表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
297/798

第252話 なぐりあい




「行きますっ!!」


────ブワッッ!!!


『っ...!!』



ミューさんの大盾でさえ受け止めきれなかった拳が私の右腕を掠める。今の攻撃で分かった。やはりこの子は私に対して手加減している。普通なら相手の弱点を狙うだろう。それなのにメルは最初から私の腕を攻撃しに来ていたのだ。それに、ミューさんの時のような大波が発生しなかったのだ。...まぁ()()()()()()波は発生するため、私はちょっと流されたけどね。



「ふっ!」

『くっ...!』


───ガキッ...!


メルの左手による攻撃を刀で逸らしながら自分の体を逆方向に捻ることでギリギリで避ける。...ここまでやってもギリギリなのだ。相手が速いとどうしても受け身になってしまう。それに、速さの乗る攻撃は威力が増すので受ける訳にはいかない。...受けてしまえば一撃で死んでしまう攻撃だろうことは1度見れば分かる。だからすごく集中しなければならない。



「...やるねっ!」

『どうもッ!!』



──ブゥンッッ!!ドゴッ!!



続く右手の攻撃をバク転の用に避けながら無防備の顎に蹴りを入れる。そして、怯んだところで横腹に一閃。



───ガッ...!



『かっ、たいっ!?』

「えいっ!」



───ブゥンッ!ブンッ!ドスッ!



『ぐぉ...っ...!』

「ごごごごめぇぇ...!」



今のでHPが半分ぐらい削れた...。...だけど、戦闘中に相手の心配してる場合かなッ...!?



『...らぁっ!!』


───ドムッ!!


「うっ!?今のは痛かったよっ!...っ!?」

『《焔龍の力》!』



■■■■■■■■■■

【名前】《焔龍の力》


消費MP:5秒毎に100消費(焔龍王になった時)or2分ごとに100消費(身体に焔龍王の力の一部を発現させた時)


【効果①(LV.1)】(どちらか選択)

・一時的にレイドボス:焔龍王になる(任意で解除、またはMP切れで解除される)。

・身体に一時的に焔龍王の力の一部を発現させる。


【効果②(LV.1)】

・物理攻撃力が上昇(極大)し、焔龍のブレス攻撃が可能になる(焔龍王になった時のみ)。

・物理攻撃力が上昇(大)し、焔ブレス攻撃が可能になる(身体に焔龍王の力の一部を発現させた時のみ)。


【効果③(LV.5)】一時的に焔龍の力を所持者の装備に付与する事ができるようになる。


【効果④(LV.☆)】スキルレベルを10消費し、武器に恒常的に焔龍の力を与えることができる。


LV.1:STR+50


※使用後、現実での58時間使用不可

■■■■■■■■■■



今回も人型で戦う。容易にレイドボスになって辺りのプレイヤー達に迷惑をかけたくないためだ。それに一番の理由は龍状態になってメルを攻撃したら大怪我じゃ済まないと思うからだ。別に自惚れているとかではないけど、龍状態でのSTRは50万を超える。流石にメルでも少しはダメージは入るだろう。



手足が龍の手になり、力が漲ってくる。これで少しは戦えるだろう。



「...強いね...!」

『どうもっ!』



今度はこちらから攻撃する。だが、余裕で避けられてしまう。当たらないのであれば数で攻めるのみ!


そう思った私は刀をインベントリに仕舞い、流れるように拳をメルに打ち込んでいく。



「遅いっ!」

『んくっ!!』



───ブォンッ!!



メルからのカウンターを紙一重で避け、そのお腹に蹴りを入れる。


「くっ!たぁっ!!」

『まずっ──!?』



───ドゴンッ!!



『がっ......。』

「え...?」



な、なんで攻撃した本人が1番ビックリしてるのかなぁ...?う...ちょっときつ......



「あ、アヤネちゃんっ!!」

「アヤネっ!?」

「アヤネちゃん!!」



「あやぁっ!!」



...すず...。HPもうないや...。



殴り愛

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ