表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
359/798

番外編 預言



────サーラ・シヴァ・アポカリプスside



「...月からの...侵略者...?」



ある夜、私が自室の窓際で月を見ながらぶどうジュースを飲んでいると、突然天啓を授かった。それは簡潔に『月からの侵略者』の一言のみ。



「ユズ。」

「はい!お呼びでしょうか?」

「...ジークフリートという者を探し出して、こう伝えなさい。『月から侵略者が来る』と。」

「ッ!そ、それは...わ、分かりました!」

「それと、できればスズカとアヤネ、アイリス、メルという者達にも伝えて欲しい。」

「分かりました!」



一瞬目を見開いたユズだったが、すぐに気を取り直し、その場から消えた。普段はお転婆だけど、こういう時にはきちんと役立ってくれる...。...流石は『海の掃除屋』隊長だ。



──────────

───────



27.ジークフリート

皆緊急事態だ。月からこの星に侵略者がやって来るらしい。



28.名無しの中級大剣士

≫27

ジークさん?急にどうしたんすか?



29.名無しの上級鞭使い

≫27

数は分かってるのかしら?



30.ジークフリート

≫29

すまない。俺も知り合いの預言者に聞いただけだから何とも言えん...。だが、警戒するに越したことはないだろう。



31.名無しの上級双剣士

≫30

え〜でも預言者って胡散臭くない?



32.名無しの行商人

≫31

そうとも言えないぞ?確かに現実世界では預言者は怪しいと思われる...。だけど、俺たちが今いる世界はなんだ?



33.名無しの上級双剣士

≫32

そうか。ゲームだから運営が設定している可能性があるのか。



34.名無しの行商人

≫33

そうそう。まぁあくまでも可能性の話だけどね。とりあえず騒動が起きない程度の緩さで拡散しといて、警戒させといた方がいいかもね。



35.ジークフリート

≫34

そうだな。俺たちのクランの方でも何か対策を考えておくことにする。



36.名無しの上級魔法使い

てか早くクラン機能追加して欲しいわ笑




37.名無しの上級拳士

≫36

それなw創るとしたら拳士のみのクランかなぁ...あー夢が広がるぜ。



────────

──────────



───ルナリア・ソーサレスside



「巫女様。準備が整いました。」

「うむ。...────これより惑星セカンダリアに進軍するッ!!」



「「「「「「「ォォオオオオオオオオ!!!!」」」」」」」



「絶海皇を見つけ次第殺せッ!報酬は要相談だッ!!」


「「「「「「「ウォォォォオオオオオ!!!!」」」」」」」



...大丈夫だ。きっと何とかなる。月の都製の武器がある。月法の調子もいい。...なのになぜこんなにも胸騒ぎがするのだろうか...?



「巫女様...。大丈夫です。私が着いています。」

「ラギ...。...そうだな。お前がいれば百人力だ。」



私の世話係であるラギの言葉に、私の心は少し軽くなった。...今に見ていろ太陽の巫女よ...。お前さえいなければ私は...私は自由になれる...!



その為にも早急に『絶海皇の核』を手に入れなければならない...。あの核には無限の魔力が宿っているらしいからな。それを使って月の都製水属性の武器を創れば...。



「ぐっ...!」

「巫女様!?い、いかがなさいましたか!?」

「い、いや...なんでも...ない。」



急に頭が痛くなった。なぜ?今までにも記憶を思い出そうとした時に限り頭痛がしたが、今回ばかりは記憶を思い出そうとすらしていなかった...。なぜだ...?





私は...分からないことばかりだ。






そして時は動き出す。(いっつも言ってんなこいつ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ