。
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『うわぁ...中々エグイですね。』
『あぁ。空中浮遊もできる蒸気機関車のような存在となった訳じゃが、彼奴の蹴りは元より強力だったからな。その蹴りの威力と手段が倍増したと考えていいじゃろう。ちなみにLV.MAXは数値換算だと100じゃ。この「自身から蒸気を放つことができる」とは即ち、「周囲の温度を100℃越えにすることができる」と同等。...LV.100になったらアルキダスゼは止まらないな。』
『うひゃぁぁ...これは凄まじい...。あっとぉ!ここでチーム【救世者】のリーダー:ユージが倒されてしまいました!先程の話を聞いている限りだと絶望しかありませんでしたが、ユージさんは中々耐えていましたね。』
『そうじゃな。わしも驚きじゃ。...なぜあの如何にも「仮です」と言わんばかりの剣でここまで渡り合えたのか不思議でしょうがない...。』
『...その剣も折れてしまいましたが、今後はどうしていくのでしょうか?』
『集めた情報からじゃとアヤネに頼むみたいじゃな。どうやらユージ達4人は前にアヤネたちと面識があるみたいじゃし。』
『なるほど〜...私も何か作って欲しいですね...。』
『あの事件があったから特注以外受け付けないじゃろうな。そうじゃな...アヤネ達の拠点である空島にでも行けば作ってもらえたりするんじゃないかの?』
『うぐぐ...そのメスガキ顔やめて下さい○したくなります。』
『ふぁっ!?にゃ、何言ってるんじゃお主!?』
『ブラキじゃさんはあとで○すということで、ただ今残っているチームは全部で4つ。四つ巴となったこの盤面ですが、アヤネさん達が向かう方にはチーム:風林火山がいますね。』
『...生放送が終わったら逃げる。っと風林火山は4人のメンバーで構成されてるチームじゃな。チームの文字通り、「風」の暗殺者、「林」の癒し手、「火」の大剣士、そして「山」の防御者。「火」の大剣士は剣が余りにも大きいため序盤中盤は1人行動していたようじゃがここから先はどうなるか見ものじゃな。』
※焔属性まで無効ですがアヤネたんの煌属性の煌波など受けたら普通に溶けます。




