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第36話 美少女鍛冶師ちゃんを愛でる会




鍛冶師ギルドにて、鍛冶場の隣でアクセサリーを造っていた女性──ルーナさんに話しかけられた。

ルーナさんは金髪ショートのお姉さんって感じで眠そうな顔をしている女性だ。控えめに言って可愛い。

すずとどっちがいいかって言うと......あれ?なんですずと比べようとしたんだ...?

まぁいいや。それよりもルーナさんと会話しなくちゃ。




「すみません勝手に見てしまって...。」

「いや、別にそれは構わないけど...。」

「「......。」」

「そ、それよりも()()凄いですね!!」

「う、ん。そうだね...。」

「「......。」」



...なんか私、いつもこんな感じで会話が続かないんだよね...。突然のことに弱いのかなぁ...?もっと会話のネタを考えないとなぁ...。


まぁ、ここは無難に...



「きょ、今日は天気がイイデスネェ...。」

「そ、ソウデスネェ...。」

「「...............。」」




大 失 敗。



「そ、それにしても錬金しながら鍛冶をするのは思いつきませんでしたよぉ。」

「そう、ですか?」

「そうですよぉ!私もやってみたいんですがやってみていいですか...?」

「別にいいですよ。」

「やった!ありがとうございます!!あっ!(危ない危ない凄すぎて本題を忘れてたよ...。)そういえばお名前を伺ってもよろしいですか?」

「あ、そうでしたね。私はアヤネっていいます。よろしくね。」

「アヤネたんね!覚えとく!」

「こちらこそルーナさんの名前は覚えておきます!」



(覚えておく...と言うよりは忘れられないという方が正しいのかもしれない。...だって見たやつは全部記憶に残っちゃうからね...。)


(やったよ皆ぁぁあ!!ついに美少女鍛冶師ちゃんの名前を聞き出せたよぉぉお!!ふっふっふ...!これで私は美少女鍛冶師ちゃんを愛でる会の会長に...!!うふふふふ...!!!)



人知れず悩む彩音と悩みから解放されたルーナ。




(説明しようッ!

美少女鍛冶師ちゃんを愛でる会とはッ!ある1人の男が作った文字通り彩音を愛でる会であるッ!!


...会員は今のところ過半数以上が職業:鍛冶師で会長は()()決闘によって決められている。

原則と言ったのは例外が存在するためだ。それは......




彩音の名前を本人から直接聞いた人が会長になるというルールだ!!




未だに誰も聞きに行けなかったのは皆が皆、互いに睨み合っていたからだ。

そんな訳で会を作ってからずっと本人の名前を知らずに活動していたのである!



そんな中、終止符を打つのはこの私!ルーナである!私が会長になってより近いところでアヤネたんを愛でるのだぁぁ!!!フハハハハ!!!)



見た目と心の言動が一致しないルーナは心の中でこんなことを思いながら金属を打っている。ルーナとしては金属製のブレスレットを造り終わってから合金を造ってみようと思っている。




「...さて。私は私で棍棒を造りますか...!」



彩音は彩音でやる気を出してゲイザアイアン合金を棍棒にしていく作業をしている。




「ふーむ...。」



棍棒って言えば思い浮かぶのは鬼の金棒なんだよねぇ...。いっその事、造ってみる...?



「よし...!」



そうと決まれば。



───カァァァンカァァアン!!カァァン!!


──カァァアン!!!カァァン!!カァァァアン!!



きちんと打つべき場所を打ちながら棒状の合金を六角柱にしていく。

そこに、私が今まで存在を忘れていたファイアモルの火を素材に、金床の上に出す。

暫く打っていると火が金棒にまとわりついて、吸い込まれていった。


握るところは円柱状にし、持ちやすくする。そして、冷やし終わった金棒にベルト改造した時に余った革を柄に巻き付け、錬金術でくっ付けていく。


「ふぅ...。」

「...お疲れ様です!」

「うひゃ!?」

「ウッ!」

「だ、大丈夫ですか...?ってまだ居たんですか?」

「大丈夫大丈夫!暇だったからずっと眺めてたよ!(主にアヤネたんをね。)」

「そ、そう?...なんか副音声が聞こえた気がするけど気のせいだよね...?あ、出来たんだった!」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】焔鬼の紅金棒:品質8

【説明】ゲイザアイアン合金を使って造られた鬼の金棒。鉄やゲイザマリンのみで造られた物とは違い、重くなり、硬くなっている。ちなみに名前はアヤネが付けたものではない。



【武器スキル】《焔打LV.1》《鬼の金棒LV.1》



耐久:670


STR:450


【製作者】アヤネ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




え?誰が名前を付けたのかって?






...もちろんルーナさんですよ...。







その後、会長となったルーナは何か盛大な事をやらかしたのだが、それはまた別の話。



そして、ちょっと補足

ルーナは掲示板を巡回してアヤネがいるであろう場所を特定し、次の街にあたるサーディンの鍛冶師ギルドに毎日顔を出していた。...つまりはストーカー。






──なぜこのような事をしたのですか?


???「そうですねぇ。PVPじゃ勝てないって思ったからですかねぇ?」



──勝つ為に努力はしなかったのですか?


???「私はできるだけ早く会長になってより近くでアヤネたんを愛でたいのです!!会長は近くまでよる事ができるっていうルールがあるからねぇ。」



──回答ありがとうございました。


???「いえいえこちらこそ。アヤネたんの事ならなんでも話せるよ!...あっ!そうだ!今度アヤネたんの特───」




ここで映像は途切れている。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] おろ?誤字発見 暫く売ってると 暫く打ってると、では? [一言] また面の皮が厚そうなキャラが出てきたな(ー_ー;)
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