第349話 オカネオカネオカネオカネオカネ
やって来ました冒険者ギルド!...え?そのキャラ合わないって?...そっか。この王都でちょっと迷子になったせいでムカついたからストレス発散にね...。まぁなんだかんだで素朴な感じに造られてるけど、豪華さが隠しきれない冒険者ギルドにやってこれたのだ。
「───次の方どうぞ!」
「あ、はい。」
今はギルドの受付が混んでいたので並んでたところ。受付が四人体制なのにも関わらず待ち時間10分は長かった...。やっぱり王都だからプレイヤーも現地の人もたくさんいるのかな?
「お、おい...あれってアヤネちゃんじゃね?あの黒外套は間違いないぜ?」
「うはぁぁぁ...実物初めて見たぁ...!確かに動画で見た通りだぁ...!」
「天然記念物だからなぁ...。」
「...がたや...ぁりがたや...はっ!申し訳ございません!え、えぇっと...ほ、本日はどういったご要件で?」
「あ、インベントリに貯まってきた魔物の解体に来ました。」
「かしこまりました!ではこちらへどうぞ!」
「はい。」
受付の人に言われるがままギルドの奥へとついて行った。
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「解体室はこちらになります!」
「ありがとうございます。」
「他に何かございましたら受付にいますのでいつでも言ってくださいね!」
「あ、早速ですが、ここって解体してもらうことってできますか?」
「もちろんですよ!なんなら私もできますからね!」
「ちょっと頼みたいのですが...。」
「かしこまりました!」
私も解体するつもりではある。だけど、今までに倒してきた魔物の数を考えると1人でやれば莫大な時間がかかるだろう。そして、これが最大の理由なんだけど...
「動物型ならともかく、人型の魔物の解体はちょっと、ね...。」
「あー...。私たちは慣れてますけど解体をするような冒険者さんでも人型の魔物はギルドに解体依頼を出してますねぇ...。」
受付の人に押し付ける形で申し訳ないけど、慣れてるのであれば利用しない手はないだろう。
「...それで、魔物の方なんですけど...」
そう言って私はエレファリオス系の魔物を全部出した。
「な、なるほど...?」
「どうですか?」
「...いいでしょうとも!やってやりますよ!」
こうして私たちの解体地獄が始まった。そういえば久しぶりに肉切り包...解体用ナイフ使ったなぁ。まだまだ現役で使えそうだし、スペアはまだ造らなくても大丈夫かな?
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「えー...エレファリオス34体、ロッキングエレファリオス1体の解体で、合計30,420Gですね。ちなみにですが、買取とかもしてるので是非!」
「じゃあエレファリオスの素材の半分を買い取ってくれませんか?」
「かしこまりました!少々お待ちくださいませ!」
「...おまたせしました!エレファリオス1体9,000G、その他の魔物達を合わせると...合計で402,800Gになります!」
「ありがとうございます。」
「はい!ではまたのお越しをお待ちしております!」
結構お金もらえたなぁ。私もこの王都にお店構えたいんだけど今ある分でどうだろう...。でもすずが前買った家で3000万越えだったから絶対に足りないんだよね...。ちょっとヅイルさんに聞いてみようかな。
「...ただいま戻りました。」
「おう。おかえり。...なんか悩んでるんか?」
「えっと...」
私は鍛治の国の王都であるここに鍛治屋を開きたいこと、でもお金が足りないだろうこと、そしてどんな場所がいいのかということ...それらをヅイルさんに聞いてみた。
「ほぉん?お前さんの実力なら繁盛間違いなしだしな...分かった。俺が不動産に口添えしといてやる。場所やら設備やらはこっちで準備するからお前さんは金を用意しとけ。そうだなぁ...ざっと100万Gでどうだ?」
「いいんですか!?」
今の私は200万いかないぐらいの貯金がある。100万Gなら払える金額だ。あ、でもまずはすず達に相談しないと...。
「ちょっとすず...私の友達に相談してきます。」
「おっとそうだったな。無理にとは言わんが期待してるからな。」
「はい!」
私がこっそり鍛治師ギルドを出てから2時間経ったが、流石に怒られるよね...?
「あ〜や〜...??」
「アヤネさぁん??」
「お嬢様を怒らせるなど...これはお仕置きが必要ですよね。」
「アヤネどこ行ってたノ??」
「...アンナさんに関してはお仕置きしたいだけだよね〜あはは!」
「...。」
ふっふっふ。だけど私にも言い返すことができるぐらいのネタはある!!
あっ...(察し)
っとここで遂にアヤネたんが鍛治屋を開く!?第1話を書く前から書きたかったものがようやく...。でもまぁそう上手くはいかないもので...(意味深)




