第384話 文化祭のその後と後日談
その後、私たちは...というよりすずが他クラスを見に行く気力が無くなったとのことで13時には教室に戻って来ていた。
「...あれ?涼香ちゃんシュンってしてない...?」
「逆に彩音ちゃんがツヤツヤしてるんだが...?」
「「まさか攻めと受けが逆転した...?」」
教室に戻ってきたはいいものの、私は控え室でひたすらすずの相手をしていた。...まぁ後ろから抱きつかれてただけなんだけどね。
「スンスン...んぅ...落ち着く...。」
「ひゃっ!...くすぐったいよすず...。」
「...ん。...ちょっとだけ...。」
寂しそうにしていたからしばらく抵抗もしなかったが、すごくくすぐったい。
「んんっ!はぁ...ちょっと...激しい、よっ...!」
「スンスンスンスン!...もうちょっと...もうちょっとだけだから...。スンススススススンスンスススン...。」
「ぁぁあぁああぁぁぁぁぁぁ...!」
午後はそのまますずに抱きつかれたまま動けず、何もできなかった。後に聞いた話だと私たちのクラスの午後の売上が午前の倍以上だったらしい。午後の人達とても頑張ったんだね。
とそんなことを思いながら色んなことがあって疲れた私は片付けの手伝いすらできずに眠ってしまった。
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『───ぁっ...ちょっ......激しい、よっ...!』
『───うちょっ......ちょっとだけ...から...』
『───ぁぁぁあぁ...ぁあ...あ...!』
「「「「「「「......。」」」」」」」
「お!このセカンダLoveクレープください!」
「「「「「「「シィィィ!!!!」」」」」」」
「はいっ!...いったい何があったんですか...?」
「あ?聞きゃ分かるさ。」
「え?なに───」
『んやっ!』
「───なるほど。...これください。ゆっくり作ってください。...音を出さないぐらいゆっくりで。」
「任せてください。」
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───後日───
土曜日。いつの間にか私は眠ってしまっていたらしい。だが、目を覚ました私の視界は真っ暗だ。まだ夜なのかと目を擦ろうと手を動かそうとしたら何かに拘束されているみたいに手が動かせなかった。
「ぇ、な、なにこれぇ!?」
「あ、あや起きたのね。」
「すず!?よかったぁいつの間にか誘拐されたのかと思ったよ...。ねぇすず。この手錠?みたいなの外してくれないかな?あとなんでこれついてるの?」
「...それは無理な相談ねぇ?」
「え...?」
「ねぇあや。覚えてる?」
「...なにが...?」
「お仕置き。」
「えぇ!?わ、私何かした!?」
「よーく思い出して?その間私はあやを愛でるから。」
「え、えぇ!?」
──つつー...。
「ひゃぁっ!?」
真っ暗な状態で手も...そして足も動かせず、すずに脇腹を触れられて芋虫みたいに蠢く私はなんとかすずにしてしまったことを思い返した。最近のことからちょっと前のことまで。全部の会話を思い返していくと、あるひとつの会話の違和感に気づいた。
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(第409部:第350話 ボクガ...マモル...より)
私が言い返せなくて謝るとみんなの視線がじっとりとしたものになったのを感じた。...なんだか嫌な視線だなぁ。それにお仕置きっていうワードも聞き逃せない。
『...そ、そういえばね?ヅイルさんが─────』
露骨であると分かってはいるが、なんとしてでも話を逸らさないとヤバいと本能が告げているので構わず話を続ける。
『...はぁ。"今日は"許してあげるわ。』
『っ!ほんと!?』
『えぇ。そんな事よりもさっきの話って本当なの?』
『うん!200万弱はあるし試してみても良いかなぁって。』
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「ま、まさかあの時のこと許してくれてなかったの!?」
「ケジメは大事よね。」
「嘘でしょ...?」
「...まぁその時は何か軽いことをしようかなって思ってたんだけど...」
「思ってたんだけど...?」
「文化祭でその目隠しと縄が先生のせいで使えなかったから...。」
「それ八つ当たぁぁあっあっ──!?」
「何か言った?」
「にゃんでもなぃ!」
「猫ちゃんみたいで可愛いね...。お腹撫でてあげる。」
「ひゃぁぁ!!お腹!やめて!お腹は弱ひぃっ!」
私最近...何かとすずに襲われすぎじゃない?
???「ここ最近百合百合な話が書けなかったからね...。暴走しちゃうのもしょうがないよね。(首180度回転)」




