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第275話 快楽




──???side



「うっわぁ...こいつぁやべぇぞ...。」

「俺らちょー頑張ったよなぁ...。」

「ふひひ僕達もやればできる子なんですよ...くふっ...。」

「お前らよく頑張ったな。」



ある大規模なプレイヤー組織が海の沖で活動していた。その組織はいわゆる快楽PK集団と呼ばれるものであった。そんな彼らが海で何をしていたのか。それは...



「これだけ魔物がいりゃあ楽しめるなぁ?アッハッハッ!」

「今日はどんな悲鳴が聞けるかな〜。」

「お、誰だあのフィールドボス5体もトレインしたの。すげぇな。」

「はいはーい!私だよー!」

「うげっ...やっぱさっきの言葉撤回するわ。」

「なんでよー!?」

「とうでもいい。そんなことより次の獲物が来たようだぞ?」



考えるまでもなくPKをする準備である。PKをするほとんどのプレイヤー達は普通の魔物よりも多い、プレイヤーを倒した時にもらえる経験値を目的としている。だがしかし、この快楽PK集団は経験値を目的としていない数少ないPK集団なのだ。では何を目的としているのか、それは名前にもある通りプレイヤー達を殺す時の快感である。そんな彼らは今日、トレインを行っていた。トレインとは多数の魔物を電車のように引き回す行為のことであり、魔物の習性を利用して他のプレイヤーを攻撃させるのだ。



「今日は女の子か。なんか角ついてね?てか銀髪なんて選択できたっけ...あ...。」

「おい!あいつらアヤネとスズカだぜ!?なんか知らないやつらもいるぞ!」

「アヤネたん!?ほんとー!?私1番前で見たい!!可愛い子の悲鳴...うふふ...。」

「イベントですごかったイメージがあるけどさすがにフィールドボス5体同時相手だと無理だろ。」



トレイン行為で集めた魔物の数は全部で60体弱。ほとんどがレベル70を超えており、さらには5体のフィールドボスがトレイン行為をしているプレイヤー達を追っていた。


アヤネ達と快楽PK集団の衝突まであと少し...



──────────

───────



「何あの魔物の群れ...。」

「見た感じ50体ぐらいかな?それにフィールドボスらしき魔物が5体もいる...。」

「どう見てもトレインよね...。」

「とれいん?電車?」

「プレイヤーが魔物を電車のように引き連れる行為のこと。その魔物達に他のプレイヤー達を襲わせるってわけだね。」

「なるほど...?」



つまりその悪い人のせいってことだよね?でももう囲まれちゃってるから倒すしかないんだよね...。その人のことはあとでかな。



「ホォォオォオォオ!!!!」

「ギィィィイ!!!」

「グルルル...」



多種多様な魔物達の目が全て私たちに向けられる。これは初手で大幅に減らさないとジリ貧になりそうだ。ここぞという時のための白鹿王刀...なのだが、刀身に光を当てていないので本領発揮とはいかない。黒狼王の魔刀で最近使ってなかったスキルでも使おうかな。



「《刀剣地獄》ねぇアイリス。」

「なーニ?」

「霊達ってまだいるかな?」

「うん。感じるよ?」

「また刀頼んでいいかな?」

「...うん。やってくれるっテ!」

「ありがとうみんな。」




20本の刀を霊達に任せ、私自身は5本使う。とはいえ、同時に操作などできないので近くに帯びることでいつでも使える状態にはしておく。



「さぁ準備完了だね!」

「うん。私も行けるよ!」

「私も大丈夫!」

「風魔法で支援するよ〜!」




こうして沢山の魔物達と戦うことになったのだった。



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