第414話 いっぽーそのころ
一方その頃...
──アイリスside
「アイリスちょっとこっち来て〜?」
「え、ウン?......ちょっと待ってネ。」
今はまだアヤネ達は寝ていると思うから私たち2人だけだ。正直目の前にいるメルが色んな意味(主に性的に)で怖いのだが、それ以外は普通の活発な女の子だ。だから私も仲良くしているからメルについて行くのも良い。...だけど、今日はちょっとだけ嫌な予感がするのだ。
「...ちょっと用事を済ませてくル。」
「うん。わかった〜。」
このままメルについて行くと大変なことが起きると私の勘が言っている。ここは第三者についてきてもらうことにする。白羽の矢がたったのはアリスのメイドさんであるアンナさん。彼女ならまだ起きているだろうし、何よりも隠れてついてきてもバレなさそう。
「そういう訳でついてきてもらってもいいかナ?」
「えぇ。もちろん良いですよ。」
二つ返事で了承を得て、私は意気揚々とメルの待つ部屋に戻った。ちなみに、もし私がメルに襲われて、助けてと叫んだら助けに入ってもらうことになっている。
「それじゃ行こっか〜!」
「ん。」
そう言って案内された場所はなんと城外。私たちは人外だから寒さ対策などしなくても大丈夫だが、隠れてついてきてもらっているアンナさんが心配だ。大丈夫だろうか...。
「ん〜...ここら辺で大丈夫かな?」
「え、何ガ────っ!?」
───ドサッ...!
「あああああああのメルさ、ん??」
「どうしたの〜?」
「この体勢、は...?」
「ふふっ...気にしなくてもいいよ〜?」
「いや気にす───んむっ!?」
突然押し倒され、困惑しているとメルがまたもや突然キスをしてきた。...しかもディープの方だ。
「んっ!んん!ぅ...ぷはっ!な、何しテっ...!?」
「しぃ〜...。」
相も変わらず私のお腹の上に跨りながら、私の口に人差し指を当てるメル。見た目は私と同じぐらいの年齢っぽいのに、妙に大人っぽいのがなんか腹立つ。
「...やっぱりアイリスは変わってる。」
「え...?」
今度は先程までのエッチな雰囲気とは打って変わって真剣な表情で私の目を見てくるメル。私が変わってる?何が...?
「...ステータス見せれる?」
「え、わ、わかっタ。」
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【名前】超魔黄金金属製ホムンクルス:アイリスLV.46 状態:正常
【品質】☆8(神器)
【弱点】なし
【苦手属性】なし
【説明】伝説の金属の体を持つ人造人間。限りなく一般的な人間に近い形になったことによりゴーレムがホムンクルスになった姿で、レベルが上がるごとに魔物のようにステータスが上がっていく成長型である。そして、オリハルコンと擬似ヒヒイロカネを混ぜて造られたために物理、魔法に対して共に高い防御力を誇っていて、金属を摂取することで体を修復することができる自己修復型でもある。ただ、軽量化をしているものの重すぎるためスピードは遅い。ちなみに、スライムジェルを肌に塗り込んであるためお肌はモチモチしている。
──【成長率】46%・・・『半分ぐらい人間』───
HP:460000/460000
MP:148000
STR:46000
VIT:98000
DEF:98000
AGI:7000
INT:14500
DEX:9800
MND:98000
【スキル】《自己修復LV.─》《成長LV.─》《魔力吸収LV.─》《オリハルコンの剣LV.24》《ヒヒイロカネの盾LV.37》《衝撃吸収LV.23》《大剣術LV.45》《成長していく体LV.─(new!)》
【称号】『人に生まれたかったモノ(new!)』
【所有者】アヤネ
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「な、なに、コレ...。」
「やっぱり。」
「だから何ガ!?」
「アイリスは成長する毎に人間になっていってるってこと。」
「っ...。」
私が...人間に...?な、なんで...?
「スキルとか称号とか、もしかしたらヒントがあるかもしれないね。」
「...。一応見てみル。...けど、なんでキスなんてしたノ?」
「あ、誤魔化せなかったか〜!」
「いいから早く答えテ!」
「私がキスしたかったのと〜、あとは口の中がどれぐらい変わったかを確認したかったから〜!」
「9割9分9里私欲ダヨネ。」
ま、まぁ今は良いとして、スキルと称号の確認をしないと...。
私が...人間に、かぁ...。
シリアスっぽいでしょう?...もしかしてエッッッ...なこと想像しました??安心してください(?)次回は...




