表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
471/798

第408話 最後の煌めき



『レイドボス:超級魔人種・星氷の女帝が現れました』


『レイドバトルに参加しますか?参加 1/30000人』




「「...っ!」」



先に動いたのはスカーレット。(スカーレット)にとってはまだまだだろうけど、(アヤネ)にとっては自慢のSTRを存分に活かすために凄まじい速さでアイレーンさんに近づき、拳を突き出す。対するアイレーンさんはスカーレットが動いたコンマ以下の数瞬後に氷の壁を展開した。



────ズガァァァァァァアアアアンッッッ!!



スカーレットが振るった拳は氷はもちろんのこと、アイレーンさんの背後にあった玉座や壁諸共吹き飛ばし、巨大な風穴を開けた。



「へぇ...?小手調べで壁を出してみたけれど...弱くなってるわね。」

「『仕方ないであろう。だが、この程度でも天力さえ使えばお前には無傷で勝てる。だからハンデとして天力は使わない。...勝負じゃ無くなるからな。」』



風穴が空いた壁から外に出たのか、アイレーンさんが空に浮かんでいる。




「...なんかアヤネ、さんキャラ違くない?」

「...話せば長くなるわ...。」

「あ、はい。」




「...言ってくれるわねスカーレット。...しかし、生意気な妹というのもまた良いわね。私も本気で行かせてもらうわ!」

「『はぁ...?」』



「《スノーストーム》!」

「『広範囲技など甘えッ!」』



───ズバァァァアッッ!!



なんとスカーレットは私の刀を使い、無理やり巨大な暴風を斬り裂いた。スカーレット以外の皆が驚き、呆然としている。スカーレットって刀使えたんだ...。


『...私だって成長する。』


これにはアイレーンさんも堪らず空中で一歩後ろに引いたが、まだ戦闘中...ここぞとばかりにスカーレットが攻める。



「っ...《フリージングウォール》」

「『チィッ...!」』



召喚された壁を斬り裂こうとするスカーレットであったが、嫌な予感がしたのか壁に触れる前に刀を引いた。



「あら?斬ってくれても良かったのよ?...触れたら一瞬で氷像になるけど。」

「『...中々あくどい事をする。ならば燃やせばいいこと。」』



───ゴォォォオオオオオオオオ!!!!!!



口から火を吹き、一瞬で蒸発させるスカーレット。あまりの高温でそれはドライアイスから二酸化炭素になるように昇華されていくみたいだった。



「《フリージングバインド》《フロストブレイク》」



壁を突破したあと、目の前から現れるは大量の氷の触手。数百を超えるだろうそれらは全てが(スカーレット)を拘束するためにうねうねと向かってきている。...それも高速で。さらに、それらに混じるように凶悪な攻撃魔法までたくさん飛んでくる。なにこの氷結地獄。



──ガシガシガシッ...ミチッ...!



「『ぐっ...!むむ...はァァアッ!!!」』



───バギィィィンッッ!!



たくさんの触手に捕らわれても物理で無理矢理突破する。



「『...おい。お前舐めてるのか?」』

「え...?」



すると、突然空中でピタリと止まったスカーレットは金色の瞳を歪めながらアイレーンを威圧する。



「『...舐めてないなんて言わせんぞ。どの攻撃も我...いやアヤネを傷つけないために威力を削っている。それになんだこの拘束魔法はッ!!」』

「...。」

「『お前の本気とやらその程度なのかッ!?」』

「違うわ!!」

「『ならば見せてみろ!()は勝負を楽しみたいんだッ!」』



「覚悟しなさいスカーレットッ!」

「『望むところだ!!」』

「《ブレイジング・イン・ザ・コンティネント》!」



────......!




大量の青白い炎を纏う氷の刃が分厚い雲で覆われている薄暗い空を真っ青に染めるように展開される。あれはさすがに私だと防ぎきれるか...。それに多分だけど当たっただけで凍りつくよねあれ...。




「『...それでこそお前らしい。」』

「っ!」



ニヤリと笑うスカーレット。現実のものを忠実に再現している心臓がバクバクとしている。



───ビビビビビビビビビュッッッ!!!



四方八方から飛んでくる青く燃える刃を刀で弾きながら躱していく。刀がどんどんと(スカーレット)の命を奪っていく中、青い炎に触れ続けている刀もまた凍りついていく。そして、刃と刀身をぶつけ合う度にどんどんと心拍数が上昇していく。



「『くっ......ふふっ...ははは...!」』

「む?何が面白いのかしら?」




───ボォォゥッッ!!!




「!?」

「『()の煌めき...受けてみろッ!!」』




──ズドォォォオオオオオオオオオオッッ!!!!!!











───スキル発動───《最後の煌めき》────






───『レイドバトルに新たなボスが乱入!!』───


───『レイドボス:超級()()種・憤怒の()()()スカーレットが現れました』


『レイドバトルに参加しますか?参加 〆Шϖ◆/70000人』




スカーレットちゃんはできるだけイーブンで戦いたい戦闘狂。相手が本気でないと分かると怒っちゃうよ!


そして新たな変身モードが追加されちった...。《焔龍王の力》は龍化、《最後の煌めき》は龍人のまま超強化といった感じ?なんか私まで興奮しちゃって勢いで追加したけど大丈夫かなぁ...笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 人格が混ざり始めてる...? こうやって片方が完全に意識ありながらもう片方も体動かすって初めてだし...あれ? 名前からして一定時間or戦闘終了で死ぬorデバフもりもりで暫く動けなくなるや…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ