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第213話 アイリス復活計画



「で、次はどのような用途のゴーレムを造るのだ?」

「まずは戦闘がある程度できるぐらいの...限りなく人間に近い見た目をしているゴーレムを造りたいね....。」

「ふむ...。できなくはないが、如何せん素材が足りん。」

「じゃあ私たちで採ってくるわ。」

「あいわかった。ちょっと待っておれ。............ほれ。私はここで中身を少しずつ造っておくから早めに帰ってこいよ?」



そう言って渡されたのは必要である様々な素材が書かれたメモ用紙だった。銅や鉄、あわよくば硬い金属などの鉱石類やオイール草や鉄糸花などの植物まで、あらゆる種類の素材が必要だということが分かった。



「うわぁ...大変だね...。」

「そうだねぇ...でもアイリスのためだから。」

「頑張ろうねあや。」

「うん。」


「準備はできたか?」

「「もちろん。」」

「じゃあ行ってらっしゃい。」



こうして私たちは素材集めの旅に出た。必要な素材の中には私たちが持っているような物も当然あり、集める量としては減っている。だが、それでも多いことに変わりはない。



「まずは植物から集めたいんだけどねぇ...。」

「そうだね。でもここらへんって植物が群生できるような場所ってあるのかな?」

「ど、どうなんだろう...ちょっと調べてみるから待ってて?」

「分かった。」



すずは少しだけ調べると言ってスレ等を調べだした。私はよく分からないので任せっきりになる。その間に必要素材を整理しておこう。



・鉱石類


・・・鉄、銅、銀、金、魔鉄、魔銅、ミスリル(なんでもいい)


・植物類


・・・撃収花、魔線花、コーティン草、錆草、腐卵花、オイール草、鉄糸花、マッチョ草


・魔物類


・・・スライムジェル、オーク油、ミッドナイトリッチの心臓、ジーニアンモナイトの脳、マユーレーの霊体、何かの魔物の骨多数



鉱石類は硬い物を沢山持ってるからいいとして、必要なのは植物類と魔物類。魔物類のスライムジェルは持っていて、オーク油はまだ解体していないオークから採れる...と思うが、その他は全て持っていないし、聞いたことも無い植物や魔物達だ。これを1から...ん?



──ピラッ...



紙の裏に何かが書いてあるようだったので、見てみると鉱石類から始まって、植物の群生地や魔物の分布図などが書かれていた。これは非常に助かる。あの数瞬でよくもまぁ書けたものだ。それとも元から自分で行くつもりだったから書いてあったってだけ?たぶんこの可能性が1番高い。...っていうのはどうでもよくて。



「見つかったよあや!」

「あ、すず...これ...。」

「どれど...れ...?」

「...裏に書いてあったよ。」

「...ふーん...。行きましょうか。」

「え、うん。」



すんごい笑顔のすずは私と恋人繋ぎをし、手を引いて歩き出したのだった。私は嬉しいながらも恥ずかしいという気持ちの方が先行してしまい、俯いてついて行くのが精一杯だった。



───────

─────



まず私たちが向かったのはシクサリオンから1番近い場所にあった山だ。この山は天然の石油が湧いて出てくるらしく、その傍にオイール草が生えているのだとか。


何事もなくオイール草を採りすぎないように採取した私たちが次に向かったのはシクサリオンの北東方面にある森との境目。そこには辺りを錆らせるという錆草と辺りに腐卵臭を漂わせる腐卵花があるらしい。これまたすごい所だねぇ...。


臭いと格闘しながら採取した私たちは次に森の中にある洞窟に向かった。洞窟の中には壁から花を出して、垂れないように植物性糸を天井に張り付けるというよく分からない生態の鉄糸花があった。


すずが魔法で照らしながら採取したので、次に向かった。次はシクサリオンから東南東にずっと進んだ所にある山。近づいてみると何か違和感を感じた。すず曰く魔力が多いとのこと。さらに、魔力が多すぎて具現化した大岩などがゴロゴロと転がっていた。そこには衝撃を吸収できる撃収花と、魔力を貯めることができるマッチョ草、そして防御魔法を常に張っているコーティン草が生えていた。てっきりマッチョ草って言うぐらいだからマッチョなのかなと思ったら”魔”力を”貯”めるんだから驚いたよねぇ。魔貯(マッチョ)草ってことだね。


転がってくる岩に気をつけながら採取した私たち。次に向かったのはまたもや森の中。だが、同じ森とはいえ、鉄糸花を採った方の森と次に向かう森は遠い。ここも比較的魔力が多く、魔力を通すと薄く発光する魔線花が咲いていた。



「ふぅー...やっと植物系が終わったねぇ...。」

「うん...。次は魔物だね。」



植物類を終わらせた私たち。もう時間も時間なので魔物類は明日にということになった。



「シクサリオンの宿に泊まろうか。」

「うん。」



こうして私たちはログアウトした。



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