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第370話 出会って5秒(大嘘)でパーティ結成




「────ぁ...ぉきたかしら?」

「ぅ...ここ、は...?」



目を覚ますと目にぼんやりと銀色の何かが映る。視界がはっきりとしてくると、それが銀髪だと分かる。この世界に銀髪はあまりいない。



「す、ず...?」

「...残念でしたね。」

「あ、えっと...ルナリア、さん?」

「はい。お久しぶりですね。」

「私もいるよ!」

「ソーラさんも...。」



なぜか宇宙に帰ったはずのソーラさんとルナリアさんがそこにはいた。ここがどこなのかを辺りを見渡すことで確認すると、まず最初に試練の塔が映った。



「それにしても先程の方は誰だったんでしょうね?」

「うーん...。()()からはすごいエネルギーを感じたんだけど...本当に生物なのかなぁ?」




私は確か...空島から試練の塔に飛び移った時に滑って落ちちゃったんだっけ...。あんな高さから無防備に落ちたら死ぬはずなんだけど...なんで私は生きてるのかなぁ...?



「確かに生気を感じませんでしたね。あの話し方にどこか機械的な感じがしました。」

「あの...なんの話を...?」

「あれ?気づいてなかったの?...ってそりゃそっか。気絶してたもんね。────」




───────

────


ソーラさん達から聞いた話だと白い翼を持っている高エネルギー体が見るも耐えない姿になった私を無傷の状態にしたらしい。白い翼を持っている何か...ねぇ...。白い翼といえばファルティタが思い浮かぶんだけど...なにかあるのかなぁ?



そう思ってステータスやらを色々確認してみると『怠惰な祝福』という称号が目に入った。鑑定してみると『1日に1度だけ命の危機に陥った時、ファルティタが助けてくれる。』と、やっぱり関係があったみたい。さっきから2人が言っている『生気がない』や『高エネルギー体』やらはきっと助けてくれたのが本物のファルティタじゃなくてスキル発動のシステムによるものだったからだと思う。怠惰であるファルティタがわざわざ助けにくるとも思えないからね。



「そういえばなんでアヤネはあそこから落ちたの?」

「あ、私も気になります。」

「それは...そのぉ...。」



地上に降りようとして滑ったなんて言えない...。



「...地上に降りようとして滑ったのね。」

「なんで分かったの!?」

「アヤネって顔に出やすいよね。」

「うぐっ...。」



そんなに出るのかなぁ...?あんまり表情が変わってないと思うんだけど...。ルナリアさんはどうなのかな...?




「...すみません。分かりやすいです...。」

「...。」

「ぷくくっ...。」



目を逸らしながらソーラさんに肯定するルナリアさん。まだ2回しか会ってないのにこう言われるって相当分かりやすいってことだよね...。



「そ、それで?地上に降りてどうするつもりだったの?...ぷっ...。」

「...。私の友達が行ってる試練の塔に行こうかなって思ったの。」

「そっかぁ。じゃあ私たちもついて行っていい??」

「私も試練の塔の内部がどうなっているのか気になります。アヤネさん。よろしいですか...?」

「え、うん。」



別に許可もらわなくても私が断る理由なんてないんだけどね?



「ルナ様ぁぁあ!!!」

「ソーラちゃぁぁあん!!」



「「あっ...。」」


「え?」



───────

─────



...そういう訳で人が増えました。



「どうもラギと申します。月陽戦争の際はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした...。」

「い、いえ!気にしてないので大丈夫です!」

「私はミネよ。よろしくね!」

「あ、はい。私はアヤネって言います。よろしくお願いします!」



彼女たちはルナリアさんとソーラさんの従者の方らしい。ラギさんの方はイベントで私の首を後ろから刺してきた人だ。まぁこうしてまた会うまで忘れてたぐらいだから別にいいんだけど。



それで、すずが向かっている試練の塔に行きたいんだけど、ここはどうやらその目的地だったらしい。地図で確認...してもらったからね。



「先に入ります?」

「どうしようかなぁ...。」





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