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番外編 天から舞い降りし眠れる女神

唐突な番外編私でなきゃ見逃しちゃうね!(訳:ごめんなさい...でも本編に繋がるから良いよね!☆(ゝω・)vキャピ(深夜テンション))




───ルナリア・ソーサレスside



「月ちゃん!」

「ん?どうしたの?」

「ちょっと旅行に行かない?」

「なに急に?...でもソーラと一緒なら良いわよ?それで?どこに旅行に行くの?」



「──()()()()()。」



─────────

──────


そういう訳で私たち2人は件の星にやってきた。最近この星で私たち主導で一悶着あったが、なんとか解決した。解決してくれたアヤネさんをはじめとする各々の方に感謝を...。


それはそうと、あの後洗脳状態が解かれたラギに話を聞いてみたんだけど、やっぱり親の指示だったみたい。あんなにも淡々としてるけど、滲み出る優しさまでは隠せなかったみたいで何か隠してるなぁって記憶を封じられる前は幼いながらにも勘づいていた。


ラギの両親と蟠りを無くすよう()()()()をして今でも立派な従者として働いてもらっている。なぜ今そんな話をするのかと言えば、そんな彼女も私たちの旅行に同行するからだ。そしてソーラの方も従者を1人連れてくるらしい。これで合計4人だね。




「それじゃあ出発します。《Bloom Star》!」



───バァァァアァァアァアアンンッッ!!



4人になった私たちは1箇所に固まり、私が月法を発動させる。そうして青い光となった私たちはアヤネさんがいるあの美しい惑星へと向かうのだった。




「とーちゃく!!」

「あ、ちょっと待ってよソーラ!」


「ル、ルナ様程々にお願いします!!」

「そっちも大変ねぇ...。」

「い、いえ...。...私はルナ様にしてきた仕打ちと比べればごにょごにょ...」

「え?」

「いえ!なんでもないです!あ、申し遅れました。私はラギと申します。よろしければ名前を教えていただいても?」

「そうだったわね!私はミネよ。よろしく!」

「はい!よろしくお願いします!」



「...あっちも仲良くなったみたいだね!」

「そうですね。ラギもあまり気負わなくてもいいのだけれど...。」

「...月ちゃんを苦しめた報いよ...。」

「ソー、ラ...?」

「なんでもないよ!じゃあ次はさっきからずっと見えてるあのたっかーい建物に行こっか!」

「え、えぇ...?」



気のせいかしら...?



───────

─────


「そういえば前にこの星に攻め込んだ時、あれらのような空島は存在しなかったわよね...?」

「そうだね...。行ってみる?」

「今はあの高い塔の方が気になるわね。」

「そっか!月ちゃんがそう言うなら。」



この星も常に変わっていってるんだなぁって思うとなんだか趣があるというか...。他の星に住んでいる私たちだからこそ言えるのかしら?


それにしてもあの空島だけやけに速いスピードで動いているような?あのままだとあの高い塔に衝突するのでは...?


...っとそんな心配は必要なかったみたい。なぜか衝突寸前で急に空島が止まったのだ。これはあの塔か空島が結界を張っているのかしら...?



「あの空島ぶつからなかったね〜。」

「そうねぇ...。...ん...?」

「どうした...ってなにか落ちてる...?」



黒いヒラヒラとしたモノがあの空島と塔の隙間から落ちてきた。あのスピードだと私たちが本気で止めようと向かっても間に合うかどうか微妙なところだろう。だけど、行かない理由にはならなかった。


「《Bloom Star》!!」

「あ、ちょっ!?まってよ月ちゃん!!《prominence》!」

「あれが人であれ物であれ間に合うかもしれないのなら行くしかないでしょう!?」



ソーラも移動系の陽法で私についてきてくる。ソーラがいれば心強いかな。




だが...





───ドヂャッッ!!!




その人型だった黒いヒラヒラには1歩どころか10歩以上届かなかった。



『慌てちゃダメだよぉ?もぅ...。今日はもうしないからねぇ?』



──フワァン...!



「「!?」」



血みどろになっていた()()は白い翼を持つ何者かによって包まれ、眩い光が消え去ったあと、そこには赤い液体の着いていない黒い外套を纏った女の子、が...?



「アヤネ!?」

「アヤネさん!?」




どうやら空から落ちてきたのは(色んな意味で)赤い女神だったようだ。




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