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第317話 vs.ジークフリート一味



「...ここが魔大陸...。」



あれから数日後。味方の数が3桁を切った頃にようやくそれらしき大陸が見えたのだ。だが...




「真っ黒...。」



そう。すずが呟いたように、視界に映る景色が真っ黒なのだ。もちろん太陽光を反射してるから輪郭とかは見えるけどね。でも、地面をはじめ、草木、葉や出現している霧なども黒いのはどうなんだろう...。



「...魔大陸って過酷なのかしらね。」

「...わかんない。」



私たちの他にもガディウスさんやその仲間たちも動揺が隠せないみたい。自然でこんな光景見れないもんね...。


とそんな事を考えていると...



「待っていたぞアヤネ。ん?...すげぇ格好だな...?」



黒い霧の中からゆっくりと現れたのはなぜか鉄剣を持っていたジークさんだった。ジークさんは糸で攻撃するから剣はいらないはずだったんだけど...?さらに、その後ろからはぬこさんやルーナさん、キョウさんや...大盾を持った男の人が続々と現れた。



「...ジークさんもですか。」

「ははっ。カインが向かったはずだったが、やっぱりやられたか。」



その反応でジークさん達が月陣営だということが分かる。ようするに私たちの敵。




「...その雰囲気。その雰囲気が好きだ。」

「えっ...。」



急に告白されたんだけど...!?



「ジークさん??」

「ち、違う!そういう意味じゃない!!その戦う時の闘気?が好きなだけだ!!」

「ふーん?」



すずが強すぎる...。と、そんなことをしている内に味方側の戦闘準備が整ったようだ。



「...そういえばブラキじゃさんがいないネー?」

「っ...。」



そのアイリスの言葉にピクリと反応するキョウさん。キョウさんは確かブラキじゃさんといつも一緒にいたよね。そうなるとブラキじゃさんがいないのはとても違和感がある。



「...作戦通りに行くぞ...!」

「「「「了解...!」」」」




向こうも陣形を組んで準備が完了したようだ。



────ヒュゥゥ......



「──《変幻自在》!」



───ギギッ...バギッ...ブヂッ...!



聞きたくない音を出しながらジークさんは変身していく。その手足は赤い龍のものになり、手に持っていたただの鉄剣がなんと私の持っている太陽の剣そっくりに変身した。



「ッ...《鑑定》!!」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】鉄の剣(→Sun Sword):品質5(→MAX)

【説明】ソーラ・サンクチュアリーが創り出した水素73%、ヘリウム24%、その他の成分からなる太陽の剣...モドキに変身した鉄純度90%の鉄剣。ただ、スキル《変幻自在》の効果により、変身元の20%の力を持っているため、普通の鉄剣より遥かに強い。



【武器スキル】《I Am (我こそが) The Sun(太陽である)(False) LV.MAX》《Solar Wind(False) LV.MAX》《Nuclear Fusion(False) LV.MAX》


耐久:999999999...


STR:999999999...


【製作者】不明

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「やっぱり...!!」



コピーするのなら性能もコピーするだろう。だから鑑定してみたら20%のコピーだった...。この20%というのが今回は最悪な結果になっている。なぜかというと、鉄剣のステータスを見てもらえば分かるように、元々のSTR等が無限だったならその20%も無限だろう...。つまりこの純度90%の鉄の剣は太陽の剣と打ち合えるほどの剣と化したのだ。




「よしっ!!」

「...。」


ぶっつけ本番だったのか、ジークさんは成功してとても喜んでいる。

だが、それでも負ける訳にはいかない。だって私が死ぬとソーラさんにもダメージが行っちゃうからね...。




◇戦闘の予定◇

・アヤネvsジーク(全1話)

・スズカ&ガディウスvsルーナ&ぬこ(全1話)

・(前半は)アイリス&メルvsジョー癖&キョウ

・(後半は)???vsジョー癖&キョウ(合計2話)



になるといいなぁ...(まだ書いてすらない)

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