第256話 ファルティタ
次の日。
ログインしたら私のベッドにアイリスとすずとメルと男の子が寝ていた。アイリスとすずは分かる。だって昨日はすずと一緒にログアウトしたからね。でもメルと男の子は聞いてない...。
昨日はすずの気迫に押されてすっかりメルのことを忘れてた。だからぬこさん達と一緒にいるのかなぁって思ってたんだけど、まさか一緒のベッドにいるとは...。
「んんー...おはよーあや。」
「うん。」
「ってなんでメル達がいるの?」
「さぁ?」
「うぅ...おはよ〜アヤネ!」
「ぉはょぅ...zzz」
「ほーら起きて〜!」
「あはは...おはよう2人とも...。」
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メルの激闘の末、あれから10分後に男の子は起きた。...まだ眠そうではあるが、これからどうするかを話し合わないといけないので我慢してね...?
「ふぁぁ...ぁれ?ここどこぉ?」
「シクサリオンよ。」
「シクサリオン?人間界の街なんて分かんないやぁ...。」
「え...じゃあどうするの?」
「うーん...ファル呼ぼう...。んん...。」
「ファル?」
「うん。空に住んでる子なんだぁ。僕の親友。」
「そうなんだ...。」
『ねぇねぇファルぅ...起きてるぅ?』
『むぅ?...寝てるぅ...。』
『ちょっと迎えに来てもらっていいかなぁ?シクサリオンってとこなんだけどさぁ...。』
『しくしゃりおん...?んぇ...と...人間界...かなぁ?』
『うん。なんか知らないけど起きたらここにいたんだぁ。』
『最近連絡こなかったから...死んだかなぁって思ったんだけど...ふぁ...。生きてたんだねぇ...。』
『え〜酷いぃ...。』
『じゃあ明日行くねぇ...。』
『それずっとこないやつだよねぇ?』
「え...と?何語かな?」
「ちょっと分かんないわね...。」
「メルフォーズ何話してるの〜?」
「んぇ?ちょっとファルに連絡取ってたんだぁ。」
あ、あの男の子メルフォーズって言うんだね...。
「じゃまする〜...。」
「今度は誰...?」
「ファル!速かったねぇ。」
「あ、あの子がファルなのね...?」
「そうだよぉ...。疲れたぁ...。」
すずのツッコミの通り、窓から侵入して来た白い翼を持った少女はファルというらしい。一体なぜここが分かったのか...。
「おやすみぃ...。」
「あれぇ?ファル寝ちゃうの?じゃあ僕も...zzz」
「起きなさいっ!!」
「ぅええ?...zzz」
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すずの激闘の末、あれから10分後...あれ?なんか既視感。それはともかく、10分後に2人は起きた。
「まず自己紹介しよっか。」
こんなにも馴染んでいるのだが、良く考えなくとも初対面の人ばかりだ。誰なのか知らない人と一緒に寝ていたのだ。...そう考えると恐ろしいな...。
「私はアヤネ。冒険者です。」
「私はスズカ。あやと同じく冒険者よ。」
「わたしはメル!グリーンスライムだよ〜!」
「次は僕?僕はメルフォーズ。原初の偽王って言われてるスライムだよぉ...。ふわぁ...。」
「私はファルティタ...。『怠惰の』とか『天空王』とか言われてるけどファルって呼んで?よろしく...。」
怠惰のって...まさか!
「なんか七大罪とかなんとかって崇められるんだけど何なんだろあれ?まぁ私としては寝れればそれでいいっていうか...。んんっ...。」
やっぱり七大罪だった!なんでこんなにも七大罪とかそれに近しい人達と出逢うんだろう私は...!
「アヤネ。」
「は、はい?」
「一緒に寝よ?」
「はい??」
「やった。じゃあおやすみぃ...。」
「ふぇ?」
「んん...。やっぱり女の子の体の方が柔らかくて気持ちぃよねぇ...。zzz」
どうしてこうなった。
次回からは番外編祭りです。今回のお祭りでは今までに登場して、そのまま書けずにいたキャラ達メインにしようかなと思います。...まぁ明日はメルフォーズとファルティタのお話ですけどね...。このキャラの話が見たい!っていう方は感想欄で言っていただければ書くかもしれません。(`・ω・´)ゞビシッ!!




