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第302話 心眼少女アヤネ爆誕!



「...うん。やっと慣れた。」

「もう見えるようになったの?」

「うん。ごめんね?ずっと暇だったでしょ?」

「ううん。アヤネが見えるようになる方が大事だからね〜。」

「...ありがとう。」



あれから数日後。私はようやく普通に心眼を使えるようになった。本当に長かった...。でもそのお陰で、この目隠しがある状態でも普通に周りを見ることができる。



「じゃあこれ何本?」

「4本。」

「お〜!正解だよ〜!」



私の前に差し出されたメルの指の数を伝えると、メルはそれはもう可愛らしい笑顔を見せ、飛び跳ねた。



「慣れるためにこの街の人達に聞いて回ったんだけど、やっぱりソーラさんって人はいないみたいだね...。」

「そうだね〜。」

「あ、そういえばだいぶ前にメンテナンス来てたんだっけ...。」



まだ周りが見えなかった時にメンテナンスが来てたはず。今なら問題なく見れるので、来ているメールを確認する。



▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

プレイヤーの皆様へ


この度は《セカンダリア・オンライン》をプレイしていただき、誠にありがとうございます。


9月4日 14:00~17:00 にてメンテナンスを実施致しました。


メンテナンス内容


・バグ修正

・NPC(魔物含む)の動作修正

・一部スキルの動作修正

・一部職業の上、下方修正

・ステータス表記修正

・世界監視AIの権限修正



ご不明な点のある場合には『ステータス画面』より『ヘルプ』でご確認いただきますようお願いします。


今後ともこの《セカンダリア・オンライン》をよろしくお願いいたします。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「おぉ見える...!確かステータスが変わってるんだよね...?...ステータス。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【名前】アヤネLV.90→95

【種族】焔龍王

【職業】鍛冶師LV.17

【状態異常】正常


HP:5150/5150

MP:4750/4750


STR:37,715(90+7,453)

VIT:25(20)

DEF:25(20)

AGI:9,958(100+7,867)

INT:547(20+418)

DEX:1,008(90+807)

MND:25(20)


【スキル】《鍛冶LV.18》《剣術LV.33》《身体強化LV.25》《採掘LV.5》《伐採LV.2》《木工LV.6》《鑑定LV.17》《錬金術LV.13》《錬金鍛治LV.15》《焔龍王の力LV.5→7》《刀術LV.19→28》《刀堂流刀術LV.26→35》


SP:168→193


【装備】葉狼セット、黒狼王の魔刀、黒狼王の魔短刀


【称号】『葉狼を撃破した者』『地獄の討伐者』『焔龍王の力を持つ者』『獄狼王を撃破した者』『憤怒のレイドボス』『第1回イベント覇者』『嫉妬』『???に至る道』『怠惰な祝福』

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ん〜?...どこが...あ、星が全部数字になってる?」



前まではある程度の上限が来たら☆になっていたのだ。全部数字の方が見やすいね。こうして見ると、私も結構レベル上がってきたなぁ...。



というか、SPが溜まってきたからそろそろ割振ろうかな?うーん...どれに割振ろう...。



───物理こそ至高...



...防御の面が不安だからそっちに割り振るのもいいかも...。



───攻撃こそ最大の防御...



......器用さに振ろうかな...。



───火力でねじ伏せれば器用さなどいらない...。



スカーレットさっきからうるさいよ!?


『むぅ...。』



あの小さくて可愛いスカーレットが頬を膨らませているイメージが容易に想像出来る。...可愛い。けど、それとこれとはまた別だ。



『あぅ......。』



ステータスのSTRの字だけが光り輝く。...これじゃ私が悪者みたいじゃん...。



『...ダメなのか...?』


「うっ...。」

「アヤネ?さっきからどうしたの?」

「い、いや...なんでもないよ。」



『.........えいっ。』


「...え?」



STR:......(90→283+.....

SP:193→0



「...。」

『...。』



...まさかスカーレットがステータスをいじれるなんて思わなかった...。これからはレベルアップしたらすぐに割り振らないと...。



「...はぁ...。もうやっちゃダメだからね?」

『ぅ...はぁーい......。』

「え゛...私何かした...?」

「ううん。こっちの話。メルは関係ないよ。」

「そ、そっか...。」



もういいや。切り替えてソーラさんを探そう...。




いつもより幼児退行したスカーレットちゃんでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 目隠し・拘束具もりもり幼女・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・いい。
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