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第258話 MTM




すずはきっと他の街でログアウトしているだろう。だから早くログアウトしてすずと話そう。...ログアウトしてなかったらその時は...まぁ...うん。



───シュルル...



ログアウトすると、横たわる私の隣から布が擦れる音が聞こえてきた。すずはもうログアウトしていたようだ。



「...すず。待って...。」

「っ!?」



起き上がったすずの手を掴み、私も起き上がった。



「すず...。」

「あや...。」



装置を外し、すずと目を合わせる。ちょっと恥ずかしいけど、今目を逸らしたら大変なことになる気がする。すずの茶色の目が綺麗だなぁ...ってそうじゃなくて!



「「ごめんなさい!」」

「「...え?」」



すずは恋人なのに、放っておいて他の子と一緒に戯れたり、寝たりしたことに関して謝ったら、なぜかすずも謝った。なんですずが謝ったんだろう?



「...なんで?なんであやが謝るの...?」

「なんでって...逆になんですずが謝ったの...?」



すずも私が謝ったことについて疑問に思っているようだ。



「私は...他の子達に嫉妬して...それであやを束縛しちゃってるから...。」

「そんなことないっ!」

「っ」

「すずは束縛なんてしてない...。だって私もすずが他の子と仲良くしたら絶対嫉妬しちゃうもん...。逆に私が束縛して───」

「それはない。」

「あ、うん。で、でも嫉妬してくれるのは嬉しいから...ね?」

「あや...。あやはなんで謝ったの?」

「私は他の子達とイチャイチャ?したから...?」

「なんで疑問形なのよ...。」

「だってどこまでがイチャイチャか分からないもん。」

「そっか...。(さっきから『もん』が可愛すぎる...!)」

「それにすずは恋人だしイチャイチャしたらそれは怒るかなって...。」

「...。(あ、あやの口から恋人の単語がっ!?私もう死んでもいいかも...。)」

「...すず?...え!?なんで鼻血!?すずぅぅぅ!!!」



──────

────


「じゃ、じゃあお互い仲直りってことでいいかな...?」

「う、うん...。」

「...ありがとう。あや。」

「ううん。こっちこそありがとうね!すず。」

「っ!え、えぇ....。(やばいあやの笑顔が可愛すぎて直視できない...。)」



すずが鼻血を出したり、私が大声を出したことによってメイドさんが来たりと色々大変なことが起きたが、無事にすずと仲直りできて良かった...。あ、そうだ。頬にキスしようかな...?ちょうどこっちに頬向けてるし...。ふふふ...。驚くかなぁ?



───チュッ......



「「んぅっ!?」」



く、口と口が...!?ま、マウストゥーマウス...!?な、なんでちょうどこっちに振り向くのすず!?あとなんですずは舌なめずりしてるのぉぉお!!!



「あ、あぅ...。」

「......ジュルリ。」



すずがエッチで顔が赤くなっちゃうよぅ...。



「あや。」

「んぅ...?」

「そういう事だよね?」

「...?」



───どういうこと?



それを聞く前に私の口は再び塞がれてしまった。



「んっ...。」

「ちゅぅ...。ぷはっ...。」

「すずぅ...。」



なんだか体がポカポカする...。気持ちいいしこのままでいいかもぉ...。



──ガチャッ...



「...ダメに決まってるでしょ...。」

「「っ!?」」


「雪華!?」

「お姉ちゃん。それ以上はダメだからね?」

「わ、分かってるわよ...。」

「?」



なんだかすずと雪華ちゃんが大人な会話をしてる...?私にはまだよく分かんないけど...。



「じゃあそういう訳だから。」

「なんだったんだろう?」

「さぁ?(...絶対盗聴器仕掛けられてるわね。)」

「もう寝よっか。」

「うん。」

「...すず。」

「ん〜?」






───チュッ




ついにっすね...。実に感慨深いですわ...。(´・-・ )

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