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第276話 壊滅




『ここからは海中で戦うことになるからフレンドチャットで話そっか。』

『うん。』

「私達も頑張ろうネ!」

「頑張るよ〜!」



私達は二手に分かれて魔物達を迎え撃つことにした。そうした理由は私とすず、アイリスとメルのそれぞれが互いに意思疎通できるからだ。それに4人で固まっていても邪魔になってしまうだけだ。



『...ふっ!』

『《ウォータージャベリン》!』



──ズパパパパパッ!!!


──バシュッ!!


「「「グギャァァア!!!!」」」



私は恐竜の頭をした魚達を斬り飛ばし、機動力が高く、事前に避けていた羽がついている魚達をすずが魔法で貫いた。斬った感触的に相当硬かった。だからレベルは結構高いと思う。そうなると奥で暴れているフィールドボス?達はもっとレベルが高いと思う。



「...じかよ...なこと...か..?」

「ヤネちゃ...可愛......よいって......だね!」



『ん?せいっ!』


───シュッ!!


「ぐぁっ!?」

「わわっ!」



何もいないはずの空間から微かな気配を感じたので帯びている刀の1本をそこに斬りこんでみると、突如男女1人ずつがそこに現れた。男性の方は私が向けた刀によって光になってしまった。つまりプレイヤーだ。もしかしてこの魔物達を連れてきた人達なのだろうか...?



「嘘ー!《隠密》で隠れてたのにバレたー!?」


声が聞こえる。ぬこさん達のように海中でも話せるようだ。そういう物があるのかな?...もしあればちょっと欲しいかなぁ。



「あ、その顔は誰だお前!って顔だね!」



別に違うけど...。ちょっとこの子怖いけどいつの間にかすずが近くに来ていたから安心だ。



「私の名前はLiLiCo!リコリコって呼んでね!」


『あだ名が名前より長くなるってどういうことよ...。』

『さぁ...?でもまぁすずのあだ名が長くなっても私は呼ぶと思うよ?』

『あや...!!』


「むぅー!2人だけの世界に入らないでよー!2人の仲の良さは分かってるからさー?」


『で、話ができないんだけどどうする?おそらくPKだろうし話さなくても私はいいんだけど。』

『うーん...。』


「もういいや。先手必勝!《ダークバインド》!」



───シュルルルル...


『むっ...。』


──スパパパンッ!!



伸びてくる黒い影を刀で引きちぎる。バインドって言ってるぐらいだから行動を縛る系の魔法だろう。斬って良かったかもしれない。


「じゃあ《ダークショックウェーブ》!」


『無駄よ!《ロックウォール》!』



──ドゴンッ!!



同時に打ち出された魔法は互いに打ち消しあい、振り出しに戻った。だけど今の数瞬で私は彼女の後ろに詰めていた。



「PKは良くないよ。」

「ひゃうっ!?」



すずの水魔法による防水は私を覆う大きな泡だ。その泡の中に彼女...リリコの耳を入れてあげれば私の声も届くわけだ。



──スパンッ!



「くぁ...。」


これで懲りればいいんだけど、多分それはないだろう。襲ってきたのなら襲われるということを知っておいてくれればいいかな。



『よし。こっちは終わったね。』

『うん。アイリス達はどうなったかなぁ?』




──────

───



「な、なんだよ...あの子達バケモンすぎるだろ...。」

「アヤネ達がバケモンなのは知ってたがコイツらまでとはな...。」

「ちょっと距離とった方がいいよな...?」


「逃がさないヨ?」

「もう逃げ場はないよ〜!」


「っ!?いつの間──ぎゃあああ!!!」



アイリス達も終わったようだ。ちなみにあのフィールドボス達はなぜか誰もいない空間に攻撃を繰り返していた。...まるで透明な何かを追うように。




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