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第404話 ツンデレ




「いやね?これにはとてもとても深ーい訳があるんだよ...。」

「...そうなんですか?」

「そう!あれは確か1年前のことだった...」

「...1年も磔に...。」



──────────

───────



──ヒョウラン・レオパルドside



「ねぇアイレーン。」

「...なによ。」

「ちょっと下町までいかない?」

「嫌。」



僕はいつものようにツンケンとしている様子の妻のアイレーンの機嫌を取っていた。アイレーンはちょっとしたことで機嫌を損ねちゃうから大変だけど、そんなところも可愛い。何より頬をちょっと膨らませてるところがもう萌えだよね。




「...私がいつまでも下町に興味があると思わないことね。」

「そんなぁ...。あ!じゃあ子作───」

「死ね!」


───ビュォオォォオオオオ!!!!



「アイタタ...酷いじゃないか...。冗談だよ冗談。」

「ふん。どーだか。」



そしていつものように冗談を言うと、氷魔法で体を貫かれる。僕はアイレーンの加護があるから氷属性に耐性があるからこれぐらいなら数秒で治る。...まぁ継続的な激痛が走るから罰にはもってこいの技だよね。




「いやぁ...アイレーンはやっぱりツンデレだねぇ。そこが可愛いんだけど。」

「っ...うるさいわね!」

「ほら。そうやって顔を赤くするとこ。可愛いよ。」

「黙れ!」

「というか最近僕のこと名前で呼んでくれないよね?」

「そ、それがどうしたというのです...。」

「...前みたいに言って欲しいなぁ...。『ヒョウさぁん♡』って。」

「そ、そそそそんな感じじゃなかったわよ!!!は、磔にするぞ貴様!!」

「それもアイレーンの愛ならば喜んで磔になるよ。」

「っ!...っ...い、言ったからな...!貴様は5年ぐらい誰も来ない秘境で磔になってろ!私が覚えていたら回収してやるわ!」




極限まで顔を赤くしたアイレーンに僕はやり過ぎたと思いながらも、反省するにはもう遅く、次に目を開けた時にはもう知らない山の頂上で磔にされてたんだよね。はぁ...アイレーン可愛かったなぁ...。また見たい。あ、でもあと5年待たなきゃ...。



────────

──────



「...って感じ。」

「うわぁ...。」

「そのうわぁは絶対僕に対してのうわぁだよね?磔の刑に対するうわぁじゃないよね?」

「アイレーンさんに同情します。」

「やっぱりそうじゃん。」



それにしてもアイレーンさんの加護ってどういうことなんだろう?私にも最近助けてもらった『怠惰の祝福』とかあるけど力がある者が授けれるイメージがあるんだよね。『怠惰の祝福』も天空王で七大罪の一角であるファルティタから授けられたし...。そうするとアイレーンさんは相当すごい人なんじゃないかなぁ...?氷魔法もすごいみたいだし...。




「さぁてやっと解放された事だしアイレーンのとこに帰りますかなぁ...。」

「どこに行くんですか...?」



ここは魔大陸だ。私たちがいた大陸には歩いて帰れない。というかアイレーンさんはどうやってここまでヒョウさんを運んだんだろう...?



「西端かな。」

「西端...。」



西って危ないところだったよね...?たしか『氷結の女王』がいるとかなんとかって...



「『氷結の女王』?あぁ...確かそんな呼ばれ方もされてたね。でも正しくは『星氷の女帝』だよ。」

「あれ?そうなんですか?...というかどうして...?」

「うん。だって僕の妻のアイレーンがその氷結の女王こと星氷の女帝だからね。」

「えぇぇえ!?」



いや...えぇ...?アイレーンさんそんなすごい人(?)だったの...?



どうやって結婚したんだこの人...。

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