第368話 ミツルちゃんの剣とアヤネちゃんの刀
外に出た私は早速、インベントリから鍛治キットと錬金キットを取り出した。
使うのはゲイザアイアン魔合金とエレファリオスの素材。そして天魔石。なぜここで天魔石が出てくるのかというと、天界に帰るウィンズさんにこっそり託されたものだからだ。この天魔石を付けた剣がどうなるのかが見たいし、ミツルさんみたいに強い人が使った方が天魔石も喜ぶだろう。実験台として創られたから手のひら大の大きさだが、それだと大きすぎるので大分削らなければいけない。余ったのをもう一度溶かして今度は私の刀に付けてみようかなと思う。
まずは金属を燃やしていく。
龍の手で金属を掴み、口から炎を吐く。自分で吐いた炎なら手は燃えないし熱さも感じないとスカーレットに言われたから信じてやってみる。
───ゴオオォオオオオオォオオオオオ!!!!
無事そこにある手をにぎにぎしながら、多少柔らかくなった金属を前にクエストで鉄剣を造った時のように芯を真っ直ぐにして両刃の形に打つ。
────カァァンッ!カァァンッ!カァァンッ!
───カァァンッ!カァァンッ!カァァンッ!
そして今回は柄のところに天魔石をはめ込む場所を造る。すずが前にやっていたゲームでこういう剣があったような気がするんだよねぇ。とりあえず錬金術でくっつけようかなって思ってる。
剣造りが終わったら黒狼王の魔刀のメンテナンスついでに天魔石付けてみようかな...。あ、あとロッキングエレファリオスさんの素材も付け足そうかな?まだ素材はたくさんあるしね。
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《職業:鍛冶師LV.18→20になりました》
《鍛治LV.24→26になりました》
《錬金術LV.15→17》
《錬金鍛治LV.17→19になりました》
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【名前】岩人象王の巨剣(天魔モード):品質14
【説明】ゲイザアイアン魔合金をベースに、ロッキングエレファリオスとエレファリオスの素材を使った大剣に迫る程の大きさを持つ剣。剣身を抜くと黄土色に鈍く光るその剣は頑丈さが取り柄の武器であり、ある程度防御しやすくなる。そして、天魔石をはめ込んだことで剣が浮き、軽くなったことで異次元の剣速を出すことができるようになっている。
【武器スキル】《反撃の破砕斬LV.1》《軽量化LV.─》
耐久:3642
STR:689
VIT:+500
【製作者】アヤネ
【所有者】ミツル
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【名前】黒狼王の魔刀→双獣王の魔刀(天魔モード):品質15
【説明】ゲイザアイアン魔合金をベースに、地獄に住むヘルウルフとそれらを従えるヘルウルフキングの素材を使った刀...からさらにロッキングエレファリオスの素材を付け足したもの。
ヘルウルフキングとロッキングエレファリオスの血を纏った刀身は真っ黒に染まり、斬った者に闇属性と地属性の追加ダメージを与える。
そして、天魔石をはめ込んだことで剣が浮き、軽くなったことで異次元の剣速を出すことができるようになっている。
【武器スキル】《闇の刃LV.3》《双王の拒絶LV.1(new!)》《刀剣地獄LV.7》《軽量化LV.─(new!)》
耐久:1675→3207
STR:850→1043
AGI:120→297
VIT:+250
【製作者】アヤネ
【所有者】アヤネ
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【名前】武器スキル:《反撃の破砕斬》 消費MP:700
【効果①(LV.1)】スキル発動時、一瞬だけ自身を無敵状態にし反撃する。まさに肉を切らせて(切らせないけど)骨を断つ技。なお、クールタイムは60秒。
【効果②(LV.1)】斬った相手に地属性の追加ダメージを与える。
LV.1:VIT+100
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「おぉ...!なんかすごい!」
ちゃんと混ざるんだねぇ...。でも《双王の拒絶》が気になる。説明を見てみたんだけど使い所がなぁ...。
《作者流奥義・焦らしプレイ》!
またいつか出てきた時に書きますゆえ...。




