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第486話 「この眼は闇がよく見える...」




『軽快な足取りで第1ステージを突破したジークフリート選手!第2ステージは曲がりくねっている極細平均台を渡るだけ...ですが!左右に揺れ動く丸太を回避しなければなりません!』

『バランス力と判断力...このふたつが大事になってくるだろうな。じゃが、ジークならば行けるじゃろう。』

『むぅ、信頼されてますねぇ...。妬けちゃいます。』




「...キョウさんと私、似たものを感じるわね...。」

「?」



「ハァッッ!!!」



「「「「「おぉおおお!!!」」」」」



すずの独り言が気になったのでそちらを見ていたらジークさんの雄叫びが聞こえてきた。何かと思い、再びそちらに目を向けるとそこには平均台の上を爆走するジークさんの姿が...。



「まぁ確かに勢いで行けそうなステージよね。」

「うん。」

「...アヤネ。これに挑戦するのです...?」

「え?うん...。本当だったらみんなでワイワイ遊びたかったんだけど、まさかこういう風だったとは思わなかったよ...。『出場する』ってよくわからないボタンが出たから押してみたんだけど言葉通りだったよね。」

「私たちは応援してるわね。」

「私も応援してます!」

「裏切り者達め〜...!」




『さ、さて!まさか勢いで突破するとは思いませんでしたが!次はラストステージでございます!』

『ここは高低差がメインのステージじゃな。高さがバラバラな丸太の上を飛び移りながら進むのじゃ。しかし、丸太はランダムでローションで滑りやすくなっておる。勢いで行くと今度は湖にドボンじゃな。』

『これは怖い!さらに言えば、ヌメっている床もランダムなんでしたっけ?後続に控える選手たちが有利にならないようになっているみたいです!』



「ぬぉっ!?あ、危な...っ!?うおぉおおおお!?!!!」



「「「「あぁぁぁあ!?!!!!?」」」」




────ドボンッ!!!




予想以上に滑りやすいみたいで、ジークさんは慎重に1つ目の丸太に飛び移ったところで落ちてしまった。それもそのはず、ラストステージの丸太は全て樹皮が剥がされている。つまり、元々滑りやすい上にローションでさらに滑りやすくされているのだ。



『あぁーっと!!ここでジークフリート選手の脱落ですッッ!!!いやぁ惜しかったですねぇ...!』

『そうじゃな。第1、2ステージは前戯のようなものじゃ。このラストステージでの脱落者は多いじゃろう...。』

『観客席...というかうん...観客席からは惜しむ声が上がっておりますが、その一方で黄色い歓声も上がっております!』

『あぁ...上半身裸のイケメンが水を被ってるんじゃ。そりゃ上がるじゃろうな。』

『...ブラキじゃさんもカッコイイって思ってます?』

『そりゃカッ──...ち、チームメイトじゃからな。な、慣れておるよ。』

『そうですか?なら良かったです。』

『...ならってなんだ...悪かった場合わしはどうなるんじゃ...?』

『はい!それでは次の挑戦者は!ぬこ選手です!』



「「「「来たぁあああああ!!!」」」」




先程は女性の歓声の方が大きかったのだが、今度は男性の歓声の方が大きかった。




『さてさて!ぬこ選手!意気込みの方はどうでしょう!?』

「アヤネちゃん達に良いとこ見せるわ!」

『アヤネたん人気ですねぇ...。』

『...アヤネはこの世界では国民的(プレイヤー的)アイドルじゃな。』

『...それはそうとして、ぬこ選手...スク水はどうですか?』

「...なんで思い出させるのよ。」





この後もジークさん率いるクランメンバー達が揃いに揃って挑戦し、ついに私の番になった。



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