番外編 杏子さんのオシゴト②
───大統領の自宅───
────ズガガガガガガガガッッッ!!!!
───ギィィンッッ...
放たれる銃弾を下手に跳弾しないよう斬ることで久美子を守る。...別に久美子ならこれぐらい防げそうやけどな。
「無駄だってのに...。」
「しょうがないですよ。彼らはお金で雇われているんですから。」
「難儀やなぁ...。」
そう言いつつも動かす指を止めない。
──スパパッ......
『くそっ!銃がやられた!警戒しつつ撤退だ!』
『『了解!』』
『ったくなんなんだあのバケモンは!!』
さすがは大統領の護衛。最大の武器が無くなっても動じていない。まぁそこがめんどくさい。素直に逃げてくれりゃあ手間も省けるんやけどなぁ。
「ん?ここじゃないか?」
───ガチャッ!
『『『『ひぃぃぃっ!!』』』』
「おっ...とぉ...これは失礼したな...。」
『...失礼しました。』
どうやらアジットの家族がここで固まっていたみたいやな。アジットやその家族は殺すつもりはないから安心してもらいたいんやけどなぁ。
────────
──────
「ここですね。」
「立派やね。」
「そうですね。」
やっとターゲットであるアジットの自室らしき部屋の前までやって来た。アジットの自室らしき部屋は他の部屋と比べたら結構豪華やった。それも1番守りやすいとこにある。十中八九ここで間違いないやろな。
「お邪魔するぞ〜。」
『お邪魔します。』
───ガチ──ドドドドドドドド!!!!!
──シュゥゥゥゥ......
『...どうだ?』
『手応えはありました。きっとあの鬼神も...』
「これはこれは物騒な出迎えやなぁ?」
『空港に着いた時と同じセリフですが...随分と物騒な出迎えですね?』
『なんだと...?』
『どうなってるんだ...!?』
『これが...鬼神か...。』
「早く帰りたいから手短に言うぞ。戦争から手を引け。」
『早く帰りたいので手短に、戦争から手を引いてくれませんか?』
『...それをしてお前たちになんの利益があると言うのだ?』
『仲介料として両者から...これぐらい頂きます。』
『...なるほど、な...。』
もらった仲介料はその国の発展のために使わせてもらう。大金を腕利きの暗殺者やらスパイやらを雇うために使うんなら少しでも国のために使った方がいいやろ。まぁ...少し荒治療にはなるけどな。
『...仕方ない。承諾しよう。...だが、一つだけ条件がある。』
『それは?』
『この国にいるパケストン国のスパイを全員始末、または送還してくれ。それがこの提案を呑む条件だ。』
「...どうします?」
「構わない。」
『構わないそうです。』
『!そ、そうか...。では我らも...』
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───────
あれから契約書を書いてもらい、パケストンにいるスパイを撤退させた。そしてウチらはこの国にいるパケストンのスパイと話し合いをしてパケストンに帰ってもらった。
「次はパケストンですが...もしかしたら行かなくてもいいかもしれません。」
「ん?なん...あぁ。」
「はい。送還したスパイがこの件を伝えてくれるかもしれないので。」
「じゃあ帰るか?」
「そうしましょう。」
そう言ってウチは大統領の家の真上で空間を斬り、日本に帰った。これでいつでもアンデに行けるからもしパケストンが何かやらかしたらその時は...。
「さぁて彩音ちゃんとこに行ってこ───」
───ガシッ!
「さぁ次はチュウレクとテイワンの仲介に行きますよ。」
「知ってた。」
彩音ちゃんに会えるのはいつになるのか...。




