第466話 新たなる思惑
【くふっ...あっははははははは!!!!!】
「うわぁぁぁあ!!!」
「セェアッッ!!!」
「撤退!撤退ィィ!!!」
街の魔族達が逃げ惑う。街の騎士が隊列を崩さずに撤退していく。それを攻めるのは私の下僕...。
『ヴァァァア...!!』
『ボォォォオォオ...!!!』
なぜ私は街を襲っているのか...それはお菓子を集めるため。私がツヨクなるため。始めに手頃な街を攻めてみたのだが、あっという間に落とせてしまった。街中にあるお菓子を集めるとコツコツとお菓子を集めるよりも遥かに効率がいい事に気づいた。
勢いづいた私は下僕と共に今目の前にある大きな街を攻めることにしたのだ。魔族達が逃げ惑う姿を見て、私は悦びを感じる。だがそれももうすぐ終わる。
【Treat or Treat...お菓子貰ってもイイヨネ?】
「誰がお前なんかにあげるかってんだぁぁ!!!」
「そうだそうだぁぁ!!この街は...お菓子のために潰れていい訳がないッッ!!!」
【...そう。なら皆殺しにシテアゲル。】
───ビギビギッッ!!
「え...ぅ、ぅわぁぁあああ!!!!!」
───バグッッ!バギャッ!グヂャッ...!
近くの腐肉族をワーム族に変形させて喚いていた男を呑み込む。私が特別にワームの牙を通常の10倍にまで増やしてみたから楽しめると思うよ。
「くっ...大盾使い!総員であのワームを止めろッッ!!」
「「「「「はっ!!!」」」」」
『キシャァァァア!!!!!』
───ドゴォォンッッッ!!!
ワームは体をうねらせて密集している大盾に体をぶつける。それだけで4、5人が一気に吹き飛んでしまった。面白いねぇ。
「...城まで撤退せよ。」
「っ...わ、かりました。みんな聞いたな!城まで撤退だぁぁ!!!!」
隊長格の魔族が冷静に街を捨てる判断をしたようだ。...そっちがそうするなら街の魔族達を食べちゃうぞー?にゃはは。...まぁ隊長さんは逃がさないけどね!
【じゃあね───】
「だめだよ。」
───ズドンッッ!!!ドゴォンッッ!!
【か...ぁ......!?】
私が直々に背を向けて逃げていく隊長さんに向かって触手を振るおうとしたら突然右肩に衝撃が来た。そして反応する間もなく今度は腹部に先程よりも強力な一撃を叩き込まれた。思わず吐血してしまい、急に現れた人物から距離を取る。
「トリックちゃん...。」
【よくもぉ...よくも私に攻撃してキタナァ!?】
「もう私のことは覚えていないの...?」
【私を攻撃する者は全て敵...死あるのみ!!】
角の生えた女の近くにいた腐肉族や骸骨族をワームやグールに変形させて襲わせる...が
────スパパパパンッ!!!
『『『『ギャァァアアア!!?!?』』』』
『『『『ボォオォオオオオ!?!!?』』』』
変な武器で粉微塵にされた。なんなんだアイツは...。なんでアイツは私を邪魔するんだ?
【邪魔を...するなァァァ!!!!】
「おっと。」
───トントトトトトンッ!
【ガフッ...!?】
──ポフッ...
力が...抜ける...?ただ...ただ弱い力で色んなところを叩かれただけなのに...?
何の屈辱かこの女に倒れるところを抱きしめられた。こんなにもムカつくというのに...なんで...なんでこんなにも安心するのだろうか...?
「...いやぁ相変わらずですねぇ?」
「誰?」
「私のことは気にしないでください。流石ですねアヤネさん。...上からイベントクラッシャーって言われてるだけありますよ。」
「?」
「...その子を離してもらおうか。」
また誰かが現れた。こいつも敵か...?
新し...くはないけど新しい陣営が出てきましたねぇ...。




