番外編 夢と少女
『とりっくおあとりーと!おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞー!』
『あれま!可愛いわねぇ...。そんな子にはお菓子あげちゃうわ!』
『やったー!おかーさんありがとー!』
『ふふっ今日はハロウィンだもの。外で皆と遊んできてもいいわよ?』
『いいの!?やった!!!!いってきまーす!!』
『変な人について行っちゃだめだからねー!?』
『うーん!!わかってるよー!』
『とりっくおあとりーと!おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞー!?』
『おぉ中々いい仮装じゃないか───ちゃん。飴ちゃんでもいいかい?』
『うん!ありがとおじちゃん!』
『ほっほっほ...車には気をつけるのじゃよ?』
『うん!』
『あー!───ちゃんもあめちゃんもらったのー?』
『うん!わたしのだいすきなすとろべりー味なんだー!』
『ええーいいなあ〜私もすとろべりー味ほしい!』
『ほっほ...美紀ちゃんにもあげようじゃないか。』
『いいの!?やったぁあ!!』
『ぇええええ!!ふたつもずるいよー!』
『これこれ喧嘩はしない。───ちゃんにも平等に渡すからのぉ。』
『ありがとおじちゃん!』
『ねぇねぇ───ちゃん!』
『なぁに美紀ちゃん!』
『こうえんにいこ?こうえんならほかのこたちもいっぱいいるから!』
『そうなの?じゃあいく!』
『とりっくおあとりーと!おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞー!』
『うわっ!び、びっくりした...ほらよ...べ、別にビビってねぇから!』
『ふふ...そっか。』
『な、なにニヤニヤしてんだよ!』
『なにもー?』
『とりっくおあとりーと!おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞー!!』
『ぁ、ぁぅ...ご、ごめんなさい...今おかしもってないの...。』
『それじゃあ...こちょこちょこちょこちょ!!』
『ひゃぁあ!!?!?』
───────────
『ふふ...おかし...いっぱい!ふんふふんふふーん!よるごはんのあとにたべてもいいかなぁ?ふふふっ...。』
『───ちゃん!...てっ!!』
『ん?』
『げて!...
───逃げてッ...!!!!』
────キギィィィィィイィイイイイッッッ!!!!!!!!
───ガゴンッッ...!!
─────
───
─
【っはぁ...はぁっ...はぁっ......貴女は......いつも...出てくる貴女は......だぁれ?】
最近悪夢をよく見る。いつもの私みたいにお菓子を集めた後、2つの光る何かが着いた金属の塊にひき殺される夢だ。自分自身がなっていた夢の女の子の姿がなぜか思い出せない。毎度の如く鏡を見ているのに...。毎晩現れるこの悪夢の内容は全く同じで私はいつも女の子が死ぬところまでを体験して目が覚める。
【...。】
鏡を通して自分の変わり果てた姿を見る。私の全身には今、オレンジ色の管が蠢いている。これでもだいぶツヨクなったが、それでもまだ足りない。守るためにはもっとツヨクならなければならない。...守るって何を...?まぁいい。
【次は...中立国家アポカリプス...。】
魔大陸とロウアー大陸を繋ぐどことも敵対しない国アポカリプス。丁度いいしあそこなら私の新しい拠点にできそうだよね。...前の拠点は忌々しい魔人達に潰されてしまったから新しいのが必要だったんだよね。
【待ってて私の力の源】




