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第218話 キングジーニアンモナイト




「あ、あや見てよこれ!」

「んー?...ええ!?お城!?」



なんと、到着したのは地上にあるものと遜色ない青いお城だった。2人して呆然と潜水艦の中からガラス越しに城を眺めていると...



───ゴォンゴォンッ!



「ひゃっ!?」

「な、何...?」



「ドールスサン。ココヲアケテクダサイ。」



「さっきのジーニアンモナイトの声だ...。で、でも外は水中だよね?」

「そうね。念の為水中で活動できるように魔法をかけとこっか...。《ウォーター・レジスタンス》」

「あ、それってヨイチマルさんの技じゃない?」

「そうそう。あの後教えてもらったんだよねー。役に立つ時が来て良かったよ。」



と、話は一旦置いておいて、気を入れ替えて潜水艦の入口を叩くジーニアンモナイトに警戒する。私も念の為刀を帯びている。



───ゴトンッ!!ギギギィィィ...!



「くっ...!......あれ?水が来ない?」

「あ、ホントだ。」


「ン?オマエタチダレダ?」


「あ、えと、ドールスさんの代わりに来たんですけど...。」


「ナルホド。ナラハナシハハヤイ。ツイテコイ。」


「分かりました。」


「アト、ココデソノマホウヲツカッテモイミナイゾ。」



潜水艦を出ると、何故か水が入ってこなかった。それどころか、外に出ても水の感触がしなかった。いくら水を弾くすずのヨイチマルさん直伝の《ウォーター・レジスタンス》でも、水の存在は感じられる。それがないということはそもそもここに水が存在しないということだ。



「何でですか?」


「コッチデマホウヲツカッテイルカラナ。ライキャクガアルトジドウデハツドウシ、ライキャクノマワリニミズヲコバムマクヲハルノダ。」


「すごい!私とジャンルは違うけどその技術は習いたいわ!!」

「うん。確かにすごいね。」



ジーニアンモナイトのこの言葉に真っ先に反応したのは当然すず。すずは魔法のことになると目がないのだ。

そんな興奮気味なすずを他所に、私は先に行ってしまったジーニアンモナイトについて行く。



「ココダ。オマエタチハハジメテダカラナ。コノサキニハワレラガオウガイラッシャル。ワレハココマデシカコレナイノデナ。ココカラサキハオマエタチダケデイケ。」


「な、なんか既視感があるような...?」



あ、そうだセナさんのところだ...。セナさんの部屋に入る前に門番さんと同じような会話をした覚えがある。


ジーニアンモナイトは大きな扉の前でそう言うと、どこかに去っていった。



───コンコンッ...



「し、失礼しまー...す...。」

「失礼するわ!」


「ふぉっふぉっふぉっ...。よくぞここまで参られ...た!?」


「ど、どうしました?」



先程別れたジーニアンモナイトよりも数倍大きいジーニアンモナイトが玉座に鎮座していた。ざっと見て体長3mぐらいかな?

そんな王様が目を見開いたので何事か聞いてみた。



「ま、まさか絶海皇マリエスタ様に認められた者がいらっしゃるとは...!」


「へ?あぁ...たしかマリエスタさんって海神だったっけ?」

「どうだったっけ?海神に認められた...ってマリエスタが言ってたってヨイチマルさんが言ってたけど。」


「さ!どうぞこちらへ!」


王様自ら私たちを違う部屋に案内し、席に着かせる。



「えー。ドールスさんの代わりにいらしたとのことじゃが、例のアレは持っておるかのぉ?」

「え?これ...のこと?」



インベントリから出したのはドールスさんから預かったクッキー。



「そうじゃ!いやぁ久々に食べることができてうれしいのぉ...!」



───パクっパクパクパクっ!



「は、早い...。」

「だね...。」


「...ふぅ。話は聞いておる。お礼にワシの脳をあげよう。」


「「は?」」



このおじいちゃんはいったい何を言っているのだろうか。普通に考えたら脳をあげたら死んでしまうだろう。あ、でもドールスさんも今までその目的のためにここに来たことがあるし、もしかしたら何かそれを可能にする魔法があるのかも...?




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