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第297話 剣客




「はぁぁぁッ!!」

「《ストーム》!」



───シュバババババッッッ!!!



周りに浮かせている刀達を縦横無尽に走らせ、近寄ってくる敵を両手の刀で斬る。メルも私の後ろで中規模な魔法を展開し、敵を迎撃している。



「メル大丈夫そう?」

「まだまだ余裕だよ〜?そっちは...大丈夫そうだね〜。」

「うん。」



「キシャァァァア!!!!」

「ジジジジッ...ジジッ!!」


「せいッ!!」


──スパパンッ...!


「キジャァァ!?!!」

「ジジッ...!?」



巨大な蛇とよく分からない虫を斬り飛ばし、遠くから飛んでくる魔法やらも浮かせている刀で弾く。色々とやることが多くて大変だ...。

それにしても、なんで巨大な敵がこんなにもたくさん集まってるんだろう...?誰かが後ろで何かしてるのかなぁ?



と、そんなことをしている間に、敵の数が3分の1を切った。



「そろそろ各個撃破かな。」

「そうだね〜。」



これぐらいまで減ればメルも予想外の攻撃を受けることなく倒せるだろう。私も飛んで攻撃しよう。



「ふッ...!」



──スパパパパンッッ!!



「グォォオオオオオ!?!!?」



1体の魔物の全身を斬り付け、次の魔物に飛びかかる。飛びながら戦うのって...なんだか楽しいなぁ...。



「たぁッ!!」


「ギヂュッ!!」



───スパァッ...!!

──ブンッ...!



「ギヂュ...ゥ...。」



「ラスト〜!《ストーム》!」



───ヒュォォォォ...ドゴンッ!!バゴッ!!


私の方は敵がいなくなったのでメルの方を向くと、メルもちょうど最後の敵と相対していた。最初に動いたのはメルで、彼女は魔法で近場の岩を風で巻き上げるとそれを敵にぶつけた。



「グルァァァア!!!!!」

「《ウィンドシールド》!」


───ガギギギギギギギンッッ!!



「《ウィンドバレット》!」



───ダダダンッ!!



瀕死の相手の攻撃を防ぎきったメルはとどめを刺した。



「お疲れ様メル。」

「アヤネ!おつかれ〜!」



───ジャリ...ジャリ...ジャリ......



「「っ!?」」


「.........。」


「貴方は誰?」


「.........。」



ようやく全ての敵を倒したと思ったら、黒い外套を羽織り、細い剣を持った人間が私たちの目の前に現れた。フードを被っているため、その顔はよく見えない。これでは男性か女性かの判断がつかない。



───スッ......



剣を私に向け、顔を上げたその人間...いや魔物(骸骨)の殺気は容易に敵だと判断させてくれた。



「...メルちょっと待ってて。」

「へ?なんで〜?」

「相手は一騎討ちを望んでるからね。」

「ふーん?」



あの纏う殺気は私1人だけに向けられているものだ。意思疎通は...できるのかなぁ?


「とりあえず《鑑定》」



▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】剣豪の残滓LV.143 状態異常:正常

【弱点】?

【苦手属性】?

【説明】大昔にこの世界を1周した剣豪の強い未練から現れた残滓。強き者を求めて彷徨う残滓は未だに敗れることなく残っている。現在はなぜか集まっていた巨大な魔物達を束ね、強き者を選別している。



HP:43216

MP:1860


STR:9731

VIT:2435

DEF:3470

AGI:10420

INT:8342

DEX:14065

MND:24008

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼



「...強いね。」



パッと見では体力も魔力も防御力も低めな敵だが、私たちが先程倒した敵達を束ねているのならば、恐らく攻撃を受けることなく倒せるぐらいの剣の腕前なのだろう。



「.........。」

「.........。」




私は受けの姿勢を取った。




前回の地図にアポカリプスがないことに気づいた人はどれだけいたのでしょうか...?少なくとも私は気づきませんでした...。ご指摘してくださった方ありがとうございました。修正致しました。

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