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第490話 魔法禁止区域




「大っきいねぇ...。」

「そうね...。」

「城壁が水でできてるとは聞いていましたけど...まさか本当のことだったなんて...。」




私を除く皆が魔法やら剣やらで暴れているうちに水の都市ウンドーズにたどり着いた。あまりの大きさに驚きつつ、アリスの言った通り城壁が水でできていることにさらに驚いた。あれは防壁として機能しているのかな...?



「あぁあれは大丈夫だぜ。なにせ我らが王が直々にアレを介して結界魔法貼ってるからな。」

「あ、門番さん....。これって大きな魔物でも通れないんですか?」

「そうなるな。過去に城壁と同じぐらいデカい魔物が来たんだけど、城壁に触れるや否や逃げていったからな。」

「...それってどういう仕組みなんだろう?」

「さぁな。俺らのような一般市民には到底分からないような代物さ。...よし。確認は取れた。行って良し!」

「はい。ありがとうございます。」




どうやらとても機能してるみたいだった。さっき外から見た時は中の様子が暗くてよく分からなかったんたけど、逆ははっきり見えている。...プライバシーの保護はバッチリだね。それに全面ガラス張りみたいにスケスケだから外の様子が簡単に分かりそう。



「え、す、凄いよこれ...!」

「へぇ...水でできたリンゴねぇ...。食べても味しないわよねこれ。」

「それでも形をそのまま保っているのは凄いです...!」

「どのような技術を用いればこのような事が可能なのでしょうか...?」

「見て見て〜!風で作ったリンゴ!」

「「「「「...。」」」」」



メルってば天才なんじゃ...?私は魔法のことはからっきしだからあれだけど、メルは風魔法なら右に出る人はいなさそう...。隣で手を繋いでるすずも口が開いたまま塞がらないみたいだし...。


...と、そんな時だった。



─────ヒュヒュヒュッッ!!!!



突然空から大量の水...いや、水魔法がメル目掛けて飛んできた。




「《サンダー・スプレッド》!」



───バヂヂチヂヂヂッッ!!!



すずが魔法を使って防いだが、今度はすずに魔法が飛んできた。私は2人の手を振りほどき、刀で全ての軌道を逸らす。その後は水魔法は飛んでくることは無かった。



「一体何だったのかしら...?」

「...わかんない。」




でも今までの一連で、魔法を使った人に水魔法が飛んできていたことが分かった。私は刀で弾いただけだしね。



「お、お嬢ちゃん達大丈夫だったか!?」

「さっきの門番さん?」

「いやな...?さっきすげぇ大事なことを伝え忘れてて慌てて走ってきたんだけど、まさかもう魔法を使うとは思わなかったぜ...。」

「そうなんですか?」

「あぁ。この街ではな、攻撃魔法を使うとあの城壁から水魔法が飛んでくるんだよ。殺傷力はないが、気絶させるには十分なほど強い。」

「そうだったんですね...。恐らく防犯のためですよね?」

「あぁそうだ。」

「でも私は武器を使っても大丈夫でしたけど...?」

「魔法は魔力を感知すれば行けるが、武器には魔力はないからな...。そこは俺ら兵士が対応する。」

「なるほど...。以後気をつけますね。」

「あぁそうしてくれ。本当に済まなかったな。」

「いえ。では門番さんも頑張ってください。」

「ありがとう。ではな。」

「はい。」




やっぱりそうだった。この街では魔法を使うのがダメだということを頭に入れておこう。あと刀も無闇に出さないようにしないとね。...まぁこれはほかの街でも当たり前のことだけど。



一番防犯に力を入れてる都市。



あ、明日・明後日・明明後日(12/31,1/1,2)は忙しいのでお休みさせて頂きます...。休み多くてすみません...。

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