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番外編 ミツルとモネ




「また来たのかモネ。」

「もー!いっつもそれ!」

「何がだ?」

「『また来たのかモネ』よ!会うたんびにそれ言うじゃない!!」

「別にいいだろう。お前にかける言葉はこれだけでいいんだ。」

「ひっどーい!...という訳でアヤネたんに会わせてもらえるかしら?」

「なにがという訳でなんだ...。ダメに決まっているだろう。それに...今はマイマスターもいない。」



相も変わらずこの島までよく来るものだ。絶対に会わせないというのに。なんならいつもはこの島にマイマスターはいないから会おうとしても会えないが正しいかな。...今日に限ってはなぜかマイマスターの反応がこの島にあるのだが。



「何よその間...まさか今日はいるの?」

「...いやいないぞ。」

「あっはっはっは!!絶対嘘じゃん!ミツルったら嘘つくの下手すぎ!!あはははは!!!」

「...そんなに笑わなくてもいいだろう。」



私はそんなに嘘つくのが下手なのか...。



「だって顔に出てるもん!あー面白い...!じゃあアヤネたんがいるんだったら会わないと!!」

「なにがじゃあなんだ。私が会わせないと言っているだろう。」

「ふっふーん!私の新型飛行装置を見てもそう言えるかな!!」

「?」


───ウィーンッ...ガチャ、ガシャンッ!



「じゃーん!」

「なんだそれ?」

「ふっふっふ...どーよこれ!全身フル装備!並の攻撃じゃ傷1つつかないスグレモノよ!!」

「はぁ?」

「しかも!スピードも今までよりも数倍早いのよ!貴女は着いてこられるかしら!!」



───ズギュゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!



そう言い捨ててモネは飛び去った。確かに今までとは比べ物にならない程に速い。しかし私の力だってずっと停滞するはずがない。常に鍛えてきた。アヤネちゃんとも打ち合える回数も増えてきている。



「そんな私に...勝てるとでも!《剣術奥義:次元斬》!」



───ダンッッ...!!!ブワッッッ!!!!



一瞬でモネの背後まで移動し、羽根を斬り刻む。この技はアヤネちゃんに教えてもらった技だ。本当は斬れ味抜群のカタナという武器だともっと効率が良いらしいのだが、私の剣と技術でもできなくはないと教えてくれたのだ。



「な、いつの間に...!?」

「私だって日々強くなっている。斬ったとはいえ滑空はできるだろう。地上に帰ってくれ。」

「むぅ...分かったわよぅ...。」



そう言ってボロボロになった羽根を動かして滑空していくモネ。その向かう先にはマイマスター...アヤネちゃんの反応が...。



「そ、そっちには行くな!」

「え?なんで?」

「なんでもだ!」

「ふっふーん...。こっちにアヤネちゃんがいるとみた!!じゃあねミツル!!」

「くっ!」



次元斬は体に負荷がすごいかかる技だ。もう一度放つなんて不可能。でも追いかけない訳にはいかない。マイマスターに会わせてなるものか...!



こうして私のミスによりモネを追いかける羽目になったのだった。


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