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第280話 こちらの成長



「グォォォオォォオオオオオオ!!!」


「まずいッ!!皆1番強いスキルをッ!!《変幻自在》!」

「おう!《暴虐の黒鬼》!」

「やれやれ...こうなることは分かっていましたよ...。《魔導の極み》!」

「《ビーストモード・鷹》!」

「防御は任せてくれ!《要塞》!」

「《雷と金属を司る者》!」

「《チャージハンマー》!」

「わしの支援魔法も活用してくれ!《知識共有》!」

「俺もやるぞー!!《筋力倍加》!」



流石皆切り替えが早い。相手に合わせて戦術を変えていくのはいい事だと思う。まぁ今回の場合は手のつけようがなくなっちゃったから本気で行かざるを得ない状況なんだけどね...。



「私も───」

「あやはダメ。」

「アヤネはまだだ。」

「最終手段だからね。」


「...はい。」



ジークさんはあのドラゴンの形をしていて、カインさんは小学生ぐらいの...黒い鬼?になっている。まじっちさんも魔法の上位互換と呼ばれる魔導を使用し、ぬこさんは背中に鳥の翼が生えている。ジョー癖さんも皆の防御を上げるために最上級のスキルを使用している。なのにも関わらず私は1番強いだろうスキルの発動ができない。なんだろうこのもどかしい気持ちは...。



「散開!」

「「「「おぉぉおおおおお!!!!!」」」」


「グォォオオオオオオオオ!!!!!」


「『私は私ができることを...。」』



─────────

─────



───ジークフリートside



「はぁぁぁ!!!!」


──ドゴンッ!


「グォォッ!?」



《変身・改》の上位スキル《変幻自在》は相手の力そのものをコピーするスキルだ。前のスキルよりもできることが増えたし使い勝手がいい。今はあのドラゴンの手と足を糸でコピーして自分の手足にしている。



「オラァッ!!」



───ダァァァァアンンンッッッ!!!



「グァァア!!!!!」



黒鬼ショタっ子になったカインがこっちを見ていて油断していたドラゴンの頭を上から殴った。



「シャァァ!!!」



───シュパッッ!!


「ギャァァア!!!」



鷹の翼が生えたぬこは的確にドラゴンの目を潰す。さっきアヤネが潰したはずの目はもう既に回復していた。それにこのサーバーに接続する人が増えてくるとこのドラゴンが強くなっていく...まぁ確証はないがおそらくそれかそれに近いだろう。だから早く倒したいのだが、あのドラゴンの回復量が俺たちの攻撃によるダメージ量と拮抗する限り何をやっても無駄だ。



「ガァァァァァ!!!!!」



「あっぶねぇ!?」

「大丈夫かカイン!」

「おう!」



急にブレスを吐いてくるから油断できないな...。



────────

─────


───まじっちside



「ぜんっぜん効かないねぇ...!」



相手の属性はおそらく火属性か闇属性。その苦手属性である水と光属性の魔導を放っているのだが、どう見ても効き目がない。



「わしの支援魔法を集中させるか?」

「...幼い子に力を借りるのは大人として中々クルものがあるけど...頼む僕に力を貸してくれ。」

「...一言多いぞ。まぁいい。《知識共有》!」



このスキルは確か自身のINTを全て対象者に貸すものだった気がする。ブラキじゃはINTだけは無駄に高いからな。有難く使わせてもらうことにしよう。



「くらえぇぇぇえ!!!!!!」



───ズガァァァアアアアアンンンッッッ!!!



「グガァァァアアアアア!!!!!」


「ふん。やっとこっちを向いたか!」



ブラキじゃのおかげで僕もなんとか戦えそうだ。この調子で頑張るぞ。



─────────

──────


───ぬこside



「フシャァァア!!!!!」



────ガンッガガガガガガンッッ!!




ずっと前...前回のイベントでスズカに負けてから鍛えに鍛えた結果得たスキル《ビーストモード》。これは様々な動物の恩恵を受けることができるスキルだ。例えば今使っているのは鷹。元々の猫獣人としての身体能力に加え、鷹の翼や正確に見通せる鷹の目に、空中戦でも素早く立体的に移動できる器用な体。それらが合わさればあのドラゴンの攻撃に当たることはないだろう。しかし、それと同時にこちらの攻撃も通らないのだ。



「まぁそれならそれでやれることはあるしね!」



器用にヒラヒラと攻撃を避けながらドラゴンの顔に近づき、再び目を爪で切り裂く。



「グォォオオオオオオ!!!!!」


「ヒットアンドアウェイよ!」




狡猾に攻めていこう。ふふっ。




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