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第273話 ヒーラー




「あ!2人とも起きてたんダー!」

「アイリス?うん。ついさっきね。」

「あれ?メルはどうしたの?」

「メルちゃんは一階で何かやってるヨ?」

「そうなんだ。ありがと。」



互いのステータスを見ていると、アイリスが部屋に入ってきた。てっきりメルも一緒にくると思ってたんだけど、彼女は一階で何かをしているらしい。ちょっと見に行ってみようかな。



「あ、ねぇねぇあや。」

「んー?」

「この後海に行くんでしょ?」

「うん。」

「はいこれ。」

「ありが──ぇっ...?」



すずが渡してきた物だから反射で受け取ったけど、それは悪手だった。なにせ水着だ。...それもビキニと呼ばれるようなもの。



「...着るの...?」

「うん。」

「...私が...?」

「うん。」

「...分かった。」



まぁ海に入っちゃえば変わらないよね。...赤い色の水着だから最初は目立つと思うけどね。でも...




「すずも着るよね?」

「......え?」

「...まさか私にだけ着させて自分のは用意してないとかそんなことはないよね...?」

「...。」

「...この無駄に大きな胸に相応しい水着創るからね!」

「んやっ!?」



───ムニムニ...ムニュンッ...



「...くっ...。」

「...なんかダメージ負ってるんだけド。」



不毛な戦いになるからもうやめよう...。...決して私の胸が小さいことを気にしてる訳じゃないから。


そうは言ったものの、どうやって水着を創るのかなぁ...?念じれば創れる??



「...。」

「あれ?あや...?どうしたの?」

「...。」



──ポフンッ!



「あ!出た!」

「つ、創り方教えてないのに...。」

「じゃあすずはこれ着てね?」

「っ...う...はい...。」



すずには私のモノと同じ(胸以外)水着を渡した。ちなみに色は水色だ。すずの好きな色だね。



「私も欲しイ!」

「アイリスも?」

「うん!」

「分かった。」



───ポフンッ!



「はい。」

「ありがトー!」



アイリスにも同じく黒色の水着を渡した。喜んでくれて何よりだ。



「じゃあメルのところに行こう。」

「えぇ。」

「分かっタ!」



──────

────



「ふにゅぅぅぅぅ...!!!!」



──ピチャッ...!



「め、メル...?」


「ほぇ?アヤネ?」

「な、何やってるの?」

「んー?なんか要らない液体出してるの〜。」




私たちが一階に向かうと、メルが髪から緑色の液体を洗面所に流していた。得体の知れない緑色の液体が危ないものだったりしたらメルが心配なので鑑定してみることにした。



「《鑑定》」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】上級体力回復原液:品質☆2

【説明】個体:メルの体から生成された上質な体力回復ポーションの原液。当然のごとく上級体力回復ポーションよりも効果は高い。


【製作者】メル

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「回復ポーションの原液...。」

「なんですって!?」

「上級体力回復ポーションの原液って書いてある...。」

「メル!」

「はいっ!?!」

「それをこのビンに入れて!!」

「わ、分かった!!」



なんでメルの体から体力回復ポーションの原液が出てくるの...?確かメルはグリーンスライムの変異種だったよね...?グリーンスライムって葉っぱを食べたことによって進化した姿だから...その葉っぱが原因...?



「上級体力回復ポーションってなんなノ?」

「えーと...体力が2000ぐらい回復...って言われても分かんないか。うーん...とにかく体力がすっごい回復する薬よ。」

「ナルホド...?」



もしメルのこの性質が他の人達に知れ渡ったら誘拐されちゃうかも...。バレないようにしないとね...。



「ボーッとしてるとキスするよあや?」

「...ボーッとしてないよ。」

「...残念。」



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