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第371話 突撃隣の試練の塔!




「あ、そういえば試練の塔って多人数で入ると強制的に1人にされるんですよね。」

「そうなの?じゃあ月ちゃんと一緒に行けないってこと...?」

「ふふ。ソーラったら寂しがり屋ね。試練の塔のあとにも時間はたっぷりあるじゃない。」

「むぅ...それは...そうだけどさぁ...。」

「ソーラも賛成してくれたことだし入りますか。」

「そうですね。」

「渋々だからね!?」




ソーラさんってこんなに子供っぽかったっけ...?明るいのは同じだけど前にあった時はもうちょっと大人びてた気がするんだけどなぁ...?



──────────

──────



《暗黒の試練の塔に挑戦者が現れました》


《特殊設定を確認──完了──》


《──プレイヤーネーム:アヤネ に状態異常:盲目を付与──》


《アバター情報を記録中──記録しました──》


《他の試練との重複を確認》


《エネミー設定──データ収集中──》


《エネミー設定──完了──》


《レベル設定──計測中──》


《レベル設定──LV.210に設定完了──》


《ボスエネミーレベル設定──LV.230に設定完了──》


《───》


《─》




───────

─────



「ついた?」



───ワォオオォオオオオオンッッ!



遠くから響く狼の雄叫び。心眼で辺りを見渡してみると、ここは夜の森らしい。さらに言えば月明かりも無さそう。これ心眼を覚えてなかったら何にも見えてなかったのでは...?



───カサ...カサ...



いつでも抜けるように刀の柄に手を置き、歩を進める。ここがどれほどの広さなのか分からないけど、歩き続けないと先に進むための階段は見つけられ──



「っ!」



──ズドドンッッ!!



殺気を感じ、すぐさま真後ろに跳ぶ。すると、私がいたところに黒い氷柱のようなものがアイアンメイデンのように周りから射出されたみたいに刺さっていた。闇魔法かな?



──グワン...



「」


──ギィィンッ!!



その黒柱が一瞬ブレたかと思えば今度は形状を変えて襲いかかってきた。咄嗟にというか脊髄反射で弾いたが私が意識して弾けないほど黒柱は速い。



「危なかった。」


「クルルッ...」


「っ《鑑定》」



▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】ノワールウルフLV.210 状態:正常

【弱点】黄瞳

【苦手属性】聖、煌

【説明】ヘルウルフから進化した姿であるノワールウルフ。闇魔法を得意としていたヘルウルフとは違い、その上位属性である暗黒魔法を巧みに操る。ホッソリとした体付きは暗殺者を彷彿とさせ、素早い動きで敵を翻弄する。そして黄色の瞳と目を合わせたものは恐怖で狂うと言われている。基本一匹狼だが、利害が一致すれば群れで行動することもあるため注意が必要。



HP:24389/24389

MP:13499


STR:7679

VIT:5346

DEF:4632

AGI:19754

INT:9617

DEX:8823

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼



確かによーく心の目を凝らして見てみると暗闇の中で佇むあの狼は狼とは思えないほどホッソリしている。これでは防御力が低くなってしまうだろう。

でもレベルが高いしAGIも高いから回避がメインなのかな?その点で言えば防御力が低いという弱点をカバーしていると言えるかも。



「くるる.......ガァァッ!!!!」


「はっ!」



──キキキキキィィイインッ!



予備動作なしで飛びかかってきたのを刀でいなし、反撃したが全て防がれてしまった。距離を取った相手の方を睨み、刀を向ける。



「クルルゥ...!」

「...。」



素早いだけじゃない。咄嗟の判断も上手い。この先が思いやられるなぁ...。



(やばいやばいやばいノワールドラゴン描けてないやばい...。てか私の絵いる?いらないよなぁ!?())

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