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第336話 文化祭に向けて




「────てなわけで来月にある文化祭でうちのクラスが何をやるのかをお前たちで考えろ。」

「「「「よっしゃぁぁあぁぁぁあ!!!!!」」」」



う、うるさい...。うちのクラスっていつもうるさいなぁ...。でも楽しそうだよね。...まぁなぜか私と接する時だけ皆遠慮してる感じだけどね...。はぁ...。



「どうしたのあや?」

「んーん。なんでもなーい。」

「そう?......あやは私だけのものだからね...。」

「すずも私だけのもの〜。」

「ぐふっ...!」



ロングタイム...英語の頭文字を取ってLTの時間。その名の通り普段の授業とは関係のない1週間に1度ある7時間目。この時間で私たちは文化祭で何をやるのかを話し合うのだが、なぜかいつも私はすずの膝の上に乗せられている。最初は恥ずかしくて目で皆に助けを求めたのだが、皆暖かすぎる目で見てるだけだった。...察しの良い人なら分かると思うが、先生もその内の1人だ。だってそうじゃなきゃ許されないでしょう...?



「はい。それでは、私たちのクラスで何をやるのかを決めたいと思います。歩くん黒板に書くの任せても?」

「もちろんだ。任せろ。」



二学期になって、学級委員が真城 美月ちゃんと不動 歩くんに変わった。2人とも真面目で、私たちはいつも2人に助けられている。



「はいはいはーい!」

「はい!」

「では瀬戸くん。」

「よし!ここはメイド喫茶だろ!!」



──カッカッカッッカカカッ...!



「はい!」

「どうぞ。」

「女子のコスプレが見たいから......コスプレ喫茶!」


「おいおい男子共...下心丸出しじゃねぇか...。」

「もちろん先生も参加しますよね!?」

「はぁっ!?」


「...セカンダリア・オンライン喫茶」


「「「「「「「「「え...。」」」」」」」」」



え?今セカンダリア・オンラインって言った...?え、あのゲームの名前だよね?私がやってるゲームの名前だよね...?なんで...?



「ここにいる皆...()()()()()()()?」

「「「「「「「「「ッッ!!」」」」」」」」」



やってる...とは間違いなくゲームをやってるということだろう。皆セカンダリア・オンラインやってるの...?皆と会ったことあるのかなぁ...?



「それぞれのアバターのコスプレ喫茶をしたら...面白そうじゃない?」



そう言って彼女...山本 翔子ちゃんが私を見る。それに連られるようにクラスメイト全員の目線が私に向く。な、なんで私を見るの...?



「...あや。」

「なに?」

「...皆知ってるわよ。」

「...なにが?」



まさかとは思うけど、皆私がセカンダリア・オンラインをやっていること知ってるの...?



「驚いてる顔が可愛い...!」

「...。」



なんか抱きしめる力が強くなったすずの無駄に大きなお胸に私は顔を埋めた。



「...流石にそれはいかんだろう...。」

「ん?私先生がセカンダリア・オンラインやってるの知ってますよ?」

「ばっ!!...か、お前な、何を言っているんだ...?」

「闇取───」

「──降参ッ!分かった!分かったから勝手にしろ...!」

「計画通り。」



もう何も知らない。待って...私も龍人のコスプレしないといけないの...?



「むぅぅぅぅ...!」

「ひゃぅ...んっちょ、ちょっとあや...声出さないで...。」

「む、むぅぅ...!」

「んぅっ...だ、だから...!」





「...カオスですね。」

「...そうだな。とりあえずセカンダリア・オンライン喫茶書いとくわ。」

「...そうですね。」




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― 新着の感想 ―
[一言] 文化祭・・・・眼帯・・拘束具もりもり幼女・・・
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