第448話 人形とハロウィン
「んっ...。」
ログインし、起き上がるとそこには巨大な体を持つ魔物が倒れていた。そういえばあの魔物を倒したあと、私も倒れちゃったっけ...。それと、今までこの魔物は鑑定ができなかったけど、倒れてるからもしかしたらいけるのでは?
「《鑑定》」
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【名前】真実と欺瞞を司る人形《BOSS》LV.430 状態:死亡
【弱点】真実の頭
【苦手属性】無
【説明】MNDを減らして相手を操り人形にし、自殺行為をさせることを好む性悪な魔物。今まで倒した『欺瞞の頭』の数に応じて自身の頭の数を増やし、自身を巨大化させつつ強化する最悪な魔物で、20の頭を持つと倒せなくなると言われるほど害悪である。弱点である真実の頭は弱点ではあるものの、同時に攻撃しないと異常な自己回復力であっという間に元通りになってしまうため、同時に攻撃できないのであれば攻撃しない方がマシである。当然、頭の数が増えれば倒しにくくなるため初見殺しの2つ名を持つ。
HP:0/200000
MP:0/100000
STR:50000
VIT:40000
DEF:40000
AGI:10000
INT:50000
DEX:100000
MND:140000
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「見れた!...けど、良く倒せたな私...。」
やっぱりあの変な違和感を覚える頭以外を同時に攻撃するのが正解だった。
「うーん...。」
というか今まで試練の塔のボスはみんな龍神の秘剣の素材としてあったのにこの真実と欺瞞を司る人形は素材の欄に載っていない。
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【龍神の秘剣・闇】
【材料】
・✓ヘルウルフキングの瞳と血
・✓ボスダークパラボラティアの角と血
・✓ロッキングエレファリオスの宝核と血
・✓ノワールドラゴンの硬龍鱗と血
・サンダークスパルオンの鋼甲殻と血(new!)
・???
・???
・???
・✓フロストサーペントのコアと氷血
・???
・???
・???
・???
・ヒヒイロカネ
・✓オリハルコン
【儀式】
・オリハルコンとヒヒイロカネで剣を造る。
・上記の魔物の素材で剣の鞘を造り、混ぜた血を煮詰めたものに刀身を漬ける。
・自身の体を貫いて血で刀身を濡らす。(new!)
・???
【備考】
・この世界の創造主である龍神の力の1部(闇)を持つ剣。
・刀身を抜くと近くにいる者が恐慌状態に陥る。
・刀身を抜くと一定時間時が止まる。(new!)
・???
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「ほら...ってあれ?フロストサーペントの素材が入ってるの?」
まさか試練の塔のボスじゃなくて氷獄迷宮のボスが素材に入るとは思わなかった。あと分からないはてなマークのところが七つあるけれど、試練の塔だけとは限らないかもしれなくなった。
「...。」
とはいえ、試練の塔に挑まないという選択肢はない訳だから今まで通り積極的に試練の塔は攻略していくことにする。
「そろそろ出ようかな。」
一緒に中に入ったすずはどうなってるんだろうか。ちゃんと攻略できてるのかなぁ?きっと大丈夫なのだろうけど、やっぱり心配になる。...これが惚れた弱みってやつなのかな?って言ってみたけど恥ずかしいなこれ...。
───シュンッ...!
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一方その頃
───運営side
「諸君!よく来てくれた...。」
「ふふふ...。部長...アレですね?」
「...あぁそうだ。」
「...諸君って私たち5人しかいない訳だけど...?というか神藤君ノリいいわね。」
「そんなことはどうでもいいのだ。いやアイツらサボりやがったから仕事増やしてやる...!」
「ぱわはらだー」
「冗談に決まっておるだろう。」
「それで?アレってアレよね?」
「あぁ!」
「「「───ハロウィンのイベント───!」」」




