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第206話 鍛冶の国ダルニア



「アヤネ。」

「はい?」

「アヤネはここから南にある鍛冶の国ダルニアに行くのよ。」

「あ、はい。元から行くつもりだったんです...。」

「あらそうなの?」

「はい。」

「そっか。これ以上ここにいてもいい事なんてないし、もっとこの世界を旅してほしいしね。それに、アヤネがフォルトゥナに襲われないように私()()で抑えておくから安心してね?」

「ありがとうございます!」



お皿にあった最後のクッキーをセナさんに残し、席を立つ。元から鍛冶の国であるダルニアにはいくつもりだった。だって鍛冶の国だよ?この私が行かないわけが無い。そして、さらに行かなきゃいけない理由ができたからね...。



「お、お世話になりました...!」

「ううん。気にしないで?落ち着いたらまたお茶しましょ?」

「はい!」

「帰りはどこに送ればいいかしら?」

「え?いやいや!申し訳ないですよ...!1人で帰れますから!」

「ダメよぉ?まだフォルトゥナがいるかもしれないから。」

「あ、そ、そうでしたね...。ではフォルマナまでお願いします...。」

「分かったわ!...頑張ってね《ディメンションワープ》」

「はい!ありが・・・───」



────────

─────



「──・・・と?」



お礼を言い切る前に視界が歪み、辺りを見渡してみると、そこは見知ったフォルマナに続く道であった。



「...凄かったなぁ。」



今思えば私はとんでもない事を知ってしまった。創造神と七大罪の関係。そして、創造神と運営の関係。どれも口外したら人がたくさん押し寄せそうだ。



「次はシクサリオンか。」



挿絵(By みてみん)



地図で見ると、私が今いるガンヴァント国のファレルとフォルマナの間にある道からダルニア国のシクサリオンまでの道は結構長い。さらに地帯も変わるため、生息する魔物も変わってくる。いつも以上に慎重にならないとね。



「その為にもまずはすずとg───」

「あやぁぁぁあ!!!!!!!」

「ぅにゅううう!?」



いつの間にか目の前には柔らかい双丘があり、そこからは私が知っているいい匂いがする。噂をすればなんとやらってやつだね。



「すず...?」

「あやぁ...。大丈夫だった...?」



いつになく不安げな表情のすずを見ているとなんと言うか...こう...もっと...って思っちゃう。でも、私にそんな趣味はないので普通に慰める。



「うん大丈夫だったよ。」



まぁ何が大丈夫だったかは私も知らないんだけどね?だってすずったら説明が無いんだもん。



「心配したんだからぁ...。」

「?」



私の胸に顔を埋めながら涙声で言うすず。私のキョトン顔を見られなくてよかった。もし見られてたら余計に怒られそうだ...。



「探してもいなくて...。あやと連絡が取れなくなってぇ...。あやに何かあったかと思ったじゃん...!」

「ぅ...ごめんね...。」

「すぅ...はぁ...よし!これくらいでおしまい!」



私の胸で深呼吸して気持ちの整理ができたのか、すずは目を潤ませながらもいい笑顔である。



「今日はもう遅いからまた明日にしよ?」

「うん。」



こうして私たちはフォルマナにある自宅に帰ってきたあと、ログアウトしたのだった。ちなみにログアウトする際も添い寝だった。そんなに心配してたんだね...。ごめんね?



すずに対してちょっとした罪悪感に苛まれながら、頭の装置を外し、机に置いたあと自分の体温で暖かくなっている布団に再び入り込む。



「おやすみなさぃ....。」




明日学校に行ったらまたすずに謝ろう。今度は私が弱ったすずを...スヤァ.....。



アヤネの身に何かあったのかと思いいつになく弱っているスズカ。そんなスズカにアヤネはある企みを思いついた!果たしてどうなる!?



次回!アヤネ死す!デ○エルスタンバイ!

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