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第483話 油断大敵




──アリアside



アヤネが少し羽ばたくだけで周囲の風が乱れ、アヤネの周囲だけ視界がクリアになっている。これでは音の蝶達が攻めれない。



───キイィィイイイィイイイインンッ!!



試しに1匹だけ突撃させてみたが、強風に煽られて地に落ちてしまった。前までよりも大きな破裂音を立てながら消滅した蝶を見ながら私はどうするかを考える。



「...これならどうかしら!《《アイス・リンク・ランス》》」



───カチカチッカチンッ!!



周囲の温度も相まって一瞬で地面が凍りつく。さらにはそこから無数の槍が高さ3m程まで突き出る。第1回イベントの時に使った《アイス・リンク》は緩やかに地面を凍らすのに対し、イベント後に強化したこのスキルは周囲の温度によって凍るスピードが大きく変わる。その速度はマイナスだと秒速100mを超えるほどだ。



アヤネが覚えている《アイス・リンク》の強化版だから少しは意表を突くことができただろうか?そう思って彼女の方を見ると、なんと、逃げ遅れたのか足元が凍りついていた。周囲の槍は切り落とされていたけどね。



「逃がさないわよ!《アイス・ランス・アイアンメイデン》!」



地面から大量の槍を生やし、その全てを未だ動けずにいるアヤネに差し向けた。



────グサササササッッ!!!!!



「...!」



大きく目を開き、ダランとするアヤネ。なんで...なんでこんなにも呆気なく死んじゃうの...?ねぇ...。




「隙だらけだよ。」

「ひゃっ!?《アイス・プロテク──》」

「《私流刀技・峰打ち》!」

「あぅっ!?」



■■■■■■■■■■

【名前】《私流刀術》:峰打ち 消費MP:100

【効果①(LV.1)】武器:刀のみ使用可能なアーツ。峰の部分で相手の急所を叩き、状態異常:気絶(極大)を与える。但し、急所以外は全て無効になる。相手にダメージを与えることはできない。


【効果②(LV.5)】相手のHPの20分の1のダメージを与えることができる。但し相手のHPを0にする事はできない。


【効果②(LV.10)】相手にHPの10分の1のダメージを与えることができる。但し相手のHPを0にする事はできない。



■■■■■■■■■■




「ぅ...。」



いつの、間に...?




───────────

───────



──アヤネside



「すぅ......すぅ.........。」

「お嬢様がすみません...。」

「いえいえ。楽しかったです。」

「あれほどアヤネさんのことを倒すと言っていたのですが、まさか油断するとは...。とはいえあれは私でも油断してしまうでしょう。最後のあれはどうやったのかお聞きしても?」

「あぁ、あれは分身ですね。メル...あっちにいる翠色の髪の子が使ってたのを見てやってみようかなって。」

「え、えぇ...?やってみようかなでできるのですか...?」

「私は焔を扱えますからね。...スカーレットに教えてもらったけど。」

「なるほど...あれは炎による分身だったのですね...。参考になります。それでは私共はこれで...。」

「あ、はい。」




アリアちゃんをおんぶして去っていくセバスさんを見送り、私はすず達の元へと向かう。絶対にアリアちゃんは特訓を継続する。また戦う事になるだろうから私も強化しないとね...。




「ふふっ...。」



そう思うと楽しいなぁ...。


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