第547話 乱戦?静観?どっちなーんだい!
──チーム:LOVERS side
「何やってるんだアイツら?」
「弓を構えているチームが2つ...その2つとも真ん中のチームを狙ってるわね。」
「俺らはどうする?現状アレに混ざるのはやめた方がいいと思うけど。」
「それは俺も賛成だ。とはいえ、何もせずには居られない。こっちは次の範囲外だからな。」
「そうだよね。...私ちょっと不安になってきた...。」
「大丈夫よマリ。たとえ相手がジークフリートやアヤネちゃんだとしても私が守るから。」
「えーちゃん...!大好き!」
「えぇ私も。」
「イチャついてんなぁ...。」
「というか移動先が恐らくジークフリート達のチームだがやばくねぇか?」
「...その時はその時だ。」
こちらのチームはジリジリと遠回りで範囲内を目指すようだ。
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──チーム:アヤネたんを愛でる会 side
「私たちもいこう。範囲外だからね。」
「そうだな。お隣さんも同じ考えのようだし。」
「私も賛成よ。」
「それにしても中央の3人は災難だな...。」
「そうね...5チーム全部に挟まれていて、今でも2チームから矢で牽制?されてるみたいだし。...まぁアヤネたんチームだから生き残るでしょうけど。」
「ルーナ...さすがに無理じゃねぇのか?」
「私は信じてるわよ。会長として。貴方はどうなのアルキダスゼ。」
「...愚問じゃないか。」
「...最後まで残ったところを私たちが狩る...その作戦ね?」
「そうね。前回のイベントの借りは返すわ...スズカちゃん。」
「私もいますからね!」
「ミュー...お前は信用ならん。」
「ヒドゥイっ!ねぇアリアちゃんもなんとか言ってくださいよぅっ!」
「前科持ちの貴女をフォローしきれませんわ。」
「追い討ちっ!」
こちらも移動するようだが、少々落ち着きが足りない?しかし『アヤネたんを愛でる会』の筆頭達が集まるこのクランは実力は確かであり、デュオ活動をしているアリア、セバスと手を組むことでクランそのものの戦力を確たるものとしていた。
「とはいえ弓で一方的に狙うのは悪質ね...。」
「そうだな。ずっと撃ち続けてる方はヨイチマルだが、もう一方は誰だ?10分に1回のペースで撃ち続けてるみたいだが。」
「私にも分からないわ。でも実力は確かね。あんな距離から狙ってるもの。」
「それで?未だに私達もお隣さんと同じく範囲外だけどどうするの?」
「そろそろ移動するしましょう。そこで謎の弓使いと遭遇するわね。」
「奇襲は任せてくれ。」
「任せるわアルキダスゼ。」
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──チーム:風林火山 side
「こちらは待ちでいいな。敵が範囲ギリギリで潰し合うなら大歓迎だ。」
「それな。わざわざ向かう必要も無い。」
「私たちは堅実にね。」
「動かざること山の如し。まさに我らだな。」
「もし2チームが残ったら強そうな方を挟み撃ちして撃破、その後もう一方をやろう。」
「「「「了解」」」」
堅実なスタイルのこのチームは待機を選択。これでアヤネ達に手を出すチームは2チームと確定したが、それでも厳しいことに変わりはない。
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──チーム:??? ジークフリートside
「ヨイチマルその調子でちょっかいを出してくれ。」
「了解。」
撃ってもこちらの挑発には乗らないか。ここでこちらから向かっても他のチームに囲まれるのが目に見えてわかる。だからこそ挑発してこちらにおびき寄せたかったのだが、やっぱり無理だった。
「こちらも範囲内ギリギリだから待機でいいな。それと1チームこちらに向かってきている。迎撃して次の範囲に備えよう。」
どうやらどのチームも戦闘をさけてるみたいだからな。恐らく次の範囲収縮で2チーム減りそうだ。
静〜観!!




