第476話 お疲れ様
「う...んぅ...。」
「気がついた?」
「貴女、は......スズカ、さん?それにアリスさんも...?」
「あ、覚えてるのね。」
「良かったです...。」
「あの...ここはどこですか?」
「戦闘直後だからまだそこまで離れてないけど、アポカリプスの領主館よ。」
「あぽかりぷす...?」
「あら?そこは覚えてないの?」
「おかしいですね...。」
トリックちゃんが目覚めた。戦闘した時のトリックちゃんとは違い、私やアリスのことをちゃんと覚えていた。しかし、襲ったアポカリプスのことは何一つ覚えていないようだった。
「んー...貴女は自分が誰なのか分かる?」
「それは分かります。私は...ミウラウツロ...だよ。」
「ミウラウツロちゃん?...やけに日本人っぽい名前ね...。」
「うん。私日本人だから。」
「なるほどねぇそれで日本人っぽい名前なのねぇ......ってならないからっ!!」
「ひゃうっ!?」
「あ、そ、その...ごめんなさい。なんで日本人がNPCとして生きてるのかが引っかかって...。」
「そ、そうですか...。わ、私は...そのもともと7歳の小学生だったんだけど...くるまにひかれて...」
「もう大丈夫よ。辛いこと思い出させてごめんなさい。」
「う、うん...。」
「ウツロちゃんはこれからどうする?この世界に帰る場所とかあったりするのかしら?」
「いえ...私はアヤネさん達と会ったきおくぐらいしかないので帰る場所があったとしてもおもいだせないです...。」
「そっか。じゃあ良かったら一緒にくる?」
「あの...いいんですか...?」
「あやも喜ぶと思うわ。」
「...その...よろしくお願いします...。」
トリックちゃん...改めウツロちゃんが私たちの仲間になった。あやとの身長差はパッと見だと2センチもないぐらい。...残念なことにあやの方が身長が低いけどね。小学二年生に負ける高校生...。いやまぁウツロちゃんは小学生にしては背が高い方だと思う。それに最近は背が高い子が多いしね。
───トントントン
「入っても良いかい?」
「どうぞ。」
「邪魔するよ。トリックちゃんの具合はどうだい?お、目覚めてるね。」
「サーラさん今のこの子はトリックちゃんじゃなくてウツロちゃんです。」
「?そうなのかい?じゃあ私もウツロちゃんと呼ぼう。」
「...あの...この人は...?」
「あぁまだ自己紹介してなかったね。私の名前はサーラ・シヴァ・アポカリプス。この街の領主兼王を務めている。」
「お、おうさま...?」
「まぁ国としては小さいけどね。」
ウツロちゃんが目をキラキラと輝かせている。恐らく彼女の頭の中には「王子様」という単語が思い浮かんでいるのだと思う。まだ年頃の女の子だからね。それにサーラさんすっごいイケメンだから。The・女騎士って感じの風貌だから憧れるのも分からなくはない。
「それにしてもまた助けられたね...。恩を返しきれないぐらいだよ...。」
「んー別に恩を返して欲しい訳じゃないんだけどね...。知り合いの暴走を止めに来ただけだし。」
「まぁそういう事にしておこう。何はともあれ、助かったことに変わりはない。今後何か困ったことがあれば私...我が国が力になろう。」
「それは心強いね。」
こうやって私とサーラさんが話している間、やけにアリスとウツロちゃんの2人が静かだなと思ってベッドの方を見てみるとアリスがウツロちゃんを抱きしめて眠っていた。そういえばアリスは妹みたいで可愛いってウツロちゃんのことを言ってたっけ。
ちなみに今日のMVPであるアンナさんは精神的疲労によってアリス達のいるベッドの隣にあるベッドで眠っている。
みんなお疲れ様。
○お知らせ○
色々とあって体調を崩してしまったため明日、明後日(12/5、6)の投稿を休みます...。本当にすみません...。うぅ...課題もやらないと...バイトも行かないと...(悪夢)




