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番外編 三つ巴の戦い②




・ジョー癖side



「...どうしたらそうなるんだ?」

「...鍛えすぎた結果鬼帝になった。」

「...そ、そうか...。それはとても頼もしいな。」



カインが鬼になったのは知っていた。だが、ここまで見た目が魔物に近くて角が禍々しいものになっているとは思わないだろう。カインは一体いつ、どこでレベル上げに勤しんだのだろうか。気にならないやつなどいないだろう。もちろんそれは俺にも当てはまる。



「...我にもレベル上げの秘訣というかなんというか...教えてくれないだろうか?」

「うーん...。」

「やはり駄目であろうか...。」

「いや、そうじゃないんだが...。俺がやったのは、ただひたすらに俺よりもずっと強いやつらと戦ってきただけなんだよ。」

「そうなのか?」

「おう。場所は...言えねぇけど、レベル上げになら手伝ってやれるぜ。」

「本当か!それはありがたい!また暇な時間ができたら特訓しよう!」

「もちろんだ。」



カインはもう既にLV.☆☆☆27らしい。これは数字に直すとLV.117だ。水の街で拠点を構えている俺たちトッププレイヤーでさえレベル100前後だというのに軽々と超えている。カインはひたすらに自分よりも強い相手と戦ってきたと言っていたが、レベルが上がるとその相手を見つけるのにも時間がかかる。だから必然的にレベル上げの効率も下がるのだが、カインは最後に会ってから今までのわずかな時間でレベル40以上も上げている。正直羨ましいと感じるが、そのカインに手合わせしてもらえるのだ。これで俺もやっとレベル上げができる。




「さて、それ置いておいて、我たちは海に潜る訳だ。当然呼吸もできん。だから我の《ウォータープロテクション》を使おうと思うのだが、よいであろうか?」

「俺は構わないぜ。」

「分かった。我を中心とする半径2mの球内は呼吸ができる空間になる。くれぐれも離れすぎんようにな。《ウォータープロテクション》!」

「おう。」




俺の職業は大盾使い。守ることだけに特化したタンクだ。そして、この道で俺の右に出るものはいないと自負している。...まぁ人間界での話だが...。魔大陸の方は知らぬ。



「「キュゥゥワァァァァンンッ...!」」



そんなことを考えていると、2体の魔物が現れた。



「水狐か!我は守るからカインは攻撃してくれ。《ワイドシールド》《アバターシールド》」

「お!ありがとな!《剣鬼》!」



──ズババンッ!!



「ギュゥゥンッ!?」

「ギュエェッ!?」


「は?え?...今何が...?」

「俺ちょっと斬撃飛ばせるようになったんだよ...。」

「は...はぁぁぁあ!?!!?!??!?」



我の1歩左から大剣...アヤネ殿が造ったクラーガンソードを振り回してるから何かと思っていたが、まさか斬撃を飛ばしていたとは...。言われてみれば一瞬水がブレた感じがしたが、言われないと気づかないだろう。しかも殺傷力も十分ときた。...いよいよ人間辞めてきてるな...。...もう人間ではないが。




「む?」

「あれは...遺跡?にしては綺麗だな。行ってみるか?」

「うむ。もしかしたら我らが探し求める宝があるやもしれんしな。」

「そうだな。ここからは慎重に行こうぜ。」

「無論だ。」




俺たちはここがとんでもないところだと知らずに入ってしまった。それを知るまであと数分....。



はい。番外編終わりー!え?良いとこだって?ちょっと妾には分からぬ。

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