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第495話 ぬーすんだ剣ではーしりだせー





「かっこよかったね〜。」

「...あやはあぁいう人が好みなの?」

「ん?別に?かっこいいなって思っただけだよ?」

「...そう。」


「スズカさん...嫉妬してますよね。...珍しく可愛らしいです...。」

「そうですね。確かに可愛らしいです。...しかしお嬢様、お声が大きいのでバレますよ?」

「そこの2人うっさいわよ。」



未だにすずに抱えられているからアリス達の言う『珍しく可愛いすず』が見れない。残念だけど、今の私は背が高いから今日は諦める。




「なぁ...さっきのイベントさぁ...。」

「言いたいことは分かるぜ。この後の戦闘イベントだろ?さっきのイベントで潰れるかどうか...。」

「うへぇ...俺楽しみにしてたのに...。わざわざ3週間ここで暮らしたのによぅ...。」

「潰れたらまた1ヶ月...現実世界なら10日ぐらい待たないとな...。」




「...。」



戦闘イベント...。そんなのがあるんだ...。参加してみ───



「でもねあや。参加するにはこのウンドーズで家を買ってこの世界での3週間暮らさないといけないのよ。」

「......むぅ。」

「観戦はできるみたいだからそれで我慢しましょ?」

「...うん。」



参加してみたかったけど、無理みたい。...観戦はしたいな。この後って言ってたけど何時なんだろう?



「あと1時間ちょっとで始まるみたいね。行ってみる?」

「うん。」

「ウンドーズの戦闘大会は結構有名ですよね〜。私も見るのが楽しみです!」

「水魔法がメインの大会ですからね。どのような戦いになるか興味深いです。」

「なるほど〜...。」



「それじゃ席取りに行きましょうか。...老若男女問わず人気だから前の方は期待できないけどね...。」

「それなら仕方ないよね...。」



そうして私たちはあと1時間ぐらいで始まるという戦闘大会の会場に向かうことになった。



「ポップコーンってあるかなぁ?」

「流石にないんじゃないかしら...?」



────────────────

─────────────



──???side



「.........キヒッ...。」



ついにこの日がきた。あの美しい女王サマと戦う日が。この日のために珍しく俺は特訓した。...そこらじゅうのプレイヤー共に襲いかかってなァ。



「...トーナメント制か。」



よくある制度だ。1戦目は対策のしようがないが、2戦目以降は他のルートでの戦闘が見れるから対策はいくらでもできる。...全て斬り伏せる。




「...この剣で。」




あの激戦(強奪戦)で手に入れた幻の鉄剣。かの有名なアヤネという人物が造り出した攻撃力が馬鹿高い鉄の剣だ。その攻撃力は並の鍛治師がミスリルを使って造った剣の攻撃力よりも数倍高い。




「...血に染めてやる。」




そういえばあの女王サマもアヤネという人物と同じ龍人族だったよなァ?情報収集してもただただ強いという結果しか得られなかったが、この剣があればそんなことは関係ない。痛めつけてやろう。




「キヒッ...始まるなァ?」




しばらくして戦闘イベントが始まった。他の連中の戦いを見ている限り魔法ばかり使っているみたいだ。魔法も斬り伏せれば相手はただ無防備になる。余裕だな。




「ほらほらァ!おめェの魔法当たんねぇぜ!?」

「くっ...そがぁっ!」



水魔法を地面に当て、砂煙を起こして相手の視界を封じ...



──ズバンッッ!!



「ぐぁっっ!?」


「「「「「「うおぉぉおぉおおおおお!!!!」」」」」」



「そこまでっ!!」




順調に勝ち進んでいる。あとは決勝で勝つだけ。早く見てぇなァ...女王サマの歪むか───




「...盗んだ剣で人を斬るのは楽しかった?」

「あ?」




声がする方に顔を向けると、そこには無表情の赤い龍人が立っていた。




書いてて気持ち悪いって思ったキャラ。なんかすぐ退場しそう(コナミ)


お知らせの訪れ

今月の中旬に期末テストがあるのでテスト勉強のため明日、明後日、あと木曜日(1/9,10,13)の投稿をお休みさせて頂きます...。テスト乗り越えれば...休むことは無くなるはず...。

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